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神々の箱庭  作者: チャーリー フール
第2章 はじまり
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43話 事件-完全解放-

 氷の剣が割れた瞬間、咄嗟にステラ嬢ちゃんは片腕を挙げて首の辺りを守った。

 その腕は、呪怨属性を付与した剣で薄く傷をつけられ、赤い血が滲んでいる。


 よっしゃ!

 傷をつけれた!


 生物の場合、傷をつくらないとステータスを低下させる事が出来ない。

 つまり、さっきまではステラ嬢ちゃんの結界しか削れてなかったんだ。


 でもこっからは、ステータスも削れるってわけ。

 さらに!

 どうやら呪怨はステータスだけでなく、スキルの能力も低下させられるみてぇだ。


 これでステラ嬢ちゃんの能力を少しは封じられるはずだぜ。

 ステータス、スキルを制限て、トウヤみたいな戦闘スタイルだからイヤなんだけどなぁ。


 まぁ文句は言ってられないか。

 何かステラ嬢ちゃんがとんでもない物創ってる気がすっから。


 何?ソレ。

 オレの部下をバカスカ撃ってた光と同じであろう光が、ステラ嬢ちゃんの前で剣の形になっていく。

 スッゲェヤバそうな感じするんだけど?ソレ?


 だったら先手必勝!

 まっすぐ斬りつける。


 剣を構えてそれを防ぐステラ嬢ちゃん。

 数秒鍔競り合った後、オレの視界が反転した。


 ヤッベ。

 空中で身を屈めて1回転して広場に着地!

 セーフ。

 つーかマジかよ。

 オレが押し負けたのか。


 あの剣とんでもねぇな。

 さっきの感じからして、破壊耐性と装備者の身体強化ってとこかな。

 厄介極まりねぇ~。


 取り敢えず斬り続けるしかねぇか。

 そう考えながら、荒れてきた呼吸を整える。

 確実に疲れてきてるな。


 あー、コレどう対応すっかなーと考えながらも、体は意識とは関係なく動き続ける。

 向こうの上からの攻撃を受け流しながら隙を見て、反撃をする、というのを続ける。

 重い一撃の重心を見極めて、受け流さなくちゃいけないからツライ。

 向こうは振り下ろすだけなのに。

 羽根ズリィ。


 完全に向こうのペースになっちまったなぁ。

 あ、よくよく考えてみるとこれ結構マズイぞ。


 オレ疲れはじめている。

 向こう元気そう。

 オレ攻撃できてねぇ。

 向こうガンガン攻撃してくる。

 オレかなり手数少ない。

 向こう余裕。

 つうかステラ嬢ちゃんステータス、削れてるか?

 なんも変わってねぇ気ぃするぞ?


 ヤベェな……。

 この状況をなんとか出来る力が欲しい。

 そうした焦りが次の変化に繋がった。


《毒上位属性 呪怨の解放を確認》

《毒最上位属性 廃退の適正を確認》

《適正チェックを開始…………終了》

《50項目中43項目の適正を確認》


 はい?


《ユニークスキル〈蝕王〉の完全解放を許可します》


 は?

 ワケわからん。


 〈蝕王〉っつうと、ステラ嬢ちゃんの言ってた属性系統のスキルだよな。

 完全解放を許可?

 全くもって解らん。

 自由に使えるようにでもなんのか?


 確かに今まで解らなかったスキルだけど、オレの中でぼんやりとその存在を感じられるようになった。

 ただどんな機能なのかイマイチ解んねぇから、後だ!

 ……後があればの話なんだがな。

 変化があったのは良いんだが、使えなきゃ意味ねぇよ。


 がむしゃらに剣を振り回す。


「ア?」


 最初に感じたのは違和感だった。

 体の中に靄があるような感じだった。


 それが少しずつ、少しずつ、でも確実に広がっていっているような感覚。

 オレの体が何かに染められて、侵食されているような気がした。


 次に、体が重くなっていった。

 腕を上げるのが、地面を蹴るのが、身を捻るのが、酷く億劫な感じだ。


 疲れてんのか?

 いや違う。

 疲れというよりはまるで、毒に侵されているような……毒?まさか〈蝕王〉か?


 とんでもねぇスキルだな。

 足引っ張りやがった。


 抑えきれない漠然とした力が表に浮上してくるのと平行して、オレの意識は暗くなっていった。






 そして、そこには破壊と廃退の化身が現れた。

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