第五話 「黒衣の葬送 -March of the black queen-」 03
Climax Phase
嬉野冬也、一ノ瀬豊前、八雲明星。
それぞれの思いを抱えつつ、FHセル“ネヴァーモア”の本拠地にやってきた。
GM: では皆さん、登場してください。
豊前: よぉし! オコジョで出るぞー!!
八雲: オコジョなの?(笑)
豊前: だって!<知覚>判定があるじゃん!
八雲: あ、そっかそっか。
GM: ちなみに皆さん、今の侵蝕率いくつ?
八雲: 丁度100%!
豊前: 《ハンドリング》で登場して、92%!
冬也: 今、86%です。
GM: では“ネヴァーモア”の本拠地に向かった皆さん。そこには、夏樹クローンが犇めき合っています。
一同: 怖いよ!!(笑)
GM: まあ、戦闘要員としてということですよ。で、あまりにも人員が多いため、思うように突破することが出来ません。
豊前: はい。
GM: で、本来であればここでFS判定だったんですが、フラグをクリアしているので、協力者から電話が来ます。……で、シナリオには「豊前の携帯が鳴る」って書いてあるんですけど――――オコジョで出てるんだよね?
豊前: まあ、本体の携帯が鳴ったら本体が電話に出ますよ?
GM: それでもいいのか。じゃ、今本体はUGN支部に居るのかな?
豊前: はい。白鳥さんの膝の上に居ます。
八雲: 《ハンドリング》してる間はへにょんってなっちゃうのかな?(笑)
GM: 使えねーエージェントだ……。
八雲: 白鳥さんは、そのことを知ってるから、甘んじて受け入れてるのか!
豊前: 違うよ! 白鳥さんは俺と凄く仲がいいんだよ! そういう設定にしなさいよ!!(一同笑)
GM: では、豊前の携帯に連絡が入ります。
豊前: じゃあ、俺の本体が白鳥さんの胸の下でブルルル、と震えて、電話に出ます。
GM: ただのセクハラじゃねーか……(笑)。じゃあ、男の声で一言。『手は足りているか?』
豊前: 戦局は五分五分、といったところか。だが、もし君の力が加わるのならば、非常に有利になる。
GM: 『(ふっと笑って)手頃に戦闘が出来るメンバーが派遣出来るが、雇ってみないか?』
豊前: それはありがたい提案だな。
GM: というところで、場面は“ネヴァーモア”本部に戻ってきます。
刹那、冬也達の後方から、帯電空気と共に超超過速度まで加速された弾殻が、夏樹クローンを吹っ飛ばした。
GM: ま、要はレールガンですね。
豊前: おぉー!
そこには、神前を始めとした“イクリプス”の面々とクロを連れた大神達が居た。
豊前: おお、勢ぞろいだ。
冬也: 菅野は?
GM: 菅野は居ませんね。神前が携帯に耳を当てながら言います。「FHの戦闘部隊である“イクリプス”は廃業になったようなので、一ノ瀬さんの残したものを更に世の中に見せつけてやるために、傭兵部隊にでもなってやるかと思いまして。」
豊前: ほう!
GM: 「とりあえず、その一回目の鉄火場を、ここに決めました。」
豊前: じゃ、オコジョが振り向いて、借り一つだな! と言う。(一同笑)
吹っ飛んだ夏樹クローンに構わず、他のクローン達が襲い掛かってくる。
だがその攻撃を、蓮根の魔眼が全て吸収する。
自身の骨を伸ばした八雲が、蓮根の隣に並んだ。
GM: 「――――何と言ったらいいか分かりませんが、私は今、この状況が最も好ましい。……あなたもその状況を見つけてもらいたい。」
八雲: 無言で親指をぐっと立てて、難しいことは終わってから考える!! と言いながら攻撃する!!
周りでは、大神に指揮されたエージェントやクロが、そして神前の指揮で蓮根や虎杖、蓬沢が戦っている。
だが所詮は多勢に無勢。
本部奥地までなかなか侵攻出来ずにいるところで、春日部がゲートを開いた。
GM: 「とりあえず、この施設最下層行きの直通便だ。使ってくれ。」
冬也: 春日部、お前……。
GM: 「祥子の仇をとってくれとは言わん。ただ、無事に戻ってきて、また一緒に学校で馬鹿話でもしようぜ。」若干吹っ切れたような表情ですね。
冬也: (嬉しそうな顔で)おう。
GM: 本当だったら、本拠地の奥に行く判定がここであったんですが、春日部を助けていたので、クリアです。
意を決した冬也達がゲートを潜ろうとする直前、春日部が告げる。
「実は菅野支部長に頼まれて、あの人を既にこの奥に送っちゃってるんだ。」
冬也: …………。
GM: ということで、雑多な判定は全て吹っ飛ばして、クライマックス直前です!
