6話 スキルⅡ
『あ、あ~。耐性は……生活スキルね』
『何で!?』
いやほんとに何で?
いかにも戦闘と違うスキルの集まりの中に入ってるの?
『生活スキルはね、生活に密接なスキルなの』
若干目をそらしながら話すシェイル。
変な理由なのかな?
『スキルはね、熟練度が高くなると獲得できるものなの。戦闘よりも先に子供達は家事を手伝うわ』
『あ、わかっちゃった』
『家事に不慣れな子供が手伝うとどうなる?答えは簡単だわ。指を切る火傷をする。〈痛覚軽減〉や〈火耐性〉を獲得できるわね』
はい、やっぱり。
何とも残念な理由だなぁ。
でも〈毒耐性〉とかはどうやって獲得するの?
『毒キノコね』
ん?
毒キノコ?
『毒草の場合もあるわ』
『まさかとは思うけど食べるの?』
『食べるわ』
そのまさかだった!
え、何で?
『子供達は山へ山菜採りに、大人たちは川に洗濯に?』
『あ、成る程。間違って採ってくるんだね』
そして食べるんだね。
何か強そうなイメージの毒耐性が急に残念に思えてきた……。
『あ、後生活スキルには生活に必要なスキルがまとめられているわ。〈交渉〉とか〈契約〉とか他には〈結界〉もそうね。便利スキルや需要の高いスキルをまとめたものよ』
確かに言語理解は需要が高いね。
『で、固有スキルは、種族固有、もしくは一族固有。時々職業固有のスキルもあるわね。それらをまとめたものになるわ』
『種族固有は〈威圧〉とか考えれるけど、他のにはどんなスキルがあるの?』
『そうね、〈威圧〉を持つのは鬼の系統ね。一族固有は、鑑定士の鑑定眼がいい例ね。職業固有は、勇者がメインであげられるわね。〈救いの手〉っていう蘇生に近いスキルとかがあるわ』
勇者も職業なんだね。
『正確には、称号で勇者を得ると職業も勇者になるのよ』
『強制なんだね』
『そうね。あと補足すると、固有種じゃなくてもこれらのスキルは獲得できるわ』
つまり僕でも〈威圧〉とかのスキルを獲得できるんだね。
『最後にユニークスキルね』
僕が一番多く持ってるスキルの種類だね。
ユニークスキルって一番強そうな響きだけど……。
『ユニークスキルは今までにあげた、戦闘スキル、演算スキル、生活スキル、固有スキルのどれにも属さないスキルになるわ。後、ユニークスキルは、この世界でその人以外獲得不可能の、唯一のスキルよ』
唯一のスキルを3つも持ってる事になるんだ、僕。
何か怖くなってきた。
こういう時は同じ異世界人に聞くべきだよね。
『シェイルはユニークスキル持ってるの?』
というかシェイルってステータス的には弱いの?強いの?
見た目は普通の可愛い女の子だけど、転生者はチートって、よくあるからなぁ。
『私のスキルは秘密よ』
にっこりとシェイルが笑ってくる。
見事にはぐらかされてしまった……。
『他にユニークスキルの例を挙げるなら……父様の〈虚偽の理〉かしら』
『どんなスキル?それ』
『嘘を見分けるスキルよ』
あ、嘘は言っていないようだな、って当主さんが言ってたのは僕の表情を読んだんじゃなくて、スキルを使ったからなんだ。
……にしてもシェイルがユニークスキルの事を明言してなかったてことは、持ってるのかな?
持ってるんだろうね。
『スバル、この世界で、ユニークスキルを複数個持っている人はごく少数よ』
だからこれ以上興味を持たないで。
シェイルがそう言ってる気がした。
『わかった』
だったら仕方ないかな。
シェイルが困ることはしたくないかな。
ほっとした様子のシェイルを見て少し安心する。
んん?何で僕安心したのかな?
まぁいいや。シェイルがこの世界の常識について話始めたし。
続き聞こう。




