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氷の中の野ウサギ姫  作者: 雪
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雪の町の野ウサギ姫②

「さいきん雨が多いですね」


「ああ」そう言って黙った。


  正確に言うとこれは雨じゃない、嵐だ


 最近出かけるといつもそうだった。


 まるで狙ったように大雨が降ってくる


  ラジオが言う


 (素晴らしいお天気です、一部を除いて・・・)


  その一部はかならず自分のいる場所だ。


雨は窓に打ち付け一向に衰える気配も見せず屋根を叩いている。


 私はじっと座っていた。


その時道路のわきに木が見えたような気がした。


 白いかぎ爪のような木


「ちょっと、スピードを緩めてくれ」


「はい」


 この秘書は、おとなしいが最近急にスピードを出す


  やはり不安なのだろうか?


 その時エンジンが震え聞いたこともない音を立て始めた、轟音も加わり車は横滑りをして


  秘書が何か叫んだが聞こえなかった


 自分も叫んだが覚えていない


  車自体がふわっと浮き上がったような気がした


  実際にはわからないが確かなのは雨でびしゃびしゃになったフロントガラスいっぱいに広がった


あの指のような木だった。


 (私は招かれた)思いながら意識がなくなった。


あの木だった。


自分は気分が悪くなった。


 最近頻繁に見る夢に出てくる木に酷似している、いやあれそのものだ


夢の中では、そこにたくさんの靴が下がっている、さすがに今はないが・・・・


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