春日部が作ったゲートを抜けた先にあったのは、打ちっぱなしのコンクリートの壁に囲まれた広い部屋。
天井からの照明だけが、部屋の中を照らし出している。
そこでは壁に寄りかかるようにして菅野が立っており、その眼前に“レースノウァエ”と夏樹が居た。
夏樹は手に炎を宿して菅野に迫ってくる――――。
GM: というところで、君達が登場する形になりますね。
冬也達の侵入に気付いた“レースノウァエ”は、あくまで丁寧な口調で言う。
「まさか、ここまで組織が追い詰められるとは正直思っていませんでした。数年かけたセルが破綻です。」
“レースノウァエ”は傍らに立つ夏樹の顎先に手を伸ばし、恍惚とした表情を浮かべる。
「ただ、私の目的は達せられている。何も問題はない。――――私は今、とても幸せです。」
八雲: 今、夏樹はあの中に入ってるのかね?
GM: さあ? どうでしょう?
豊前: ――――てめえの目的が何なのかは知らねーが、こっちの目的も果たさせてもらおう。(菅野に)おい、そこのおっさん! 生きてるか?
GM: 「死にそうだねえ……。」
豊前: なら助ける!!
“レースノウァエ”は、更に続ける。
「再度、この地にあの頃の支部を建て直す為には、貴方がたは邪魔です。」
滔々(とうとう)と語る“レースノウァエ”の視線が段々と冬也達と合わなくなり、別のものを見ているように虚空で焦点を合わせ始める。
そのとき、透明なコールタールの中に居るような不快な《ワーディング》が張られた――――。
GM: ということで、ここで衝動判定です!
一同: (ダイスを振る)成功!!
八雲: 初めて成功したー! やったー!!
冬也: ……夏樹は、大人しく従ってる感じ?
GM: ええ。“レースノウァエ”の言うことを非常によく聞いていますね。
冬也: ふむ……。
豊前: あの頃の支部だぁ!? 過去ばっか見てんじゃねえ!! 大人は未来を見せんのが役目だろう!!
GM: 「…………。」まあ、想像は出来ると思うんですが、“レースノウァエ”こと閂朱音は、八重樫や菅野、西森と居た頃の支部を作り直すという妄想に取り付かれていますね。
豊前: なるほどね。
八雲: ……ちょっとここで、話してもいい?
GM: お? いいですよ。
八雲: じゃあ、視線を外さずに嬉野さまに棒状の包みを手渡します。
冬也: ―――――これは?
八雲: 嬉野さま。……その中には、ナイフの形に加工した私の肋骨が入っています。これは、私の身体に抵抗無く入って、私の命を一瞬で絶つことが出来るというものです。(素になって)あ、ちょっと拡大解釈しちゃってるんだけど、Dロイスの対抗種の演出ってことで。
GM: はい、いいんじゃないでしょうか。
冬也: …………。渡されたもの自体は受け取る、んだけど……。
八雲: 私は恐らくこの戦いの後、元の可愛らしい八雲明星に戻ることは出来ないでしょう。――――私はそう思っています。ので、私が人でなくなったときに、それで私の命を絶ってください。……他の人には任せられないので。
冬也: ………………。
八雲: 今まで散々要らない子扱いされてきたけど、最後に嬉野さまと出会えて、私は幸せでした。…………――――さよなら。
冬也: ――――えっと。今、冬也としては、また一人で勝手に事態を解決しようとしている夏樹に対して怒っている状態なんですよ。
GM: 表情筋、隠しといたほうがいい?(一同笑)
冬也: なので、こういう反応になるかな。
寂しそうに告げる八雲の顔に、突然自身の中から居なくなった夏樹の顔が重なる。
自分の中から沸いてくる不思議な感情に流されるように、八雲から渡された包みを壊れそうなほど強く握り締め、冬也は大声で怒鳴った。
「ふざけんなッッ!!」
八雲: その声にびくっとします。
冬也: どいつもこいつも勝手に進行しやがって……! ――――八雲明星っ!
八雲: は、はい!
冬也: お前が暴走して俺に止められるワケねーだろ!(一同笑)ふざけてんのか!! 俺にはまだやりたいことがある。その為にお前の力は必要なんだよ! だから、勝手にさよならとか言ってんじゃねえ!!
八雲: それを聞いて、私の中で何かが弾け、ここで嬉野冬也をSロイスにします!
冬也: やはりな(笑)。じゃ、そこではっと我に返って、ご……ごめん。って言う。
豊前: 謝ることはねえ。いいんだよ、お前の中の感情が開放されただけなんだから。――――さあ、前を見ろお前ら。戦闘だ。
八雲: 私は冬也に表情を見られたくないので、すっと一歩前に出て、無言で敵を見据えます。
ほんの数十秒ほどの二人の会話を、“レースノウァエ”――――閂朱音は非常に妬ましそうな表情で見つめていた。
●第一ラウンド
GM: ということで、戦闘に入ります! 彼我の距離は10m! PCたちは1エンゲージ、“レースノウァエ”と夏樹が1エンゲージです。
豊前: OK!
GM: “レースノウァエ”の行動値は16、夏樹の行動値が4です。では、セットアップ! まずは“レースノウァエ”が《ヴァイタルアップ》!
豊前: お!? 昔ながらの戦い方だ!
冬也: わざとじゃない? “レースノウァエ”が還りたいのって、2nd時代の支部なんだろうし。
豊前: ああ、そうかもね。
GM: では行動値6の二人!
