小さな子が好きなタイプ
三人はやっと南の都市オルファンについた!
まさかつくと思いましたか?
こんなみすぼらしい顔で!
ここまでいろいろあった!
近所の人に食いちぎられたり!
中学三年の長男(14)に羽が生えたり!
頸椎ねんざで都内の病院に入院したり!
トリュフを探す豚の中心に超巨大ブラックホールがあることがエックス線観測などで分かったり!
鼻が取れたり、くっついたり!
土を食べ続けるおじいさんを、川に流したり!
新しい知識や、経験を投げ捨てたり!
そんなことを乗り越えたら、ついた!
オルファンすごく都会で、みんなオシャレだ!
田舎のオシャレはここでの最下層!
地べたを這い蹲るゴキブリ!
むしろ服を着ないほうがマシ!
服を着るとセンスがないのがバレる!
バレたら最後、この町では生きてはいけない!
斧で突然襲われる!
「いい服買っておいてよかったぜ」
レイスは新しくてかっこいい服を着ているので、まるでモデルさんのようだ!
本気じゃないのにオシャレなのが勇者!
少し、力を入れればもっとオシャレになる!
「俺はパンツ一枚だけどな」
テラはパンツ一枚しかはいていない!
しかも汚いパンツ!
小さな虫たちのフンがついている!
自然と虫たちが、そこにフンをするようになった!
自然の営み!
宇宙の意思!
「あのさぁ、なんでテラはパンツ一枚なの?」
コンセはテラに聞いた!
完全に犯罪者の格好だからだ!
犯罪をしてなくても、これからする!
絶対にする!
痴漢関係のことをする!
そのような格好!
みんなも街中でパンツ一枚になるな!
警察官に岩にたたきつけられたあと、池に投げ入れられるぞ!
安定コンボ!
確実にダメージを与えるぞ!
「こんなこと言うと、まるでヘンタイのようだが・・・パンツ一枚で、町を歩くとゾクゾクするんだ。こう、なんていうかな・・・口では説明できないが、何かがあるんだ。私がパンツを求め、パンツは私を求めた。それは真実なんだ、すごく、すごく。魚が水がないと生きていけないように、私もまた、パンツでないと生きていけないんだ」
完全におかしい!
テラはいずれどこかに収監されると思う!
「そんなことより、宝を売っておいしいもの食べようぜ」
テラがどうなろうといい!
そもそも仲間じゃない、他人!
パンツ男は他人!
おいしいものが大事!