私はいけないコ
千早ちゃん。千早ちゃん。
あなたが悪いわけじゃない。
私は知っている。
でも
貴方を恨んじゃうの。
リコちゃんをまっちゃんを殺した貴方を
恨む私はいけないこ。
「・・・行こ。京」
恐怖によって霞んで小さな声になった。落ち着くのがやっとで。
「うわああああああああああああ!!」
京が狂った様に大声を張り上げる。涙がぽろぽろおちてくる。それを見ると私も目がぱんぱんになって。
「京、マッド?」
狂った京はマッドとよんでいいだろう。
「・・・」
すぅはぁすぅはぁ
「落ち着いた?」
青ざめてた京の顔色はよくなった。京が狂うとなんだか私が消えそうな気分になるの。
「うん。行く」
私達は部屋を出て廊下を歩いていると。
「栗山 ゆみさん。俊が・・・クソ!!」
涙目の陸先輩が立って居た。
「まさか!」
聞かなくても分かった。
「俊がさらわれたんですか?」
麻美、リコの次は俊なのね。
「・・・うぅ」
ついさっきまで狂ってた京にとってダメージが強い。
「・・・死んでいい?ゆみ姉ちゃん。」
私でも分かった。京は追い込まれて死にたくなったんだ。
「苦しいのは分かるけど、生きれるだけ生きよう。どうせココで死ぬんだし。」
私もブラックになっていっちゃいけない事をいってた。
「分かった。」