1話 サンレイズの街
遅くなりました!すみません‼
都合上、日本語を『』で表しています。
ブクマ、ポイント、感想、誤字報告お待ちしています。
では、どうぞお楽しみください。
昴は目の前に広がる景色に困惑していた。
眠ってしまう前までは、確かに自室にいて、パソコン机に座っていたはずだった。
なのに目の前に広がっているのは平原である。
とりあえず 、自分の状況を確認することにする。
着ている服は、自室で着ていた、Tシャツにジーンズ。変化はない。
服には変化はない。
しかし、服がブカブカになっている。
つまり、体が縮んでいる。
『え~?』
思わず、といった風に声をもらす昴。
こんな不思議なことが起こる原因といったら、眠りにつく直前までやっていた、あのサイトだ。
『ほんとに、転移した、のかな?』
しばらく呆然としていた昴だったが、とりあえず情報を集めよう、と頭を動かし始める。
まず、ここはどこだろうか?
あのサイトに入力した通りの場所だったとしたら、ここは日本語が通じ、文明が確立しているだろう。
『日本にこんな場所、あったっけ……』
ここが日本であるとしたら、後方のジャングル級の森が矛盾を訴えてくる。
逆に、日本ではない、つまり異世界であると仮定したら、日本語が通じるか定かではなくなってくる。
次に、今がいつであるかについてだ。
異世界であることを前提として考えていくならば、暦が地球と同じである保証はない。
地球と同じ基準で考えると、半袖で平気なこの気候からして、夏。
時刻は太陽の位置からして、10:00位だろう。
とりあえず、街を探そう、と歩き出す。
幸い、道がすぐそばにあったので、それに沿って太陽と反対の方へ歩く事にする。
歩くこと1時間程。
誰ともすれ違わなかった道はだんだん広くなり、2メートル程だった横幅は、5メートルにもなった。
幌馬車がすれ違えるような広さなのだが、昴は4頭立てのキャリッジを考えた。1台しか通れない。
さらに歩くと、大きな壁が見えてきた。
赤レンガの、高さが10メートルはある壁だ。
入り口だと思える門に近づくと、門番と通行人たちのであろう声が聞こえてきた。
ただ、不思議なことに必ず、2重に重なって聞こえるのだ。
例えていうならば、ニュースの外国人へのインタビューの時に聞こえる副音声のようだ。
違和感を感じて、はて、と首をかしげる。
次いで、ハッとする。
『ここは異世界で、日本語が通じない説……‼』
正しく聞こえてくるのが異世界語で、副音声が日本語だとしたら。
会話が成り立たない可能性の浮上に、急に不安になる昴。
日本語が通じる事を期待し、門へ向かう。
その期待は裏切られた。
ただし、いい意味で。
順番が来たので、思いきって日本語で話しかけると、門番らしき人が
「あぁ、東和国からの人か。『ちょっと待ってて』
と言ったのだ。
そして、同じ門番の人の名前を呼んだのだろう。
呼ばれてやって来たのは、焦げ茶の髪色の短髪の男性だった。
『さて、では旅人さん、通行料200マルカだ。』
『あ゛、ぁ~。すみません、今一文無しでして……』
『はっはっは。なんだ、賭けでもしてスッたのか?仕方ねぇ。んじゃこの書類のココに名前書いてくれ。金は滞在期間中に払ってくれればいい。永住希望なら登録の時までな。』
『何から何までありがとうございます。』
『んにゃいいよ。こういう奴は時々いるんだ。』
『……いるんですか。あ、書きました。』
お金がない人も時々いるんだ、と思いながら、門番さんの出した茶色の紙に名前を書く。
『ん、そうか。アキヤ・スバルね。じゃ、入っていいぞ。ようこそ!サンレイズへ。』
『はい、ありがとうございました。』
そう言って、昴は街の中へと足を向けた。
『あ、名前覚えてないや。昔からそういうの覚えるの苦手だったからなぁ~。次会ったときに聞けたらいいな』
そう言いながら、昴は街の中を歩く。
この運命の街を。
後数十分もすれば、昴は運命の少女に出逢う。
世界で1番大切な。
1マルカ=1円です。後で詳しく出てきます。