八雲: 《ヒュドラの怒り》!! 私が今まで生きてきた中で一番幸せだー!! と、暴走します(一同笑)(←衝動は解放)
豊前: 《ファンアウト》! 八雲と冬也を敵とエンゲージさせる! 行け、お前ら!!
オコジョの姿を借りた豊前の指示で先手を取った八雲と冬也が、弾丸のように走り出し、“レースノウァエ”や夏樹に肉迫する。
冬也: 俺の番!《氷の城塞》!!
GM: ではイニシアチブ! まずは“レースノウァエ”……。
八雲: の前に《時間凍結》!! マイナーで《骨の剣》、メジャーで《コンセントレイト:バロール》《漆黒の拳》《ジャイアントグロウス》《魔王の理》で二人に攻撃!!
GM: ではそれに対して嬉野夏樹が《殺意の壁》を使用! 攻撃力を-6してください!
八雲: (ダイスを振る)あ、23……。
豊前: 《妖精の手》!
八雲: ありがと!(ダイスを振る)じゃ、43で攻撃!!
GM: リアクションはとりません。
豊前: じゃ、それに《力の法則》!
八雲: (ダイスを振る)こっちのダメージは77。
豊前: こっちの分の19足して、96か。
八雲: じゃ、6点引いて、装甲値無視の90点!!
GM: え? そこまで行くの?(笑)自分に対しては《斥力障壁》、夏樹に対しては《波紋の方陣》を使います。(ダイスを振る)夏樹に対するダメージを20点、自分に対するダメージを14点軽減します! でも、痛い……。
冬也: 凄いダメージだなー……。
GM: では改めてイニシアチブ16で“レースノウァエ”が動きます! メジャーでEロイス《虚実崩壊》!
“レースノウァエ”がにこりと笑むと、辺りの空間の情景が書き換わる。
「これは――――昔の支部か……!」
驚いた声で菅野が呟いた。
周辺の床や壁から、夏樹や冬也が更に数年歳を経た姿の青年が染み出してくる。
GM: 以降、このステージのルールを書き換えます! クリンナップ終了時点で、嬉野夏樹トループが行動済みで出現し続けます。
一同: おぉー……。
八雲: 全部倒しちゃえばOK?
GM: ま、そういうことなんですけどね(笑)。
豊前: さ、次は行動値6だね?
GM: ところがぎっちょん。ここで“レースノウァエ”が《加速する刻》を使います! マイナーはなし。メジャーは《エンジェルボイス》《声援》《ハートビート》《癒しの歌》を使います。
八雲: それには《時の棺》!
GM: ぎゃー!? 持ってたんだっけ?
八雲: そうだよー。
GM: じゃあ、“レースノウァエ”の声援が届かない。しかも回復も出来ない……ヒドイ。
八雲: そして私の侵蝕率は139%!!
豊前: マジか!
八雲: まあ、Eロイスも結構あるみたいだし、大丈夫だと思うけどね。
GM: ではこれで、“レースノウァエ”の行動終了です。
豊前: 次は行動値6か。俺はメジャーでやることないよ。待機!
八雲: てことは私の番! 懐からおもむろにチョコレートを一個取り出します。色は紫色(一同笑)。匂いにつられてやってきた一匹のハエが、そのチョコに止まります。落ちます(一同爆笑)。バクバクバクっ!!《悪食の好物》で【HP】を回復!《コンセントレイト:バロール》《漆黒の拳》《ジャイアントグロウス》《魔王の理》《伸縮腕》で攻撃!! 侵蝕率は152%まで上昇! 攻撃対象は勿論二人!
GM: 「――――私の八重樫に攻撃をすることは許しません。」というと、“レースノウァエ”が《時の棺》を使用します!
冬也: ――――八重樫? と、俺は訝しむ。
豊前: 俺もここで知るんだな。……八重樫ぃ?
八雲: ……あ! これで《ジャイアントグロウス》打ち止めだ。
豊前: 大丈夫。一回は俺がシーン攻撃に出来るから、それで頑張ろう。
GM: 次は行動値5の冬也君ですね。
冬也: ……あのさ、GM? 今ここで夏樹にロイスをとることって、可能?
八雲: 中に居た夏樹は、タイタスで持ってるんだっけ?
冬也: そうなんだよ。
GM: それは、行ってしまった夏樹に対してですか? 目の前にいる夏樹にですか?
冬也: んー……目の前の夏樹、になるのかな。やっぱり。
GM: 情報がなければ、そうなるでしょうね。
冬也: んと、さっき言ったように、一人で勝手に何かをしようとしてる夏樹への怒りを現したいので、ロイスをとろうと思います! 感情は信頼/■憤懣。
GM: なるほど。いいんじゃないでしょうか。
冬也: で、俺の番だけど……殴ってもって感じだし、待機!
GM: では、嬉野夏樹の番ですね! 夏樹は沈黙を保ちつつ、攻撃をしてきます。標的は明星! マイナーで《氷の加護》《白熱》《炎の加護》、メジャーで《獣の力》《鬼の一撃》《炎陣の怒り》《エネルギーマイスター》《憎悪の炎》《炎の刃》《コンセントレイト:サラマンダー》!
