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神々の箱庭  作者: チャーリー フール
第2章 はじまり
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8話 外出-街に行こう-

スバル視点です

 こんにちは、異世界転移者のアキヤ・スバルです。

 ただいま絶賛異世界言語の練習中です。

 わ~い、畜生!


 頭がこんがらがりそうになるよ、これ……。

 一から言語を習得するのは意外と大変みたい。

 英語は得意な方だったんだけどな……。


 事の始まりは、3日前。

 シェイルが部屋を訪ねてきて、異世界の言葉を覚えないか、と言ってきたんだよね。


『おばあちゃんの話を聞くに、理解はしてるんでしょう?』

『うん。話せないし、書けないけどね』

『興味はある?』

『う~ん、覚えておいた方がいいかな』


 そう言って僕は了承したんだ。してしまったんだ。

 今僕は激しく後悔している。


 そりゃすることなくて暇だったけどさ!

 部屋にあった僕が読める本──東和国語で書かれていたんだろうね──もう読みきったし!

 シェイルが作ってくれた、異世界の常識をまとめた本も読みきったし!

 おかげでしっかり常識暗記できました。


 まぁ、そんな感じに暇をもて余していた僕は了承しちゃったんだ。

 僕の了承を得たシェイルは、アンチ・スキル・エリアという結界張ったそうで。


 はい、アンチ・スキルです。

 結果、スキルが使えなくなりました。

 つまり、〈言語理解〉の同時通訳ができなくなったわけ!


 そりゃスキルの補助で補っていたんだから、言語を習得するには余計だけどさ……。

 ちょっと強引すぎない?

 いきなり使えなくなったからさ、うん、もうテンパったね。


 僕は混乱しているのに、シェイルはそれをおいて『とりあえず聞いて』と言ったかと思うと、異世界語?を話し出した。


 物凄く慌てたけど、落ち着いて聞いてみるとある言語に似てたんだ。

 それはフランス語。


 もう驚いたよ。

 異世界でフランス語って。

 あと、これフランス語がペラペラな人とかだったらイージーモードだったんじゃ、と思ったね。


 結界を解いたあと、シェイルはフランス語がどこまでできるか聞いてきた。

 もちろん一般人並みだ、と即答したよ。

 わかるのは、ボンジュールくらいなものだよ……。


 その後、シェイルがしばらく僕をじっと見てきた。

 何してるの?って聞いたら、僕の〈言語理解〉が〈言語習得〉に進化するのに必要な経験値を調べてるんだって。


 シェイルのチートっぷりが恐ろしかったよ。

 シェイルの特殊能力[魔眼]は万能みたいだね。

 シェイルは否定してたけど、僕からしたら万能以外に言い表しようがないよ。


 にしても、経験値とはいよいよゲームみたいな世界だね。

 便利、なのかな?確実に成長してるってわかるし。


 まぁ、そういうことがあって、僕はシェイルに辞典と絵本をプレゼントされて、読むことになったんだ。

 絵本の中身は童話や神話だから、子供達も知っているような話を一緒に覚えることができるのは便利だけどさ、やっぱり辛いよ……。

 それに、わからない言い回しも多くてね。


 あ、ちなみに〈言語理解〉に文字読解能力はついています。

 でもシェイルにオフにされました!


 暫くは封印ね、と言っていたシェイルに屈してしまったよ……。

 笑顔が怖かったし、可愛かったし……。

 後者の割合が多かったのは僕だけの秘密です。

 ひ、み、つ、です。

 内緒です。


 挿絵付きだからまぁ楽しめたけど……。

 だけど慣れない言葉を読み続けるのは辛いな。


『スバル?様子はどう?』

『……まぁまぁ?』

『屍のようになっているわね』


 当然だよ。

 こうなるような辛い課題を出してきた本人であるのにも関わらず、すでにシェイルは僕の癒しになっているんだよね。

 シェイル可愛いな~。今日も天使。


 まぁ、こう簡単に天使って言える時点で、大分疲れているのはわかっていた。


『じゃあ気分転換に街に行ってみる?』

『シェイル大好き!』


 だからこんな風に返答するのは仕方ないよね?よね?

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