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神々の箱庭  作者: チャーリー フール
第2章 はじまり
37/99

25話 事件-発生3日前

スバル視点です

「え?暫く他の街に行く?」

「えぇ、1週間程ね」


 喧嘩事件のあったその日の夜。

 シェイルが、僕が生活している客室にやって来てそう言った。


「どこ?」

「隣の領、ラート領にある中央都市ミッドストリームと、衛星都市のプログレス市よ」

「隣の領か……」


 隣の領どころか、隣の街にすら行ったこと無いからな、僕。

 遠いんだろうな……。

 イメージ的には他県に行く感じかな?

 交通はあまり発達してない筈だし。


「そうね。片道1日くらいかしら。休みも含めるから、10日位空けるわ」

「そっか……」


 考えてみたら、ここに来てからシェイルと離れた事なかったから、少し、いや結構。うーん、かなり淋しいな。


「何しに行くの?」

「う、え~とね」


 あ、言葉を濁した。

 でもこれは話して良いか迷っている時の反応だから、じーと見とけば……。


 シェイルが小さくため息を吐く。


「……移住の手続きよ」


 ほら答えてくれ──


「移住!?」

「えぇ」


 そっかー、移住かー。

 えぇ~。

 あー、シェイルがずっといなくなるのかー。

 あ、相当辛いこれ。


「いつ?」

「正確には決めてないわ。スバルが今後どうするか、はっきり定まってからにする予定よ。だから、ほら、元気出して、ね?」


 あー、暫くは一緒にいれるのか。

 凄く安心した。

 もう心臓がショックで止まるかと思ったよ。

 ショックで心臓が止まりかけるって、本当にあるんだね。


 定まってはいないけど、僕の考えは暫くシェイルに話さないどこ。


 シェイルの呆れた顔!

 気付いてない、気付いてない。

 大丈夫。

 ……きっと。


「気付いているけどね」


 ダメでしたー!

 ボソッと呟いたシェイルの声を聞いて、思わず膝から崩れ落ちる。


 まぁ、シェイルだからそうじゃないかと思ってたけどね。


「とりあえず、ここか別の場所に定住して、冒険者やって、時々修行の旅に出るって感じのを考えてたよ」

「概ね予想通りね」

「予想されてたんだ」


 シェイル凄いな。


「何で移住するの?」

「移住先の方が、魔道具の開発をしやすいのよ」

「へぇ~。シェイル移住したら新しい魔道具創るんだ。どんなの?」

「ティリエの技術がほとんどよ。家電とか、乗り物とか、そういった物を開発していくつもりよ」

「おぉ生活が便利になる!」


 ここってそういった技術が発達してないんだよね。

 魔法とかがあるからかな?


 主食はご飯じゃなくてパンだし。

 移動手段は、徒歩か馬か魔法か。

 男尊女卑とか衛生面の問題とか。

 全体的に遅れてる感じがするんだよね、ここ。


 娯楽もあまり発達してないし。

 子供達の遊びと言えば鬼ごっことかかくれんぼだよ。

 ケイドロもない。

 まぁ、ここに警察も泥棒もないけどね。

 いるのは衛兵と盗賊。


 ここの人達って、遊ぶ事よりも働くって事の意識のほうが高いんだよね。

 これも技術が未発達なのが原因なんだけど。


「新作ができる度に行く!」


 シェイルに会えるし!


「ふふ、待ってるわ」

「えっと、じゃあ、いってらっしゃい」

「いってきます」


 二人で笑い合う。




 事件は3日後に起こった。

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