露骨に悪戯!
「乳首がないんだ」
テラの乳首が行方不明!
事件です!
「いつからだ?」
いつなくなったかで、話は変わってくる?
「かれこれ数年になるな」
今まで放置してきた!
探す気もなかった!
「超能力で乳首を捜すんですか?」
今までに超能力探偵が依頼されたことのない探し物!
「乳首と首はどちらが大事だと思う」
勇者は突然聞いた!
乳首と首!
「そりゃあ、首でしょ」
コンセの言っていることは正しい!
首がなくなったら死ぬ!
乳首は死なない!
つまり、今生きている人は首をなくしていない!
首はなくしてはいけない!
なくしそうなバカは、首に名前を書いておけ!
親切な人が拾ったら返してくれるから!
でも、拾った人に一割上げろ!
これは常識だから!
お礼の気持ちを形にしてあらわせ!
「俺の乳首はいい!地球の秘密を知る人の場所を聞いてくれ!」
テラのやせ我慢!
本当は乳首が気になるくせに!
「テラ・・・いいのか?もう二度と乳首が見つからないかもしれないんだぞ」
レイスはテラの顔に唾を吐きかける!
顔の造形が気に入らないから!
気持ちの悪い顔しているんだもん!
悪意のある顔の形!
「そうよ!地球の秘密を知る人なんかより、乳首を優先してもいいのよ」
コンセはテラの靴に砂を入れる!
悪戯!
口にも砂を入れる!
悪戯!
露骨に悪戯!
悪びれない!
「みんな!いいんだ!乳首は一つじゃないし!もう一つあるし。地球の秘密を知る人を探してくれ」
乳首は一つなくして、もう一つある!
二段構え!
抜かりなしじゃい!
「じゃあ、探しますよ!見えてきた、水が見えます!川かな?そこに橋が架かっています!あと、赤い屋根の家」
超能力で見通した!
もう、見つけたようなもの!
これぞ千里眼!
欲しい情報がすべて手に入った!
これだけ豊富な情報で見つけられない物があったら、見てみたい!
「どう思う?」
「俺は、違うと思うな!」
勇者は違うと思った!
超能力より、勇者の勘のほうがすごいので勇者はすごい!