『農夫とプレスマン』
農夫が、大雪のために家の中に閉じ込められてしまいました。いえ、家の中に閉じ込められなかったとしても、村から出られなかったでしょう。
農業を営んでいながら、食べ物が底をついてしまいましたので、農夫は羊を食べました。しばらく食いつなげたのですが、その後何日も、同じような状況でしたので、農夫は山羊を食べました。それでも事態は改善されませんでしたので、農夫は牛も食べることになりました。
この様子を見ていたプレスマンは、羊や山羊はともかく、畑を耕すための牛まで食べてしまうのなら、速記道具なんか顧みられることはないだろうと思い、戸のすき間から、命からがら逃げていきました。
教訓:プレスマンはプラスチックと金属なので、どんなに飢えても農夫は食べないと思われる。