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アマデウスの謎  作者: 伊吹 由
第2章 リナの過去
30/147

第29話  マスター(2008年)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


  慎吾のスピリチュアル事件簿 シーズン2


       「アマデウスの謎」 


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前回までのあらすじ


2012年、女子大生リナの妹が誘拐された。


霊能力を持つ1つ下の後輩・慎吾を連れて実家へと戻るリナ。誘拐犯から1週間以内に1億円を用意しろと要求され、羽鳥邸にいた面々は不安になる。


話は・・・ 4年前の2008年。

リナの新しいピアノ講師、そして彼氏となるヒロ・ハーグリーブス。


リナの父親・魁斗かいとは、覆面をつけた男らに誘拐されてしまった。そしてマスターと呼ばれる男に、自らが開発したソフトのアルゴリズムを要求される。


一方ヒロは、羽鳥魁斗誘拐の容疑で逮捕されてしまった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


  第29話  マスター(2008年)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

魁斗「・・・ ・・・」


目の前の男をじっと見つめる魁斗。


マスターと呼ばれる男と、2度目の面会をしていた。男は相変わらず黒い大きなサングラスと、白いマスクをしている。


男は腕時計をちらりと見ると、魁斗に声をかけた。


男「さて・・・今がちょうど24時間だ。返事を聞かせてもらおうか?」


魁斗「・・・ ・・・」


魁斗は無言で男を見つめている。


男「まだ迷っているか? だが今がタイムリミット。

   私と手を組み、アルゴリズムを引き渡すか・・・


   あるいは家族を失うか・・・その2択だ」


魁斗「・・・ ・・・」


しばらく沈黙の時が流れた。


男「ふん。語る口は持たぬか・・・ よかろう。

   ならば24時間後に・・・」


男は小さなため息をつくと、残念そうな声で魁斗に語る。


男「24時間後に、羽鳥リナと面会させてやる。

   もっとも死体でだがな」


魁斗「!?」


男「あと1分だけ返事を待つ。返事がなければ、私は言った事を実行する」


しばらくのの後、魁斗は口を開いた。


魁斗「リナには・・・ リナにはヒロがいる。

    彼は、非常に優秀なボディガードだ」


男はサングラスを軽くかけ直すと、マスク越しに笑ってみせた。


男「はっはっは。まぁ監禁されていては分からぬか。

   あの男は警察に捕まったよ」


魁斗「何!?」


男「羽鳥魁斗誘拐事件の・・・容疑者としてな」


魁斗「まさか・・・」


男「ふ・・・。今まで私が、教授に嘘をついた事はあるかな?

