占いを溺愛してみよう
占い師を探せ!
占いはしばしば統計学などと言われることがあるが、そんなことはない!
談じてない!
占いを統計学だなんて笑う奴は、統計学をまるでわかっていない!
仮に統計学で表した数字を参考にうらなう占い師がいるとする、だがそれは占いではなく数字遊びでしかない!
つまり統計学を使った時点で占いではない!
そしてそんな奴を占い師とは言わないし、統計学者とも言わない!
ただのペテン師あと、数字泥棒!
占いとは、科学的根拠などない未知のパワーだ!
占っている本人も説明できないことが前提のパワー!
未知だ!
理論や数式が成り立たない!
立てることすらバカらしい!
根拠無く自信満々に講釈をかますのが占いだ!
だから科学なんてクソッタレなもので、占いを分析してほしくない!
宇宙からのパワーとか地球のパワーだ!
あと感情の中にある幸せの波動がエネルギーとなっているんだ!
すなわちそれは夢だ!
そうであってほしいと望んだ!
夢を見れずに、現実ばかり見ていてはだめだ!
辛い現実があるからこそ、夢を見ろ!
占いで夢を見よう!
夢を見せない占いなぞ信じるな!
未知のパワーで引き出された笑顔は人生の力になる!
だから、占いでドラゴンを探す!
占えば、ドラゴンがしゃしゃり出てくる!
こっちが困るくらい、群れでやってくるさ!
二人は村人に話しかけた!
「すいません。占い師ですか?」
人を探す時は、まず聞き込み!
聞かなくていいことまで、聞き出す!
相手の情報を丸裸にする!
その情報を情報屋に売って金にする!
情報が金になるんだ!
でも、捕まるぞ!
「ドラゴンです」
村人ではなく、ドラゴンだった!
ドラゴンは強いので、レイスは攻撃しない!
君子、強い奴にはペコペコする!
人を見て、威張れ!
誰かれかまわず威張ると、怒られるからね!
それにドラゴンなんて、今は用がない!
用があるのは占い師だ!
そもそも、ドラゴンが村をうろうろするな!
ショッピング感覚か!
とっとと、山に帰れ!
山の中腹にある平屋の一軒家に帰れ!
そして、時々村に下りてきて畑を食い荒らせ!
バーカ!
「なんの手がかりもなしか・・・」
占い師の情報がまったくない!
占い師の場所を占い師に占ってもらわないといけない!
想定外!
永遠に占い師の場所を占う!
みんなの永遠の夢、永久機関が誕生した!
しかし、占いはあたらないので失敗した!
永久機関は夢となった!
「ああ、もうだめだ」
二人はそう思ったら、とたんに悲しくなってしまった!
悲しみの感情はどこからやってくるのだろう?
右の鼻の穴からやってきた!
悲しくなったら、右の鼻の穴を封鎖しろ!
コンクリート流し込め!
悲しみよ、さようなら!
「あのう・・・何か占い師って聞こえたんですけど」
村人が話しかけてきた!
人の話を盗み聞きするゲス野郎!
いろんな情報が漏洩して、勇者としての株価がどうにかなってしまうかもしれない!
クリーン勇者が売りのレイスにとって、盗み聞きは許せない!
「ん!?てめえが、占い師か!」
レイスの電光石火の一撃!!
占い師を完全に粉砕したぜ!
老子は受けた怨みを善行にして返すと諭す、レイスは受けた怨みは、暴力で返す!
どこか、似ている二人の思想!
一概にどちらが優れているなどとは言えないが、レイスの方がすごいんじゃないかな?
「ぐふ、占い師です」
占い師!
探していた占い師が現れた!
今頃になって!
探している時は見つからず、どうでもよくなると出てくることってあるよね!
今は関係ないけどね!
「紛らわしいんだよ!いや、まて。占い師か」
レイスはわざと、ゆっくり剣を抜く!
嫌がらせ!
どんなに急いでいる時でも、嫌がらせは忘れない!
きめ細かい心遣い!
「占い師、聞きたいことがあるんだ!」
占い師にドラゴンの居場所を占ってもらわないといけない!
ドラゴンの生態がわからない以上、どんな生活をし、どんな移動パターンをもっているかがまったくわからない!
もちろん研究している人もいるのだろうが、聞くのが面倒!
聞きたくも無い!
聞いたところで、参考にしない!
最初から嘘と決めてかかる!
「ぐふ・・・」
占い師は汚らしい物を吐いた!
人と話している時に、何かを吐くなんてどんな教育を受けたんでしょうかね?
この村の教育水準を疑うね!
「何が、ぐふだ!まじめに聞け!こういう時にふざけるのは不謹慎だぞ」
テラが斧で、占い師を軽く30回殴る!
軽くと言ってもテラの軽くは、一般的な成人男性と同じくらいかやや弱い!
そして、斧と言っても刃の部分なので大丈夫!
斧には色々な部分があって、一番破壊力があるのが刃の部分だ!
絶対に人に向けてはいけない、向ける奴は相当のバカだ!
テラの斧は安全面にすごく重きが置かれていて、斧の持つところが臭い!
あとテラ自体が臭い!
臭いのが本体!
異臭騒ぎで捕まった経験も豊富にある!