豊前: ガードしたら【HP】ダメージか……。
冬也: でも今回は《氷の城塞》してて【HP】ダメージ6点出来るから、こないだよりはマシなはず。
GM: ちなみに、《鬼の一撃》が入っているので、ガードするとダメージが増えます。対嬉野冬也です。
豊前: だね、まさに。
GM: では、いきます!(ダイスを振る)40といって攻撃!
冬也: 《氷盾》《蒼き悪魔》で八雲をカバーリング!
豊前: そこで《ディフェンスサポート》! ガード値を12点プラスだ!
GM: ダメージは、(ダイスを振る)63点の装甲値有効! 更にガードしたので【HP】ダメージが9点入ります!
冬也: まず、ダメージは豊前の支援のおかげもあって、全部弾いた。
GM: マジで!?
冬也: で、【HP】ダメージが9点来るんですが、6点軽減して、3点食らう(一同笑)。そして、そっちには27点ダメージがいきます!!
GM: こっちのほうが食らってるじゃん!!(笑)では夏樹の行動が終了です。待機組!
豊前: では俺の番! 俺は、さっき嬉野夏樹が八重樫と呼ばれていたぞ。どうなっている? ということで、今の夏樹の状況を把握したいな。菅野に聞けばいい? <交渉>しようか?
GM: えー……この戦闘の中でやります?
豊前: (即答)はい。
GM: じゃ、<交渉>で菅野の<意志>と対決かな。負けたら多分、彼なりに喋るんでしょうね。
豊前: 強化ビジネススーツと能力値強化【社会】を使う!!(ダイスを振る)おっちゃん、俺はクリティカルしたぜ? 14!!
GM: こっちは10ですね。
豊前: おい、おっさん。もうのらりくらりとかわし続けるのはいいだろう。――――喋れ。
豊前の視線に一つ溜息をつくと、菅野は一言言った。
「……原因は分からないんだけど、あの中には八重樫が居るらしいんだよ。」
豊前: そうか、なるほどな。――――という情報は、冬也にも伝わったよ!
冬也: はうぁー。伝わらなくていいのに……。
GM: ということで、第一ラウンドのクリンナップ! 夏樹トループが、別エンゲージに登場します!
●第二ラウンド
GM: では、セットアップ!“レースノウァエ”が《限界突破》を使用。1ラウンド1回のエフェクトが2回使えるようになります。
八雲: こちらは《ヒュドラの怒り》!!
豊前: 夏樹トループのイニシアチブはいくつですか?
GM: 8ですね。
豊前: ほう。ならばここで《戦局判断》!
GM: !? やめてー!!
豊前: 八雲のイニシアチブを+8します! ありがとう、GM! これ死にエフェクトだなってずっと思ってたんだよ(笑)
GM: やーめーてー!! トループ居なくなるでしょ!?
冬也: これで八雲さんのイニシアチブが14だね。俺は《氷の城塞》! 100%超えてるので、【HP】ダメージが-9される!
GM: ではイニシアチブ16で“レースノウァエ”が、さっきと同じ行動!《エンジェルボイス》《声援》《ハートビート》《癒しの歌》です。対象は嬉野夏樹!(ダイスを振る)成功! 対象の次の判定が+6D、攻撃力が増えて、クリティカル値-1、更に【HP】が16点回復します。
八雲: 次はイニシアチブ14で私だね。《コンセントレイト:バロール》《漆黒の拳》《ジャイアントグロウス》《魔王の理》。
豊前: ここで《拡散する世界》! 八雲の攻撃の対象をシーン選択(視界)にする!
八雲: 何ぃ!? それはちょっと、いつもと技の感じが変わるなあ……。空間の色々な所から骨が飛び出してきて、ドリルで相手に迫る!! って感じかな。よし、即興で名前をつける――――『ポニーテールを死守』!!(一同爆笑)
GM: 《殺意の壁》! ダメージを-6点してください!
八雲: (ダイスを振る)56か……。
豊前: んー、じゃあ《妖精の手》!
八雲: (ダイスを振る)80……90……94なので104で攻撃!!
GM: ではその攻撃に《子羊の歌》! 嬉野夏樹に適用されるダメージを、自分に適用します!
冬也: なんと!?
GM: まあ、さすがにほぼ間違いなく吹き飛びますが。
豊前: ん、ここは《力の法則》!(ダイスを振る)28点分、追加ダメージね。
八雲: こっちのダメージが(ダイスを振る)106点なので、134点!! そして私の侵蝕率は166%に! ……ホントに帰って来れるかな?(一同笑)
GM: (笑いながら)それはひとたまりも無い……。ので、《蘇生復活》!【HP】1で立ち上がります。ではイニシアチブ6の豊前!
豊前: 待機。
冬也: そして、俺の番か。…………当たるかな?
豊前: 殴れば、当てるよ。
冬也: “レースノウァエ”を、ヴェイパーウォールで殴る。
GM: ぶっ!? ……ヤバい(笑)。
冬也: (ダイスを振る)達成値9。
豊前: じゃそれに《勝利の女神》! 達成値+15!
冬也: てことは24で攻撃!
GM: それはまずい……。
冬也: (ダイスを振る)ダメージは23点!
GM: えー? ここで切るのか、最後の切り札……。《黒星招来》!!
