タルタルソースには卵の代わりに各地の小中学校を使用
骨董屋さんにあるものないものを売りつけ続けた!
店の権利書も取り上げ、土地も奪った!
これからは勇者がこの骨董屋の主人だ!
店はこの人に貸して、賃貸料と売り上げをいただく契約となった!
これでお金の心配も少しは減ったかな?
「いい交渉ができた!現金も手に入ったし美味しい物でも食べようぜ!」
勇者は金を手に入れた!
金が力だ!
金があればなんでもできる!
人の心だって買えるんだ!
人の心なんて今の時代、コンビニに行けば買い放題!
人の心なんて安いもの!
「俺はてんぷらが食べたい」
テラはてんぷらが好き!
てんぷらはいろんな物に粉をつけて油で揚げた食べ物!
「あたし、お肉が食べたい!」
肉はおいしい!
万病に効く!
すぐ効く!
でも、食べすぎには注意しろ!
コンセがそんなこと言うもんだから、テラがおもらししちゃったの!
もともとテラはおもらししやすい!
我慢しないで、出たくなったら出す!
だから皆からは嫌われていて、訴訟ばかり起こされる!
テラはてんぷらのことを考えただけでお腹が空いて、土やら小枝を口に詰めちゃった!
「大発見!土と小枝を一緒に食べるとメンチカツの味がする」
都市伝説が生まれた瞬間である!
すべての都市伝説はこんな風に生まれてくる!
新しい星が生まれる瞬間のように奇跡的一瞬を目の当たりにできた君たちは、歴史の証人となった!
「本当かおう!?」
しかし簡単には信用できない!
理屈から言ってありえない!
メンチカツの要素がひとつもないからだ!
メンチもなければカツもなく、メンチカツになることなんてあるのだろうか?
アインシュタインでも疑う!
「じゃあ、レイスもやってみてください」
薦めるテラ!
「レイス、そんなバカの言うことなんてほっておきましょうよ」
バカだからってバカにするなんてひどい話!
バカにバカと言って、理解できるはずかない!
バカなんだから!
理解できればバカではない!
「食べてもいないうちに、批判するなんて卑怯です!食べていただかないと!」
批判は食べてから!
理屈や理論よりも今、目の前で起きていることを見るんだ!
真実は机の上にあるのではなく目の前にある!
テラは土やら小枝を口にほおばって言った!
「そんな物、食べられるわけないでしょ!」
「うひょおおお!こ、こりゃこりゃ。うまいですよ」
レイスも夢中になって土や小枝を食べている!
おいしかった!
マネしてもいいけど、責任は自分で持つんだ!
それに鋭敏な舌を持っている者と、鉛の舌の君たちでは味の感じ方が違う!
メンチカツの味がしないのは、君たちの舌がアレなせいだ!
なんでメンチカツの味がしないという抗議は筋違いだ!