16歳の私。
リズ 16歳。
私の水商売の歴史はここから始まります。
※当然ですが、水商売は18歳からです。
18歳未満はダメ、ゼッタイ。
当時16歳の私は、せっかく入学した県内でも有名なバカ高校へさえまともに行かず、当時付き合っていた2歳年上の彼氏との逢瀬に夢中でした。
バカ高校へすらまともに通わない娘。
高校入学から7ヶ月と少し、とうとう両親から
「学費が勿体ないから行かないならば辞めてくれ」
と懇願されました。
あっさり自主退学しましたが、うちの両親もそこまで甘くなく。
高校退学と同時に実家を追い出されました。
義務教育を終えて、その後の勉学をするつもりのない娘を養う義務はないと(笑)
すぐさまバイトを決めろと言われ、近所のコンビニへ採用が決まったのが15日後、
最低限の家具家電を揃えた1Kのアパートへ半強制で引っ越しさせられたのは自主退学から2ヶ月後のことでした。
さすがに心配だったのか実家の近所でしたが、ご飯はいつでも食べに来ていい、ただし、光熱費、家賃など生活に関する援助は1円もしないと言われました。
コンビニでも時給の比較的いい深夜勤務がしたかったけど、まだ16歳。
夜間は22時までの勤務しか法律的にできなかった為、2番目に時給のいい早朝勤務にしてもらいました。それでもド田舎なので時給は740円。
現在は改定されているのでもうすこし良いですが、当時の日勤の時給は県の最低賃金の640円でした。
朝5時から9時まで働き、一旦帰宅して10時〜17時か17時〜22時の2回出勤させてもらったりして、時給700円でも月に10万弱ほどは稼げていました。
でも、家賃4万8千円(水道代込み)と光熱費1万5千円を払い、ご飯を食べ、彼氏や友達と遊び、洋服や化粧品を買うとなると全然足りませんでした。
それはもう全く足りませんでした。
彼氏や友達と遊びたい。
せっかく一人暮らしなんだから可愛い家具だって欲しい。
おしゃれな洋服が欲しい。
しかし資金がない。
そんな生活を4ヶ月ほど続けていたある日、
友人のマキから電話がかかってきました。
ここから思わぬ形で水商売生活が始まります。