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あの日僕は死んだはずなのだが  作者: さかなクン
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幸せってなんだったのだろう。

なんだ、ここ…。

真っ暗な闇の中に、そびえ立つ真っ赤な門。

アニメーションの中ですら表現できないであろうこの現実と幻想の融合した世界が、なぜか私の目の前に広がっている。

理由はすぐに見つかった。

私、死んだんだっけ…。

この世にいることに意味を見出せなかった私は、あの日死を選んだことを思い出す。

真っ白なレースのカーテンが、赤く染まる。

私は、生まれて初めて美しいと感じた。



死。

私にとってその言葉に恐怖ではない。

赤と白のパノラマに、自らを交える幻想曲だったのだ。



篠崎遥は決して不幸な人生を歩んだわけではなかった。

名家の一人娘として誕生し、

父からは幼少期より音楽、武道、学問、礼儀作法と

たくさんの経験をもらった。

母からは大きな愛をもらい、育まれて来た。

恵まれた環境と、恵まれた人に囲まれ彼女は育って来たのである。


もう一度言う。彼女は決して不幸ではなかった。

ただ、生きている事に意味を見出せなかった。だから、自ら生を絶ったのだ。


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