  彼は今頃、警察署で取り調べを受けているか・・・


  留置所にいるかのどちらかさ」


魁斗「く・・・」


男「さぁ、どうする? ボディガードがいない娘を守る者は・・・

   役にたたない日本の警察だけだぞ?」


魁斗「・・・」


魁斗の顔に脂汗が流れた。


男「ふふ。あなたの考えている事はよくわかる。

   私の言ってる事が嘘で、ヒロはリナの側にいる。


   仮に本当に捕まっていたとしても、警察がリナを守ってくれる・・・

   IQの高い人間は、いい方向で色んな可能性を考えるからな」


魁斗「・・・ ・・・」


男「そういう人間の迷いを、払拭ふっしょくする方法がある」


男は再び腕時計をちらりと見た。


男「1分が過ぎた。教授、あなたのような人間にとって、娘を失う事は・・・

   拷問よりもつらい事だろう」


魁斗「本気で・・・ 言ってるのか・・・?」


男「あぁ。今から24時間後、娘の死体と面会させてやる。

   その後また、私と組むかをあなたに問う」


魁斗「や・・・ やめろ・・・」


男「あなたの妻と次女は、もうすぐ日本に帰国する事になっている。

   もしまた24時間後に、あなたからいい返事がなければ・・・


   さらにあなたの家族の死体が増える」


魁斗「や、やめろ! わかった! お前の言う通り手を組もう。

    ソフトのアルゴリズムを解読するシステムを提供する!」


男は腕時計を三度みたび、ちらりと見た。


男「残念だがとっくにタイムオーバーだ。あなたのような人間には・・・

   こちらが本気で行動するって事を分からせるのが1番いい。


   組むと見せかけ、下手な小細工をされないようにな」


魁斗「待て! ちゃんとアルゴリズムを提供すると言っただろう!」


大きな声でまくし立てる魁斗を、男はしばらく凝視する。


魁斗「私の家族に手をかける事は・・・望んでいないんだろう!?」


魁斗の大声と対照的に、男は冷静な声で応えた。


男「あぁ。だが今、私はこう考えている。

   そのままあなたに仕事をさせるよりも・・・


   娘の死体と面会後に仕事をさせた方が、いい仕事をする・・・とね」


魁斗「やめてくれ!! 娘に手をかけたら私は手を組まんぞ!!」


男「その後、妻と次女を失う事になってもか?」


魁斗「う・・・」


マスクの奥で、男はニヤリと笑った。


男「その躊躇ちゅうちょは、私の考えが正しい証明だ。

   本来、幸せの象徴である家族がいた事は・・・


   教授にとって、不幸なのかもな」


魁斗「だ・・・ ダメだ!! 家族に手を出すな!!」


男「ふ、安心しろ。娘は楽に死なせてやる」


そう言うと男は、机の横にあるボタンを押した。ブーッという合図で、部屋の外に待機していた覆面男が入ってくる。


覆面男は、椅子に座っていた魁斗の腕をとり、立ち上がらせた。


魁斗「ま、待て・・・ 頼む! リナに・・・ 

    リナに手を出さないでくれ!!」


男「24時間後にまた会おう」


男は冷徹に言い放つ。覆面男は大声をあげ抵抗する魁斗を、三度みたび監禁部屋へと連れて行った。


男「・・・ ・・・」


魁斗が出て行くのを確認した後・・・ 男はサングラスとマスクをはずす。そして携帯電話を取りだし、どこかへかけた。


電話は1コールでつながった。


男「次の仕事だ。今度はしくじるなよ」


そう言うと男は、2度目の羽鳥リナ誘拐の作戦を指示した。



・・・ ・・・。


2008年12月7日(日)、午後2時17分。湾岸警察署。


すでに3時間以上にもおよぶ後藤の尋問に、辟易へきえきしていたヒロ。


ヒロ「・・・ ・・・」


終始黙秘を続けていたが、1つの賭けに出る事を決意する。


(ヒロ「このままでは、ラチがあかないしな・・・」)


