表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

いざ、お店へ。


マキは同い年の16歳。


電話の内容は、叔母が経営しているスナックに人手が足りず、自分も働いているのだが一緒に働くつもりはないか?というものだった。


時給は1200円。

ド田舎のスナックなので今思えばパチンコ屋くらいの時給だったけど、当時700円で働いていた私にとってはほぼ2倍というかなり魅力的な数字だった。



水商売についての知識はほぼなく、

お酒飲みながらオッサンと話してお金を貰う、

というざっくりしたイメージがあるだけ。

ただドラマの影響でなんとなく危ない仕事、未成年はしてはいけない仕事、くらいの認識はあった。


でもマキもいるし、マキの叔母さんのお店だし、まぁなんとかなるでしょ!


何より時給1200円、さらに日払い。

お金ない毎日から解放される〜♪


と、超楽観的にふたつ返事でOKしました。


早速明日の晩から勤務開始ということで、

この日は初出勤の為の洋服を買いに出かけました。

といっても量販店で白のブラウスと薄ピンクのミニのタイトスカートだけ。


そして初出勤の日、時間は20時〜0時の予定です。

少し早めに出勤してママと初対面して、

基本的な仕事内容を教わりました。


THE!水商売!って感じのママを想像していた私。現れたのは、


THE!水商売!って感じのママでした。予想的中。


まぁ典型的な場末のスナックのママって感じ。


パーマのかかった茶髪のセミロングの髪に、

黒地にド派手な花柄がプリントされたワンピースを着て、少し離れていても漂ってくる香水、酒焼けなのか低いガラガラ声。


「うちは地元のお客がほとんどだしタチの悪いお客はいないから安心して!」とガハハと笑ってました。


店内は薄暗く、赤茶のテーブルに濃いグレーの革製の椅子のカウンター8席に小さめのボックス席が2席の小さな箱で、ところどころに飾られた妙なデザインの花瓶に飾られた生花と、所狭しと並べられたボトルがなんともいえない場末感を醸し出していた。


当時は場末とかも知らないし、このお店しか知らないわけだから今思えば、って感じですが。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