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神々の箱庭  作者: チャーリー フール
第3章 再会
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1話 出発決定

遅くなりました!

すみません!

 こんにちは。

 異世界転移してから3年経ったアキヤ・スバル、18歳です。

 18歳といえば、3年前ティリエにいた頃、選挙権がどったらこったらの話をしていましたね。

 成人の年齢とか色々話題になっていました。

 まぁ、こっちの世界では15歳が成人なんですが。


 いきなり何だって人もいるでしょう。

 でも現実逃避させて!

 疲れた!


 2年前、シェイルと別れた後、隣の領に僕も行って、ダンジョン巡りをして、修行をしようとしてたんだ。

 サンレイズの街にいた時に、冒険者登録していたから、問題ないかと思ったんだけど……ランクの事忘れてた!


 僕はFランクの駆け出し新人で、ダンジョンの難易度がどうであろうと、ソロで入るためにはCランク以上の中堅である事が最低条件なんだって。

 もちろんダンジョンのレベルによってはAランク未満は立ち入り禁止ってのもあったりするからね。

 だから最低条件。


 ちなみに入場許可は7歳で下りて、Aランクの付き添いがあれば、Dランク以下でも入れるらしいんだ。

 シェイルがダンジョンに入れたのはそういう理由。


 だけど、僕はとことん強くなりたくて、かつ目立ちたくないって考えたからね。

 暫くは魔物の討伐でランクを上げて、Cランクになろうと思ったんだ。


 ただ……ね、うん、ちょっと。

 ちょっとだけだよ?

 ちょっとだけ目立っちゃったんだ。


 ゴブリン討伐に行ったら、スタンビーストになりかけていて、三ケタ越える数を伐ってきちゃったし。

 オーク討伐に行ったら、オークロードに遭遇しちゃうし。

 盗賊退治に行ったら、オーガまで出てきたし。


 何だろうこのエンカウント率。

 僕運悪すぎじゃない?

 シェイルが遭遇した戦乙女(ヴァルキリー)とか人造悪魔(キメラ)と比べたら、レア度は低いだろうけど、間隔が狭すぎるよ。

 これ1ヶ月の間にあったんだからね。

 どれも1年に1回、どこかの国で有るか無いかの物なのに。


 まぁ、そんなわけで1ヶ月でCランクになっちゃいました。

 決めては魔獣でした。


 はい、これも出たんです。

 何か街にいる人が皆悲壮感の漂う顔だったから……可哀想だなぁと思って……つい。

 まぁそんなわけで、前線に出て、刀で一刀両断にしちゃったんだよね。


 お陰でダンジョンに入れるようになったから目立ったのはチャラに!出来るわけないんですよ。

 はぁ、ヤレヤレ。


 目立っちゃった代償は、ファンクラブなる物ができちゃった事です。

 ゴブリンに囲まれて困ってた後輩とか、僕が盗賊退治をした事で助けた女性(ヒト)とか。


 魔獣の件で街丸ごと救ったからか、爆発的に増えたよ!

 やったね、スバル君。モテモテだ!

 全っ然嬉しくない。


 で、疲れた本題なんだけど、そのファンクラブ、僕のスケジュールをどこからか入手してくるんだよ。

 お陰でダンジョンに入る時に、その周辺都市で熱烈に歓迎されるんだよ。

 静かに街に入れたためしがない……。


 こんなんじゃあ、シェイルと合流した後ものんびり過ごせないよ。シェイル不足が深刻化してるし……もうヤダ。




 今は、ダンジョン都市の宿の、借りている部屋でグテッとしてるんだけど……。


 ドアがノックされる音でむくりと起き上がる。

 もう夕方だから、新聞が来たね。


 この世界、羊皮紙ではあるけど、紙は普及してる方なんだ。

 だから、こういう風に新聞が発行されてる。


 ここでも、朝刊と夕刊が発行されていて、お金に余裕のある僕は両方とも買っている。

 ティリエでもよく新聞読んでたしね。

 こっちの世界の新聞は、本当にニュースしか載ってないけど、世界各地、それこそ大陸中の情報が載っているんだ。

 愛読させてもらってるよ。


 1面は……へぇ、ミッドストリームで武闘大会があると。

 毎年恒例のお祭りみたいな物なんだ。

 知らなかったや。


 ミッドストリームはラート領の中央都市だったよね。

 で、その近くにシェイルのいる、プログレス市があって、って、あ!

 わぁ!シェイルの記事発見。


「ス、バ、ル、さ~ん。取材させてく~ださ~い!」


 ちっ、雑音が来た。

 うん、無視だね。

 ここには誰もいません。


「ちょっと、居留守するの止めてくださいよ!新聞受け取ってたでしょ?居るのは分かっていますからね!ほら、開けて!」


 今やかましいのは、僕が今読んでいる新聞を作っている会社の新聞記者。

 愛読させてもらっているけど、いやもらっているらこそ?記事にはなりたくないんだよね。


 お、音が止んだ。

 今日は諦めるの早かったね。

 いつもは1時間くらい粘っていくのに。

 まぁいいけど。


 さて、続き続き!

 えっと、シェイルについての密着取材か。


 この2年でシェイルは本当にいろんな物創ってきたからね、凄腕の技術者として物凄く有名なんだよね。

 さすがシェイル!


 何々?素材採集に記者が同行した際にオーガに遭遇したが、動じずに対応した面から、戦闘技術も優れていると考えられる?

 そりゃそうだね!

 シェイルは魔術の天才だもの!

 うんうん、大変満足できる記事でした。


「うわぁ~スバルさん、笑顔(ソレ)ファンの皆さんの前でしない方が良いですよ?」


 不法侵入者が現れた。


「煩い、さっさと出ていって」

「いやいやいや、取材させてくださいよ~」


 話を聞け。


「イヤだ。というかどうやって入ってきたの?鍵はしっかりかけておいたのに」

「ここの娘さんに合鍵で開けてもらいました」

「ちっ、あの人」

「スバルさん、口調口調。後取材させてください」

「イヤだ。出てけ」

「辛辣!まぁ仕方ないか。今回不法侵入に近いし」


 これ以上頼んだらここ出禁にされそうだし、今日は諦めるか、と呟く。

 金輪際来ないで。

 落ち着いてシェイルの記事が読めない。


「ところで、どうしてそんな嬉しそうなんですか?」

「僕出てけって言ったよね?」

「あ、天才技術者の記事ですか?」

「無視か」


 もう良いや。

 いや、良くないか?シェイルとの関係知られるのは。


「この人凄いですよね。未知の道具をポンポン創れたり、改良して便利道具を量産したり、天才ですし、美人さんらしいですし」


 うんうん、シェイルが誉められるのは嬉しいものだね。


「求婚者もいる位だそうですしね」


 はい、よし出発決定。

 シェイルの所に行こう。


 出来る限り隠密行動で行きたいから、体外的に虚偽の出発予定を知らせる。

 明日出発は決まりね。早くシェイルに会いたいから。

 じゃあ偽出発日は明後日、プログレス市と反対方向の町に行くことにしたっていう設定にしよう。

 これで時間は結構稼げるね。


 さて、その前に。


「求婚者って?」


 敵の情報を集めよっか。

 さあ、教えなさい。

 教えましょう、教えて、教えろ。

最近忙しかったりスランプ気味で中々書き進められませんでした

取り敢えず隔週更新で投稿していきます

次回の更新は11/26の予定です

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