9話 外出-変装-
外出ということで、僕たちは着替えることになった。
目立たないためにも変装は必要だものね。
僕は今まで騎士服を着ていた。
ちなみに僕の容姿なんだけど、やっぱり若くなってたよ!
あの謎サイトに入力したのと同じ。
髪が若干のびて、身長は155センチくらいに。
顔立ちも、15歳くらいの頃のものになっている。
プラクエに、15歳って書いてあったことから想像はつくけど、容姿が幼くなったんだね。
騎士服の話に戻るんだけど、ズボンは絹製で、上から長い革靴をはいていた。
上にはYシャツを着て、刺繍の入った濃緑色のベストを羽織っていたんだ。
これは、当主さんが5、6年前に着ていたお古みたいなものなんだって。
ちなみにカッコいいイメージのマントは、団長など、高位の立場にいる人のみが羽織るものなんだって。
で、その服から町民がよく着るという服に着替えたんだ。
Tシャツのような麻でできた服に、同じく麻でできているようなズボン。
黒いゴムのようなベルトを腰につけ、前開きのベストを羽織った。
騎士服と違うところと言えば、やっぱり生地?麻と絹だと大分違うもんね。
服の作りもゆったりしている。
あと違うのは靴。
今は、革靴ではなく、編み込んだ靴を履いている。
4日前にミーチェ・ガーデンに来たときに見た人たちの服装にかなり似ていると思うな。
……何で貴族なのにこんなに上手に変装できるんだろうねぇ。
おかしいよねぇ。
貴族なんだよ。町民じゃないんだよ?
何でこんな服があるの?
みんな着替えさせるの手慣れてるし!
答えはそれらの原因から帰ってきた。
『私がよく街にいってるからよ』
はい、つまり、天使シェイルが原因でした~!
しかしそんな事がどうでもよくなるくらい、シェイルは可愛いね。
綺麗な人や可愛い人は鑑賞のためにいるのかな?
もうそういう物や人はみてるだけで癒されるというか……。
ちなみにシェイルに対して可愛い可愛い連発するのは、もう開き直ることにしたよ。
シェイルが可愛いからこうなるのであって、僕はおかしくないもんってね。
にしても美形は何を着ても似合うって言うけど、美形の卵であるシェイルもそれに当てはまるんだね。
で、シェイルの服装はというと、件の金髪と青い瞳を薄ピンクの頭巾で隠している。
ほとんど4日前の服と同じだね。
違うところは、生地の色が白くて、半袖になっているとこかな?
夏スタイルなのか、スカートやエプロンが、動きやすいように短めになっているね。
靴は僕と同じ、編み込まれた靴。
うん、シェイルは可愛い。
大変可愛い。
『はい、ありがとう。スバルも似合っているわ』
うん。何に対しての?
と~っても嫌な予感がするよ。
そー、と顔をさわる。
ちらっとシェイルの顔をみると、シェイルがくすりと笑った。
うん、これは
『顔に出てたね』
『えぇ、出てたわ』
やっぱりね。
うわぁ~。これ物凄く恥ずかしいよ。
自分の思考が駄々漏れだよ。
『じゃ、じゃあ街にいこっか』
こういう時は話題を変えるに限る!
さあっ行こう!
でもそういった思考をばれてたのか、後ろでシェイルがクスクス笑う。
これはばれてるねぇ~。
『そうね、行きましょうか』
やっぱり誤魔化せないよね~。
廊下を歩いている途中で、シェイルが幾つか注意をしてきた。
まず、転移、転生といった事は話してはいけない。
やっぱり普通の人は知らないんだね。
次に、当然かもしれないけど、姓は言ってはいけない。
貴族と間違えられるかもしれないからね。
後、シェイルから離れすぎないこと。
迷子にはならないだろうけど、なにかトラブルを起こしそうって!
失礼な!
そして、シェイルの本来の容姿は口外しないこと。
やっぱり忌み嫌われるような容姿なんだね。
最後に、貴族とはできる限り接触しないこと。
この街にいる貴族は、当主さんたちを含まないと、2人しかいないんだって。
揉め事とかを心配してるんだろうね。
シェイルが位置を把握してるから恐らく大丈夫だろう、って事らしいけど、何かかなり真剣だった?