冬也: こんなクズい攻撃に使うの!?(笑)
GM: そうなんだよ。なんか、俺の中で何かがずれてる……。トループがなんで機能してないんだ……。
豊前: (にやりと笑って)トループは機能させないよー?
GM: ここで【HP】ダメージが一定量を超えているので、ある演出が入ります。
八雲の攻撃の余波でか、夏樹の皮膚がめくれ上がる。
その下から覗いているのは――――クロム質の光沢。
豊前: !?
八雲: ――機械っ!
GM: さて、次は夏樹の番ですね。八雲が厄介なのは分かってるので、八雲に攻撃! さっきのエフェクトにプラス、《雷の加護》《氷の加護》《白熱》《炎の加護》《アームズリンク》《アタックプログラム》その他!
冬也: さっきキュマイラのエフェクト使ってたのに、今度はブラックドッグ!?
GM: (ダイスを振る)達成値は72です。
冬也: 《炎陣》《氷盾》《蒼き悪魔》でカバーリング!
豊前: 《ディフェンスサポート》!!
GM: (ダイスを振る)ダメージは94! さらに【HP】ダメージが9点入ります。
冬也: それは余裕で倒れます。そして、そちらに27点ダメージ。さて……誰を切るか。
豊前: ジャクソン、お前はよくやってくれた。ということで、俺はここでジャクソンのロイスをタイタス化して、特権階級の力で冬也に渡す!
冬也: ありがとう(笑)。
GM: これで皆終わりかな?
豊前: いや、俺が残ってる。……今までにさ、機械化兵の話とかって出てきてないよね?
GM: そうですね。お初です。
豊前: じゃ、考えられることはないな。行動を放棄!
GM: では、クリンナップに夏樹トループが出現します。
冬也: こちらは《フェニックスの翼》! これで全回復!!
●第三ラウンド
GM: セットアップ。“レースノウァエ”は、息も絶え絶えになりながら《限界突破》を使います。
豊前: 《戦局判断》! 八雲のイニシアチブを14に!!
GM: ではまず、“レースノウァエ”の行動です。さっきと同じ組み合わせで、夏樹に支援と回復です。(ダイスを振る)はい、成功。
八雲: 豊前、意見を聞かせて。今、《ジャイアントグロウス》がもう一度使えるようになってるんだけど、《異形の祭典》でトループまで含めて攻撃する?
豊前: このラウンドは攻撃力上げるより、全体に攻撃しつつ“レースノウァエ”を倒してもらえるといいかな。
八雲: ……豊前、落ち着いて聞いて。私が戦闘前に言ったことが本当になってしまいそうなの。
豊前: 分かった、何とかしよう! こっちは任せろ!
八雲: じゃあ行きます!《コンセントレイト:バロール》《伸縮腕》《漆黒の拳》《異形の祭典》!(ダイスを振る)あ、20いかないで止まる……。
豊前: 《妖精の手》!
八雲: (ダイスを振る)42といって攻撃!
GM: “レースノウァエ”が《子羊の歌》! 夏樹にいくダメージを“レースノウァエ”に適用します。
八雲: ダメージは(ダイスを振る)66点!!
GM: トループ、何も出来ずに倒れてるなー……。そして、八雲の骨のドリルが“レースノウァエ”の腹部を貫く。……戦闘不能ですね。
冬也: 夏樹はまだ戦意ある?
GM: はい。まだ戦闘は継続です。
豊前: 俺は待機。冬也、殴れ。
冬也: ……ヴェイパーウォールで夏樹を殴ります(笑)。
GM: 因みに機械化兵の効果で、問答無用でダメージは-10されますよ?
豊前: 知ってるよ。全然余裕だよ?
GM: おかしーなー……。あ、“レースノウァエ”が戦闘不能になったので、Eロイス《虚実崩壊》の効果はここで消えます!
旧観鏡支部のような風景になっていた周囲の景色が、”レースノウァエ“が倒れたと同時にぐにゃりと歪み、元のコンクリート打ちっぱなしの部屋へと戻った。
冬也: (ダイスを振る)一個クリティカルして、19だ。
豊前: 《勝利の女神》! 達成値+15! だから達成値は34になる!! そしてここで《力の法則》!!
冬也: ダメージが(ダイスを振る)こっちは19点。
豊前: こっちのが27点。だから、46点だ!!
GM: では、その冬也の盾に対して、夏樹はタイミングを合わせて拳をぶつけてきます。《電磁反応装甲》! 二回使って、全部防ぎます!
豊前: よし、切り札切らせた!
GM: えっと、次は夏樹の番だよね。さっきと同じ攻撃を八雲に(ダイスを振る)! 達成値は100!!
冬也: 《炎陣》《青き悪魔》だけでカバーリング!
GM: ダメージは……(ダイスを振る)もう、いいかな?
冬也: あ、39超えてくれれば、倒れます。
GM: ああ、それは出目で出てる。
冬也: では27点ダメージを返して、こちらも倒れる。……さて、誰を切ろうかなと。まあ、“レースノウァエ”だろうな。とても理解出来ない……。
GM: 夏樹の身体のあちこちから、ショートしてるような音が聞こえますね。
豊前: そして俺の番なんだが……(菅野に)なあ、おっさん。この状況をどう見る?
