火薬の調節
七不思議の話は夜通し話され、朝方には208話まで行った!
敵のロボットが、恋をした!
そして叔母さんが、叔父さんになった!
それを見て、僕は緑色になった!
そのころには、七番目の話なんて忘れていた!
忘れるってことはたいした話ではなかったんだろう!
それに飽きた!
コンセとレイスは4話目の時点で飽きて、住民の家に火を放ったりしていた!
火責め!
過去幾多もの戦に使われてきた、最強の兵法!
勇者はもちろん、それをマスターしている!
勇者に火をつけられない物はない!
燃えやすい物があれば、考えるより先に火を放つ!
そのおかげで、家は燃えてしまった!
住民の思い出とともに家は燃えた!
物は燃えても、思いでは消えない!
怨みも消えない!
家に火をつけることは悪いことだから、絶対にするなよ!
今回の場合は、親切心が裏目に出てしまっただけ!
部屋の埃を焼き払おうと、油をまいて火をつけた!
油と、火薬の量を間違えた!
トンで火薬を使うのは、素人には難しい!
絶対に専門家に指導を仰いでください!
今回に限っては一か八かやってみたら、失敗した!
しかし悪いことばかりではなかった!
家がすっきり綺麗になった!
もともと壊すつもりだったのが、早まっただけ!
むしろ住民は喜んでいる!
お菓子をくれる!
甘いのがいい!
「まさかこんなことになるとは!」
レイスは悔しそうに天を見上げる!
が、フェイントだ!
高等なテクニックを平然とやってのける!
「私の家が・・・」
住民は困った!
家がないのはすごく困る!
「これは七不思議を話したことによるものかも知れないわよ!霊的な何かが、爆発して火事を起こしたのでは?そう、考えるのが常識的であり、正道!」
コンセは推理してみた!
推理をすれば答えがしゃしゃり出る!
七不思議の、呪の力は恐ろしい!
みんなは遊び半分で、七不思議に手を出してはいけない!
これは警告だ!
「お金を借りて、家を建てるんだな」
勇者アドバイス!
お金を借りれば、家を建てられる!
「借りても、返せないですよ」
返すことができない!
「借りる前から、返すことなんて考えるな!借りて、使ってから考えろ!貸してくれなくなるまで借りてから、返すことを考えろ!」
勇者アドバイス!
経済にうとい人は、返すことばかり考えてしまう!
そんな考えではダメ!
圧倒的に借りてから、返すことを考えないと!
勇者は、住民からアドバイス料をもらった!
ただではアドバイスしない!