第65話 タワマン
下山さんと解散した私は、再び純ちゃんにDMを送った。
『純ちゃん、大丈夫?』
……しかし、返事は来なかった。
純ちゃん……何があったんだろう?
……よし、ここは。
「下山さんに教えてもらった住所……」
私は下山さんに教えてもらった……純ちゃんの住んでるマンション。
個人情報の云々とかはこの際言ってられない、早く向かおう!
私は早速、電車を乗り継ぎ、その場所へと向かった。
☆
「おお……すごい」
純ちゃんが住んでいるらしいマンション……そこは都内有数のタワマンだった。
さ、流石はトップのダンジョン配信者……流石にこれくらいは稼いでるよね。
た、タワマンとか入るの初めてだから……なんか緊張する……。
唾を飲み、私は威風堂々と中へと入った。
……内心心臓バックバクだけど。
「た、確か、部屋番号は……」
私は下山さんに教えてもっらった部屋番号を入力し、呼び出しボタンを押した。
純ちゃん……留守じゃないよね? もしも出なかったら、出直そう……。
……待つこと数十秒後。
『は、はい……』
この声は……まさしく純ちゃんだった。
しかし、いつもの声とは違い……かなり震えていた。
まるで、何かに怯えているような……。
「純ちゃん! わ、私……だけど」
『み、美羽さん……ですか?』
「うん……」
『……』
純ちゃんは私が来たとわかると……無言で切った。
そして……エントランスとエレベーターを仕切るドアが……歓迎を示すように開いた。
こ、これは……入っていいってことだよね?
「純ちゃん……」
明らかにいつもの純ちゃんじゃない、きっと何かがあったんだ。
私は自分の頬を叩き、エレベーターへと向かった。
「待っててね……純ちゃん」