大声で尋問する後藤に、ヒロは静かに声をかけた。


ヒロ「確か日本には・・・当番弁護士という制度があったはずだが?」


久しぶりに声を発したヒロに、後藤は一瞬戸惑う。日本人でも多くはその存在を知らない当番弁護士だが、イギリス人のヒロが知ってる事に驚きを隠せない。


後藤「た、確かに・・・それは権利だ。当番弁護士を呼べと?」


ヒロ「待ってくれ。知り合いに弁護士が1人いる。

    彼を呼んで、今後の事を相談するのは可能か?」


後藤「・・・。 あぁ・・・」


後藤は言いづらそうに応えた。ヒロはメモ用紙とボールペンを借り、そこに1つの電話番号を記す。


ヒロ「山泉という弁護士の番号だ。俺の知り合いでね。電話してくれ」


メモ用紙を渡された後藤は、しぶしぶ取調室を出た。不審な点がないか注意を払いつつ、後藤自みずから指定された番号に電話をかける。


2度の呼び出し音の後、電話が繋がった。


男「はい・・・?」


電話の向こうから、男の声が小さく聞こえてきた。


後藤「あぁ、失礼します。こちら湾岸警察署の後藤と申しますが」


男「・・・。警察が何かご用で?」


後藤「はい・・・。えっと・・・

    そちらは、山泉弁護士でいらっしゃいますよね?」


男「・・・」


電話の向こうの男はしばらく沈黙した後、声をかけてきた。


男「用件は?」


後藤「はい。ヒロ・ハーグリーブスという男・・・ご存じですね?」


男「・・・。続けてくれ」


後藤「彼は今、とある誘拐事件の容疑者として逮捕されていまして・・・」


男「何!? ヒロが!?」


後藤「えぇ。あなたに相談したいと・・・詳細は本人から聞いてください。

    こちらに来ていただけますか?」


男「わかりました。すぐに・・・ で、そちらの場所は?」


後藤「えぇ・・・ 湾岸警察署の場所は・・・」



・・・ ・・・。


午後3時9分。


一人の男が、湾岸警察署へ姿を見せた。スーツにネクタイ、そして度の強そうな眼鏡に7・3分けという見た目からして「弁護士」という男だ。


所定の手続きの後、容疑者のヒロと面会する手はずになっている。法律上、弁護士と容疑者の相談に、警察は立ち会う事が出来ない。


ヒロは取調室とは違う、小さな部屋に移されていた。その部屋には面通しのマジックミラーなどはなく、容疑者と弁護士の相談を第三者が聞くことは出来ない。


ヒロ「・・・ ・・・」


椅子に座ってじっと弁護士を待つヒロ。しばらくすると部屋の扉が開き、その男は入ってきた。ヒロはその男に視線を合わせると、大きなため息をついた。


ヒロ「ふ~。来てくれて安心したよ。ずっと連絡取れなくてどうしたのかと」


男「すまなかった。お互い金曜の夜から大変だったようだな」


男は眼鏡をはずす。弁護士を装ったその男は・・・ ヒロとチームを組んでいる安田だった。

もっとも弁護士の変装をしているため、見た目は全くの別人だが。


安田「まさか、弁護士をやらされるとはな・・・」


ヒロ「見た目はどう見ても弁護士だ。

    お前の携帯番号を警察に渡したのは、賭けだったがよく来てくれた。


    それより・・・何分話せる?」


安田「30分だ」


ヒロ「OK! まずはお互い情報整理だ」


まずはヒロから。金曜日の夜に、ハイテク機器を扱う覆面男のグループに襲われた事を話し始める。そして土曜の朝に羽鳥魁斗が誘拐された事、さらに羽鳥邸1階が爆破された事や、自分が逮捕された経緯を手短に5分で話し終えた。


安田「なるほどな。それで警察署に・・・」


安田の話はこうだった。


金曜日の夜にリナの電話を受け、学校に迎えに行った。大雨の渋滞に巻き込まれてようやくたどり着くと・・・リナはおらず、ヒロの車と怪しい車が1台駐車場にあった。さらにリナの携帯にも電話が繋がらない。


そして校舎から青白い閃光が放たれたのを見た。


ヒロ「それは俺が起こした、人工の雷だ」


不審に思った安田は、しばらく駐車場近辺を調べる。ヒロの車と、もう1台、不審な車を見かけたが・・・調べてる途中、常に受信状態にしてあるはずの、魁斗の携帯GPS-DATAが途切れた。


リナを気にしつつも、本来の警護対象である魁斗の身を案じ、安田は急いで羽鳥コーポレーションに戻る。しかし・・・


羽鳥魁斗はすでに行方不明だった。


安田「敵は完全にこちらの動きを掌握しょうあくしていたようだ・・・」


ヒロ「あぁ。江口の件もそうだが・・・完全に俺たちは裏をかかれている」


安田「すまない。社長を奪われてしまったのは、自分の責任だ」


ヒロ「いや・・・ 俺の作戦の甘さのせいだ。

    相手にしている連中のボスは、非常に頭がキレる人物だ。


    だが、ミスターカイトはまだ生きているはず・・・

    何か他に情報はないか?」


安田「ある!」


行方不明になった魁斗を捜すため、会社付近を調べた安田だが・・・魁斗に繋がる物は掴めなかった。しかし安田は学校を離れる時、不審な車に発信機をつけていた。


魁斗を捜索中、午前3時過ぎにその発信機が動きを見せる。安田は魁斗に繋がればと思い、その発信機を追う事にした。


発信器を元に不審車を尾行した安田は、1時間後にその車を発見。


安田「体格のいい男が1人で運転していた」


ヒロ「・・・。仲間もいたはずだが、すでに散った後か・・・?」


運転していた男に悟られぬよう、安田は尾行を続ける。男はとあるホテルの1室に戻ったため、安田はその隣の部屋を確保。


24時間張り込みをしたが、誘拐犯と繋がるような情報は得られなかった。


安田「だが今から2時間前、その男が携帯電話をかけたのを聞いた。

    【次こそ娘を確保します】と話したのを、壁越しだが確かに聞いた」


ヒロ「何だと!? 【次こそ】って事は・・・

    またリナを誘拐するつもりか!?」


安田「あぁ、そう考えるのが妥当だ。

    そして作戦決行は、今日の午後9時だとも言っていた」


ヒロは安田の腕を掴み、彼の腕時計を見る。


ヒロ「もうすぐ3時半か・・・。どうにかしてここを出ないと」


安田「法的に即釈放というのは無理だ。警察はあんたを留置する権利がある」


ヒロ「・・・ ・・・」


ヒロはしばらく考える。


安田「自分が羽鳥リナを守ろう。今度は片時も側を離れず・・・」


ヒロ「いや。捜査官はお前にも疑いを持っている。

    羽鳥家の運転手にも関わらず、ずっと連絡を取れないんだからな」


安田「男を追っていたんだ・・・ 仕方あるまい・・・」

 

