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神々の箱庭  作者: チャーリー フール
第2章 はじまり
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26話 事件-発生-

 シェイルが隣の領に行き、留守3日目。

 寂しくて死にそうです。

 シェイルが……癒しが足りない……。


 ちょっとこれまずくない?

 別れて過ごして僕保つかな?

 保たない気がする。

 高速の移動手段とか、長距離転移の魔法とか覚えるでもして週一で会いに行く事にしようかなー。


 …………。

 というか待て。

 うん待って。

 それシェイル迷惑すぎるやつ。


 うわ~。

 え、これ僕我慢しなきゃいけないやつ?

 やつだね。


 はぁ~。

 取り敢えず切り替えてエディ婆の所行くか。


 領主さんっていう懸念存在がいるから、外出にはいつもシェイルがついてたんだって。

 で、そのシェイルは外出中。

 よって僕が出掛ける時には、


「「お供します」」


門兵君と侍女さんがついてくるんだ。


 門兵君は、訓練を一緒にしたから強いのは知ってるし、侍女さんは……うん、気配消すの上手いからね。

 気配探る能力も高いらしいよ。

 まぁお陰で安心してエディ婆の店に行けてるよ。


 僕の1日は、朝5時くらいに起きて、剣の鍛練。

 朝食をとって、ノアンティクに行ってアルバイト。

 お昼を舞台通りの屋台で食べてきて、店に帰ったら午後からは魔法の訓練。

 4時くらいにステラ邸に戻って、シェイルと話をしたり、この世界の事を勉強したり。今はダンジョンの事とかをしてるよ。

 夕食をとったら、スキルの訓練をしたりして、9時ぐらいには寝てる。

 アルバイトは週4回で、アルバイトがない日には。当主さんの訓練に門兵君たちと一緒に参加したり、街の方に行って、冒険者や商人、子供達と話したりしてるんだ。


 で、アルバイトの内容。

 閑古鳥の鳴いてそうなお店だから、仕事は少ないんじゃないかって思うだろうけど、実はその逆。

 かなり忙しい。


 エディ婆は、店と露店とで商品を売ってるけど、その売ってる商品のほとんどが、普通の商品に付加(エンチャント)を施したものなんだ。


 付加(エンチャント)っていうのは、物に対して機能を加えるような物なんだ。

 因みに人にするのは付与(グラント)

 似てるようで違うんだね。


 付加(エンチャント)は例えば、マントに火耐性や水耐性を付けたり、剣に斬撃強化を付けたり。

 そういう風な効果を付ける物なんだって。


 だから、僕の仕事に、付加(エンチャント)する物を、武器屋や服屋、商人ギルドとかから買い付けてくるっていうのもあるんだ。


 エディ婆の付加(エンチャント)の腕は凄いよ。

 本気を出したら1回で、攻撃無効とかの機能や、属性効果を付ける事ができるらしいんだよ。

 属性効果っていうのは、剣に炎を纏わせたりさせる事ができる効果なんだって。

 普通の付加者(エンチャンター)にはできないんだって。


 そんな凄いんだったらもっと目立ってそうだけど、そういった商品を取り扱っている、という事は逆に秘匿してるんだって。

 目立ちたくないってエディ婆言ってた。

 エディ婆らしい理由だよ。


 こんなので儲かるの?って聞いた事あるけど、これ本業じゃないんだって。

 エディ婆の仕事って何だろう?

 仕入れを終わらせて、ついでにお昼も食べてきた僕は、エディ婆の店の地下で、魔法の特訓をしながらそう考える。


 魔法の先生とか?

 有り得そうだな。

 エディ婆の魔法の腕凄いもん。


 地下空間で魔法の訓練を終えた僕は、ステラ邸への帰途に付く。

 エディ婆に明日も来ると行って店を出る。

 シェイルが居ないから、10日間毎日ここに顔を出そうかなって思ってる。


 夕焼けに染まった小さな路地に、僕と、門兵君と侍女さんの3人の影が伸びる。


 今日も1日平穏だったな。

 ……シェイルが居なくて寂しかったけど。

 死ぬほど寂しかったけど!

 ……平穏だったかな?


 まぁきっと平穏だった。

 明日もそうだと──ッ!?


 良いな、と続けることはできなかった。

 真後ろからの殺気。

 一点に念入りに絞られた殺気。

 狙いは……僕?だね。


 最小限の動きで首を右に捻る。

 乾いた風切り音が耳のそばを掠めていく。


 少し離れた石畳に刺さっているのは……矢?


「あれ~あれれ~はずしちゃった~?まぁでもいっか~!」


 どこまでも能天気な、この場には極めて似つかわしくないと感じる声が路地に響く。


「こんにちはー。あれ?こんばんはかな~?まぁいっか~。はじめまして、アキヤ・スバル君」




 平穏からは程遠い夜が、日々が始まる。

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