表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編:詩&エッセイ

僕はどうすれば?

作者: 尖角

君は「顔を上げて」と言ったよね。


だけど、僕には理由がわからない。


僕が泣いちゃいけない理由も、


僕が泣かなくてもいい理由も、


どっちも、僕にはわからない。




「苦しかったら泣きなさい」


これは、小学校の時の担任に言われたセリフ。



「男なんだから、我慢しなさい」


これは、昔から母親に言われてきたセリフ。



僕は一体、どうすればいいのだろうか?



わからない。



いつの日だったか。


学校に来た偉そうな人が言っていた。


「未来に向かって踏み出す勇気が重要だ」と。


だけど、踏み出せばコテンパンにやられてしまう。


そしたら、僕の足は棒になって、動こうとしなくなる。



いつの日だったか。


僕の上司になった人が言っていた。


「時として、諦めることも大切だよ」って。


だけど、努力を続けることに意味があるともいうだろう?


僕の頭は年を取るにつれて、混乱の渦に呑まれていく。





グルグル。   グルングルン。



グワグワグワグワ。   グワングワン。





グルグル。   グルングルン。



グワグワグワグワ。   グワングワン。






波に乗れず、  ただ、僕は酔っている。








「他人の意見に流されちゃダメだ」


誰もがよく言うセリフ。  どこかの漫画にもあった。



だけど、「他人の話はよく聴け!」ともいう。



この二つは、きっと、


「自分で判断しろ」ということを言いたいんだろう。





だから、僕はそう思って、


今まで自分の頭で判断し、行動をしてきた。




だけど、先日、言われてしまった。


「君は自己中心的だね」


「よく、今までそれで生きてこられたね」って。



要するに、あれか。



僕みたいな自己中な人間は死ねばいいという事か。



確かに僕は、他人に流される。 流されすぎで溺れそうなほどに。



だけど思うに、他人に流されない人間なんて、この世にいない。


僕はそう思うんだけど、違うかな?



大きさは違えど、少なからずはそうだと思うんだけど。






確かに、僕の生き方は褒められたもんじゃない。


確かに、僕の生き方は手本にはならない。 



だけど、なんとなぁくだけど、間違ってはいない気がする。









この世に、生き方の正解がないのはわかってる。



この世に、生き方のマニュアルがないのもわかってる。



例え、生き方のマニュアルがあったとしても、


その通りに生きてしまうとつまらない人生になると思うから。




だけど、何が間違いなのかがわからない。



他人は、「自分が思った事をするのが正解だよ」って言うけれど、


実際、それを続けたら「自己中だね、君は」とかなんとか言われる。



何が間違いなのかがわからない。





生きていく過程でそれを見つけなきゃいけないのかもしれないけど、



どうやら、僕はそれを見落としていたようだ。 気付けなかったんだ。







今さら過去には戻れない僕は、一体どうすればいいのだろうか?








全く以て、わからないんだ。

































人は所詮、一人では生きちゃいないってこと。。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