GM: 「(呆然と)おっさん、もう何が何だか分からないよ……。」
●第四ラウンド
GM: ではセットアップ! こちらは何も出来ません。
八雲: 私の今の侵蝕率が173%なんだよ……。で、Eロイスが……。
GM: 宣言している分で、3つですね。
八雲: てことは、今の侵蝕率なら何とか戻ってそうなんだね。……ここから3倍振りで戻ってこれるかどうかって世界になる……。《ヒュドラの怒り》!!
冬也: 大丈夫なの!?
八雲: ――――ごめんなさい、嬉野さま。私、手加減出来ない性分なの。
冬也: それを言われちゃあ、しょうがないな(笑)。
GM: ということで、イニシアチブ6の八雲からですね。
八雲: 《コンセントレイト:バロール》《漆黒の拳》《魔王の理》! 侵蝕率がこれで185%に(ダイスを振る)! こっちの達成値は62!!
GM: 単体攻撃を待っていた!《復讐の刃》(ダイスを振る)! こちらは41!!
豊前: え!? 持ってんの!?
GM: はい。持ってました。
八雲: こっちのダメージが(ダイスを振る)82!!
GM: それはさすがに無理です……。ただこちらのダメージが(ダイスを振る)結構いいぞ! 25点!!
冬也: これはカバーリング出来な……あ!《閃熱の防壁》(ダイスを振る)!! 19点防ぐ! ……立ってる?
八雲: 残り【HP】8点!
冬也: ぃよし!!
GM: くそー……。では、戦闘終了です。
豊前: (菅野に)どうだ? おっちゃん。俺達のこと、信じてみる気になったか?
GM: 「(笑って)いやあ……強いねー、皆。」
Back Track
GM: 実は、Eロイスは5つありました。宣言してない二つは、《不滅の妄執》――――閂朱音は一度死んでいます。そして、先程戦っていた夏樹は《さらなる絶望》で出したという扱いになっています。さて、Eロイス分は振りますか?
一同: 振りまーす(ダイスを振る)!
八雲: 目が走った……34下がった!
豊前: これで今、129%。
冬也: ちょっと、下がりすぎるかも……。
GM: で、ここから各自、残ってるロイス分、侵蝕率を下げてください。
豊前: 二倍振り~。(ダイスを振る)はい、OK。
冬也: 普通に振る。(ダイスを振る)あぶねっ、71%まで戻った。危うく経験点が下がるところだ。
八雲: 私も二倍振り~。(ダイスを振る)72下がって、戻ってきました!!
Ending Phase
01◆ 決着、そして
戦闘が終わった後、“レースノウァエ”は嬉野夏樹に肩を支えられながら後ずさる。
あらぬ方を見やりつつ、“レースノウァエ”は呟き続ける。
「私の明仁さんが、こんなチームにやられる筈がない……。」
冬也: …………。
ふと、“レースノウァエ”が立ち止まり、両手を広げて嬉野夏樹を迎え入れるかのような仕草を見せた。
それに応えるように、“レースノウァエ”と抱き合う嬉野夏樹。
と、その時。カチリという小さな音が、嬉野夏樹の身体の中でなった。
――――――――《自爆装置》。
瞬間、嬉野夏樹と“レースノウァエ”の姿が爆煙に包まれる。
それを菅野が、何も出来ずに呆然と見つめていた……。
八雲: それを見て緊張の糸が切れて、がくっと膝から崩れ落ちる。
冬也: 倒れそうになる八雲さんに、肩を貸す。
八雲: じゃあ、一瞬意識を取り戻す。嬉野さま……私は役に、立ちましたか?
冬也: (泣きそうな顔で)ありがとう……。
八雲: それを聞くと、満足そうに意識を失います。
GM: そんな会話をした直後なんですが、君達や菅野が居るのとは別の、部屋の隅にいつのまにか嬉野夏樹が居ます。
冬也: !!
そして、いつの間にか部屋に現れていた嬉野夏樹が口を開いた。
「とりあえず、僕と添い遂げた――――? と思ったまま死ねたんだ。閂も本望だろう。」
冬也: …………。
突然の闖入者に警戒する一同に向かって、嬉野夏樹は続ける。
「初めましての人は、初めまして。」
そして、冬也に視線を合わせると、こう尋ねた。
「僕が誰だか、分かるよね?」
冬也: 八重樫…………っ。
八雲: か、感じ悪い……。
GM: ええ。実はその表現は非常に正しくて、前回の八重樫とは違って、冷徹というか厭味というか、そんな感じです。
豊前: じゃあ、俺は冬也と八重樫の間に立って、――――てめえが前任者か。今更何の用だ? って聞く。オコジョの姿だけど。(一同笑)
GM: 「何の用もなにも、こうやってまた生を受けたわけだから、元々やろうと思っていた目的を遂行しようと思ってるんだけれども。」
冬也: …………。
GM: 「とりあえず、平和的に計画の仕上げをする為に、僕にも準備が必要だから、一旦仕切りなおしたいと思うんだけど。」
豊前: 別に見逃してやってもいいが、一つだけ答えろ。
GM: 「何かな?」
豊前: (冬也をちらりと見て)嬉野夏樹は、何処に居る?
