七不思議
ゲームが終わると、突然住民がこんなことを話し始めた!
「この家には七不思議があるんです」
どこの家にも七つくらいは不思議がある!
七つで終わらないこともある!
こんな小説を読んでいる、お前みたいな奴が生きているのも不思議!
そして書いている奴がいる不思議!
これだけで二つもある!
探せばいくらでもある!
「七不思議?おもしろいわね」
コンセは非科学的な現象が大好き!
だからいつも天狗と交信もしている!
天狗は鼻が長い化け物で、団扇を使い仰いでくる!
夏は涼しくていい!
冬は寒い!
時期を考えろ!
仰げばいいってものじゃなんだから!
よく考えて!
一年を通した、天狗のありかたを考えて!
そして天狗からの返事はまだない!
もし返事がきた時は、コンセがぶち壊れた時!
「この家の七不思議は聞いたことあると思うんですよ。何か知っていますか?」
この家の七不思議は有名だった!
オカルト情報誌の常連!
真相のよくわからない情報を根拠もなく載せる!
これがまたおもしろい!
事実確認のとれる事柄は大体つまらない!
よくわからないからこそおもしろい!
毎週、心霊現象をオカルト情報誌に投稿している!
捏造ではなく演出を駆使することにより、心霊現象を生み出す!
住民は職人肌!
雑誌の定期購読者からは手品師と呼ばれ、異端児扱いを受けている!
「知らないです!」
勇者は知らなかった!
これは恥ずかしいことではない!
知らないことは、知らないと言える勇気を褒めていただきたい!
むしろ知ったかぶりする事のほうが恥ずかしい!
「では、教えましょう!まず、一つ目!夜、不気味に笑う」
住民は意味もなく、夜に笑う!
これは不思議であり、不気味!
恐らく、不思議な力で笑ってしまう!
こんなこと普通の神経ではありえない!
科学的に見ても説明がつかない!
昼間でなく夜と言うのもおかしい!
活動時間の長い昼間に笑うのが自然、夜に笑うなどと不自然極まりない!
何を思って笑うのか?
笑えるようなことがあるのだろうか?
笑われることはあっても、笑うなどおかしい!
これは何の異論もなく七不思議の一つ!