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地上じゃない所
「陸先輩。行くから」
「・・・」
「どこに行くのか?」
命をかけて見つけたこの鍵どこの鍵かしら。二階はもう何も無いし、あかない扉も無いし。しらみつぶしに探すしか無いかなあ。
「手がかりは無いけど本当にしらみつぶしに探すしか無いと思うの。上が無いからもう分かん無いけど、怪しいのは床とかかなあ。」
「地下があるんじゃない?」
そういうのがあったかあ。さすが先輩。
「じゃあ分かれよ。その方が効率高いし。」
「駄目だよ。1人は危険だよ。」
確かに何が起こっても文句言えない世界だもんなあ。
「分かりました。」
京が目覚めたへや。異常なし。
玄関・・・
十字架の部屋。
「あれ?なんか怪しいドアが。」
先輩が手を向ける。平べったいドアには鍵穴がある。
「かちって言ったよ。」
「下行くか。」
「さあ来なさい。栗山 ゆみ。」