GM: それを聞くと、夏樹が喋りだしますね。
冬也: !
GM: 「(冬也に)俺はここに居る。――――無事だ。」
冬也: (怒った顔で)お前……また何か一人でしようとしてるんだろ。
GM: 「(困ったように)んー、まあ……うん。」
豊前: (冬也に)まあ、あいつがやりたくてやってるんならいーじゃねえか。答えにはなったろ。
冬也: 良くない!!(夏樹に)いくらお前が強くて俺のこと必要ないからって、何度も置いてくことないだろ!?
八雲: 私は、無意識に嬉野冬也の手を握ります。
GM: 「いや、必要ないってワケじゃない。……とりあえず、後でちゃんと話す。落ち着いて話せるときが来たらちゃんと話すから――――今はとりあえず退いてくれ。」
冬也: …………(悔しそうに)お前は、いっつもそればっかりだ。
GM: 「ごめんな。」
冬也を気遣うように言ったその一言を境に、意識はまた八重樫のそれに戻る。
GM: 「僕の目的は、あの時から何も変わっていない。ただ、上層部のやり方を止めるだけだ。――――UGNを、潰す。」
それだけを告げると、八重樫は部屋を出て行った。
豊前: OK、OK。非常に答えになったさ。
八重樫が居なくなった後、菅野はどかっと床に腰を落とし、苦い顔で呟いた。
「そんなのって、ありかよ…………。」
02◆ 日常への帰還 シーンプレイヤー:一ノ瀬豊前
GM: ではまず、豊前のエンディングいきましょうか! 皆さん、登場可です。時間は次の日、ですね。神前や春日部といった面々が、傷だらけになりながら学校に登校してきてます。
豊前: なぁんか、大惨事だな。お前ら。
冬也: 俺も傷だらけになってるよ。
八雲: 皆の後ろから、カルシウムが足りないわね!! と、何故か一人ピンピンしてる私が登場!(一同笑)
GM: で、神前が言いますね。「まあ、あれだ。今まで任務で怪我をすることに、何かを感じたことはなかったんだけど、今回の怪我は――――何ていうか、なかなか……意義のある怪我だったかな。」
豊前: 新生“イクリプス”の初陣に花は飾れたか?
GM: 「これからもご用命があればいくらでも――――ギャラ次第では参加させてもらうよ。」
豊前: OK、OK! で、ちなみに今回なんだけどさー(電卓を叩き始める)。
GM: 「(電卓を覗き込んで)一桁足りなくないかい?」
豊前: (焦って)マジ!? んー……ちょ、ちょっと待てよ!(一同笑)
GM: そして、春日部が冬也に話しかけてきますね。「とりあえず、まだ整理はつかねーけど……何か吹っ切れたかもしんない。」
冬也: なんか、前よりマシな顔してるみたいだし、良かったよ。
GM: そう言われると、春日部は笑いながら自分の席に戻りますね。
八雲: そんな春日部に私は、訓練の日程を書いた紙を手渡します(一同笑)。
GM: 「ま、マジですか!? 本気だったんですか、アレ!?」
八雲: 自分の大切なもの、守りたいと思わない?
GM: 「――――守りたい、です。」
八雲: じゃ、今日の放課後からねー♪
GM: 「まじですか…………。」
激しい戦いの後とはとても思えない、日常の風景。
日常の裏側でどんなことが起こっているとしても、彼らの「日常」もまた、確かにそこに存在しているのだ――――。
03◆ 報告 シーンプレイヤー:八雲明星
GM: 八雲は何か希望あります?
八雲: んー、ちょっと真面目に仕事しようかな。お兄ちゃんに会いに行きます。
一同: おー。
八雲: ガラガラピシャッ!(←ドア音) お兄ちゃん、八重樫さんて人のことについて教えて?
GM: 「ふむ……八重樫、か。最近本部でもよく聞く名前だな。」
八雲: なんかね……すごく端折って言うと、八重樫in夏樹状態なの(一同笑)。
GM: ただ、情報といっても、パーソナリティとかその辺って、前回出てきた以上のものは出てこないんですよ。
八雲: 私もその情報は持ってたんだけど、どうも人格が変わっちゃってるみたいなのよ。――――もしかしたらジャーム化しちゃってるのかも。
GM: 「……関係あるかどうか分からないが、2つ、僕個人から明星に対して話せることがある。まあ兄から妹に対しての贈りものだと、独り言だと思って聞いてくれ。」
八雲: その、兄から妹って言葉を聞いて、魂を抜かれたような顔になります(一同笑)。……すごく、意外な言葉だったわ。まあいいわ。それで?
