戦いの螺旋
悪魔の本に少年の家族を解放するように交渉を始めた!
勇者は暴力で解決することを良しとしない!
話し合い!
これが大前提!
暴力で解決というのは、本質的には何も解決していない!
なぜなら暴力での脅迫でしかないのだ!
相手には、しこりが残る!
いずれそれによって、また争いが起こる!
戦いの螺旋が続くだけ!
つまりはお互い納得いく解決!
しかしそれは難しい!
そこでお互い、半歩譲る!
これが大人の解決!
いいか!
みんなも譲ることを覚えろ!
弱腰になれ!
不抜けども!
「小僧の家族を解放してほしければ、それ相応の魂をもらわなければ」
魂の要求!
魂がなければ人間は生きられぬ!
そんな理論!
だが、心臓が動いていれば死なない!
魂とは何か?
心とは何か?
ただの電気信号?
魂とは人間そのもの、存在!
魂がなくなれば、体のありなしに関係なく存在がなくなる!
「俺は、世界の覇権がほしい!勇者だから!もし、覇権をくれないなら街中で全裸で暴れまわるぜ」
勇者は生まれついての支配者!
当然の要求!
世界を動かすにはそれ相応の器が必要!
世界に住む雑魚どものことを考えなければいけない!
雑魚は要求する!
不満も言う!
だが解決する能力はない!
言うだけ!
根本的には支配され、指示されたい!
「ずるい!私は富がほしい!金!お金くれないなら、盗みまくるよ」
コンセは、金がほしい!
人の命よりも金!
金の亡者!
金の量が力なのだ!
富でしか人間の価値は図れぬ!
金の量が定規なんだ!
金であればどんなに愚かでもかまわない!
金でカバー!
「僕は、漫画家になりたい!漫画家になれないなら、引きこもって親の金をあてにする」
少年の要求は漫画家!
漫画家になるだけなら、簡単になれるのに!
売れるかは別の話!
いい、雑誌に載れるかも別の話!
描き初めは夢がいっぱいだが、結局完成しない!
完成しても通して読むと意味がわからない!
大手出版社に持ち込めば、やんわり才能がないと言われる!
自費で出版していこう!
もう、アーティストぶって意味不明な物を描いていこう!
親の金で食べていこう!
世間の方が悪い!
これでいこう!
それぞれの要求が出た!
さぁ、これからどうすればいいのだ!
お互いの主張は平行線!