表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よくある異世界転生のすすめ  作者: 呉服屋
第1章   転生まで
1/1

プロローグ

こんにちは、呉服屋といいます。初投稿なので、拙いとは思いますが、読んで頂ければ幸いです。

  目を開けると、そこは異様な空間だった。 

  ただただ暴力的なまでの純白に囲まれている。その場所は、その異様さも消してしまいそうな、独特な雰囲気を持っていた。


  辺りに目を向ける。

  やはりと言うべきか、あるのは純白だけだ。距離さえも、あやふやだ。しかし、紛れもなく自分は立っている。


  妙な感覚だった。立っているようで、浮いている。浮いているようで、立っている。

  上も下も同じ純白ばかりで、体を少し捻ってしまえば、それも分からなくなりそうだ。


  「ここは、どこだよ」

呟く。かなり、遅まきながらだが。

  『えっと、ここはね』

何処からか、声が聴こえてきた。

  中性的なアルトボイス。男と言われても、女と言われても納得してしまいそうな、作意を感じさせるものだった。 

  「・・・・・・・・・・・・何処?」

  『ここ、ここ。ほら、見えた?』

問い掛けると、答えはすぐそこから返ってきた。    しかし、聞こえた方向へ目を向けても、何もない。


  『だから、よく見て!』

先程と同じ向きからだ。今度は、しっかりと目を凝らす。

  「あぁ、いた」

右前方5メートルほどのところに、それはいた。


  蝿だったが。

  

  何だろうか。無性に、自分をほめたくなってきた。

  周りを見回す。広がる白色は、目視100メートル。蝿は、3ミリぐらい。よく、みつけられたものだ。 


  『やっと、見えたみたいだね。思ったよりも早   くて、まぁまずまず優秀だよ』

  「そう。それで、誰?」

蝿のくせに偉そうに、と思ったがとりあえず無難にスルーする。そんなことよりは、今の状況を知る方が優先だ。

  『えっ、僕?』

お前以外に、誰がいる(以下略)

  「うん、そう」

  『そんなに、僕の事が知りたいんだ。じゃあ、   仕方ないね。教えてあげようじゃないか』       

  うざい。自分の一番嫌いなタイプだ。


  「ありがとう。できれば、簡潔に」

言葉に多少刺がはいったが、悪いのは僕ではない。うざい蝿が、悪いのだ。

  そう、心のなかで責任転嫁しておく。

  『簡潔に、ね。・・・・・・そうだね。僕は、   君達が言うところの神って奴かな』

その答えに、少し首を傾げつつ聞き返す。

  「神様?」

  『そうそう、それ』



嘘臭い。が、確かにこの空間を説明するには、それぐらい突飛な単語が必要だろう。

  それでも、

  「本当に?」

怪しいのは、変わらないけれど。  

  『もう、・・・・・・うたぐり深いな』

当たり前だ。

  『君達の世界では、蝿がしゃべるのかい?』

  「いや」

そんなのが、そうそういてたまるか。

  『でも、僕と会話していることに違和感がある   かい?』

  「全くというわけではないが、それでも、さし   てないね」

この空間よりは、普通だし。

  『それが、僕の力さ!』

  「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ナルシストか。それとも、中二病乙と言うべきか。

  致し方ない。話を変えるか。



  「それで。何で僕は、ここにいるわけ?」  

ご意見、特にご指摘、アドバイスがありましたら、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