GM: 「八重樫明仁氏は数ヶ月前FHに襲撃されて殺された、ということになっているのだが、死亡推定時刻がFHの襲撃時刻よりも早いことが判ったんだ。そして二つ目。先の事件は、わざと襲撃された体を装っている節がある。」つまり、襲撃自体はあったんでしょうが、その前に既に死んでいたと。
八雲: つまり、こういう仮説が成り立つわけだ。FHに襲撃されたことにしたい誰かが襲撃した、と。
GM: か、自分で死んだか。だね。で、更に続ける。「八重樫氏のジャーム化疑惑に関連しているかもしれないことなんだが――――。」
昴曰く、八重樫明仁からUGN本部に対して、ある要求がなされたのだという。
内容は、中枢評議会の解体と権限委譲。
普通に考えれば一笑に付す要求だが、添付された映像を踏まえて鑑みるに、放置しておける状態ではないとの判断が下り、本部では検討を始めているらしい。
八雲: スキャンダルなのか、重大なテロ行為なのか……。なるほど。そういう動きがあったということね。
GM: 「うむ。……ただ、生前の八重樫氏はそんな大それたことをする性格だったとは思えない。」
豊前: 生前にも、“エンブリオ”に関連して、大それたことやってなかったっけ?
GM: まあ、そうですね。
八雲: ん、ありがとうお兄ちゃん。いつもミドルフェイズで情報出さなくてゴメンね?
GM: 「大丈夫だ。その辺は想定済みだよ。」(一同笑)
04◆ 頼み シーンプレイヤー:嬉野冬也
冬也: はい、GM! ちょっと豊前と話がしたいんですが。
GM: お、いいですよー。
冬也: ってことで豊前を訪ねるんだけど……何処に居るの?
豊前: UGNの受付に居ます。たゆんたゆん(一同笑)。
冬也: (大きく脱力して)は……話があるんだが、ちょっといいか?
豊前: (へにょんとなりながら)オコジョじゃだめ?
冬也: 別に構わないよ。
豊前: じゃ、白鳥さん。俺の身体頼んだ!(冬也に)よし、行こうか。
冬也: なんか、お前のキャラが段々崩れてきている気がしてならないんだが……まあいいか。
八雲: なんか、最初は一番上に居たのに、段々下に下に下がってきてる気がするよね。
GM: しかも自らね(笑)。
豊前: ンなことはいーんだよ!(冬也に)で? どうした。
冬也: 実はな。頼みがあるんだ。
豊前: ん? おう。
冬也: 八重樫――――って言ったらいいのか夏樹って言ったらいいのか分からないんだけど……。
豊前: 今のアイツは八重樫の意志を持って動いてるわけだから、八重樫でいいんじゃないか?
冬也: うん。……あいつのやろうとしてることを調べて、事と次第によってはぶん殴ってでも止めたいんだ。
豊前: いいな。お前のほうから事件に首を突っ込んでくれて、止めたいって言ってくれるのは非常に嬉しい。
冬也: まあ、家族戦争的な面もあるから……。(一同笑)
豊前: なるほど。身内のしでかしたことを止めたいってのか。
冬也: それもある。夏樹を取り戻したいというのもあるかな。――――まあ、両方だ。
豊前: お前の大切なものを取り戻すための戦い、ってことか。
冬也: 協力してくれないか?
豊前: いいぜ。何せ俺は、コーディネーターだからな。
冬也: 頼りにはならないかもしれないが、俺も出来る限りのことはする。
豊前: あー……そうだな。一番の目的としては、夏樹を取り戻したいんだよな? それとも、今起こってることを止めるってのが一番なのか?
冬也: (少し考えて)あの八重樫を止めたい、ってのが一番かな。
豊前: なるほどな。
冬也: ……俺は、あいつが八重樫だとは思えないんだ。
豊前: ま、ぶっちゃけ話、八重樫を自称してるだけかもしれないしな!
冬也: …………。
豊前: 正直、俺はそこまで付き合いがねーし、情報でしか知らねーから分からんけど――――あいつが本当の八重樫だったら、お前になら何か、感じるところがあったんじゃないか? その感じるところが欠片もねーんだったら、それは八重樫でも何でもねえ。ただの悪だ。止めちまえ!
冬也: ……ん。
豊前: じゃ、あの八重樫を止める。それでいいんだな?
冬也: ああ。
豊前: それで? その後お前はどうするんだ?
冬也: 全く考えてもなかったなぁ……。何を言ってるのか分からないって顔をする。
豊前: あー……そうか。――――例え話をしよう。世界征服をしようとしている悪の組織がある。だが、そいつらは絶対に世界征服が出来ない。何故だか分かるか?
冬也: ……?
豊前: 世界を征服した後のことを全く考えていないからだ。
冬也: ……う、うん。
豊前: だから、夢を描いているなら、その夢が叶ったときの自分っていうのも思い描いておかないと、いつまで経ってもそこには行けねーぞ。
冬也: …………。
豊前: まあ、いつか分かる日が来るさ。それまでに、大切だと思う奴のことを考えておけよ?
冬也: ……ん。まあ、考えてみるよ。
豊前: ――――ってとこかな。
冬也: うん。ありがと。
豊前: なんか、今まで巻き込まれ型だった冬也からの頼まれごとってのは、嬉しい。
GM: では、ここでシーンを閉じましょうか。
後日、“コールドモノクル”よりUGN本部へ要求が出される。
内容は、中枢評議会の解体と権限委譲。
本部はこれをただの悪意の冗談として受け取ったが、一緒に添えられた映像に、対策の検討を開始する。
雪が降る聖夜に状態が無慈悲に進行する――――……。
第六話へ続く