ヒロ「それにリナは・・・俺以外だと簡単には動いてくれないはず・・・」


しばらく迷った表情を見せたヒロは、静かに変装した安田に視線を移した。


ヒロ「ヘアピンを2つ欲しい。持っているか?」


安田「・・・ ・・・」


しばらくヒロを見た安田は、首を縦にふる。


安田「ヘアピンよりいいのがある」


そう言うと安田は胸元からボールペンを取り出し、手際よく分解した。そして細長い銀色に光る棒を2本抜き出し、ヒロに渡す。


10cm程度のその棒は・・・先の片方はフック状になっていて、反対側は細いギザギザになっていた。両端を持ち、力を入れるとぐにゃりと湾曲わんきょくする。


ヒロ「これなら・・・十分だ」


ヒロはその棒を、口の中に入れた。


安田「出るつもりか・・・?」


ヒロ「もちろん。彼女を守るのは彼氏の義務だ」


安田「危険だぞ? 警察署から脱出するのは・・・」


ヒロ「な~に、危険は慣れている。それより、あの男に関して他に情報は?」


安田「あぁ、顔は割れている」


安田は、携帯で隠し撮りした男の写真をヒロに見せた。覆面はしておらず、写真からでも十分伝わるほどの筋骨隆々(きんこつりゅうりゅう)だ。


ヒロ「この筋肉のつき具合・・・間違いなく、学校でリナを襲撃したヤツだ」


安田「見覚えはあるか?」


ヒロ「いや・・・ 日本人にも見えるが・・・ 

    中国か韓国、あるいは北朝鮮かもしれんな。


    日本語の発音はなまりや、変なアクセントはなかったが」


安田「データを照合中だが、まだ結果は出ていない」


ヒロ「そうか・・・ そちらはその男をマークしてくれ。俺はリナの元へ行く」


安田「待て待て。羽鳥邸は警察数名が待機している状態だろ?

    逮捕されたはずのあんたが顔を出したら、すぐまた逮捕されるぞ」


ヒロ「全て承知さ。

    しかし相手は、警察に守られているリナを誘拐しようとしている。


    何かしらの行動を起こすはずだ。

    羽鳥邸付近を張り込んで、リナを守ってみせる」


しばらく安田はヒロを見ていた。


安田「まぁ・・・ あんたはやると言ったらやる男だからな。

    ただ万が一しくじった場合は、自分がリナの警護に回るからな」


ヒロ「これ以上しくじらない! 俺もプロだからな」


安田「わかった。他に何か出来る事はあるか?」


ヒロ「いや。後は俺自身でやる。そちらは、男の情報を急いで洗ってくれ。

    相手は予想以上に手強いという事を・・・忘れないでくれ」


安田「了解」


そう言うと安田は眼鏡をかけ直し、部屋を出て行った。直後、捜査官の後藤が入ってくる。後藤は念のため、ヒロの身体検査をする。


口の中もチェックしたが・・・何も見つかる事はなかった。ヒロは上の歯茎と上唇うわくちびるで、また舌の歯茎と下唇で2本の金属棒を隠していた。


身体検査の後、ヒロは後藤に声をかけた。


ヒロ「弁護士から色々アドバイスを受けた。1時間休みが欲しい。

    その後、もう1度取り調べを受ける」


後藤「・・・ ・・・」


後藤は無言でヒロを見つめる。


ヒロ「日本の警察は最近、容疑者を長時間取り調べる事が問題になっているとか?

    休みのない取り調べで疲弊ひへいさせ・・・


    自白を強要させると弁護士が言っていた。

    もし裁判になれば、その事実は検察側の不利になると・・・」


ヒロは後藤を見つめ、軽く笑う。


後藤「・・・ っち!」


後藤は舌打ちした後、口を開いた。


後藤「全く・・・弁護士さんも余計な事を。わかった。

    1時間休憩をとらせる。


    4時半にまた取り調べを再開しよう」


腕時計を見ながら言うと、後藤はヒロを連れて部屋を出る。そして警察署3階にある留置所へ、ヒロを連れて行った。


そこには10部屋の留置室がある。その1室にヒロは押し込まれ、鉄格子にものものしい鍵がかけられた。


ヒロ「・・・ ・・・」


留置室の中を見渡すヒロ。簡易ベッドの上に毛布が2枚、洋式トイレがむき出しであるだけの部屋だ。


ヒロはベッドで横になった。


後藤「いいな。1時間だぞ」


鍵をかけた後藤が、中のヒロに声をかける。


ヒロ「OK」


ヒロは目を閉じ、5分程体を楽にした。再び体を起こすと背伸びをする。入ってきた場所まで歩いていき、鍵のかかった鉄格子を両手で握った。


ヒロ「・・・ ・・・」


鉄格子越しに、湾岸署3階の廊下の確認する。


(ヒロ「さて・・・ 脱獄はまだ経験ないんだよな・・・」)


そう言うと、口の中から2本の細い金属棒を取りだした。




             (第30話へ続く)

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次回予告


リナを守るため、ヒロは警察署からの脱出を試みる。

いたる所、警察官が歩き回る警察署から脱出するためヒロは・・・



後藤はヒロを留置したはずの部屋が空っぽになり、扉の鍵が開いているのを見て驚く。すぐに緊急配備をしき、脱走したヒロの確保を指示した。



次回 「 第30話 脱  走(2008年) 」

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