第2話 僕が僕じゃない?
僕は春休み中ろくに勉強もせず、毎日ゲームや漫画を読んでもうすぐ中学生になるという現実から逃げていた。そんなある日、僕はアプリで無料の漫画を読み漁っていたところ、ある作品に目が行った。その作品をしばらく読んでいると、
「自分もこんなふうに変われたらな」
そんなふうに思ってしまった。その作品のジャンルはいわゆるtsfで、突然性別が変わってしまうと言うもの。そこで自分も女の子になれたら
変わるのかな、とそう思ってしまった。
-春休み最終日一日前-
僕はいつもどうりネットの友達とゲームをして過ごす。
「右の敵割った」
「了解。詰めるわ」
ボイスチャットでそんな会話をネッ友としながらゲームをする。
「明日春休み最終日だけど大丈夫なん?中学生になるんでしょ?」
そうネッ友が言う。
「...........」
僕は黙り込んでしまった。
「そんなに黙り込んで大丈夫か?どうしたん?」
「ごめん、大丈夫。ただ、不安が沢山あって」
「何かあったら相談に乗るからいつでも言ってよ?」
「うん。ありがとう」
こんな話をして今日はゲーム終わり、電気を消し、布団の中に入る。
明日は春休み最終日か........明後日はついに中学校の入学式。大量の不安が頭をよぎる。「もうやだ、どうしたらいいの?こんなに悩みたくない。」
僕は布団の中で泣いていた。二日後には中学校に行かないといけないと言う現実を自分の中で突きつけていた。勉強も出来ない。話すことも出来ない。最初の自己紹介だって何を話したらいいか分からない。入学式もどうしたらいいのか分からない。両親の前では明るく振舞っているけど、実際の自分の精神は限界わ迎えそうになっていた。中学校の話をされる度に泣きそうになるのをグッと堪えて話を聞いていた。
「この世に僕を助けてくれる神様なんて居ないんだな。」
そして僕は泣き疲れたのか眠ってしまった。
-春休み最終日ー午前10時頃-
「ふぁー」
僕は起床したがまだ目をつぶりながら布団の近くにに置いたスマホを取ろうとしたが
スカッ スカッ
と手を伸ばしているのに全然取れない。僕は諦めて目を開け、スマホまで頑張って体を動かしスマホ取った。スマホを顔に向けるととんでもない事に気づいた。反射した画面に写っていたのは可愛い美少女。
「ふぁっ!」
と小さく声を出してしまった。そしてその声もまさしく女の子の声。「え?」僕はしばらく困惑状態でポカーンとしていた。3分ほどたった後、僕はようやく目を覚まし布団から立ち上がると、明らかにダボダボになっているパジャマ、そして腰ぐらいまで伸びている黒くてサラサラな髪。どうしたらいいのか全く分からない。僕はスマホを開きネットで「朝起きたら突然女の子になっていた「と検索したが、まあお察しの通り何もヒットしなかった。
「てか、これ親になんて言えばいいんだ?」
僕はその問題に直面した。
「普通におはよーって感じで行っても通報されるだろうし、素直に言った方がいいのか?でも信じて貰えるのか?」
まあもう考えていても仕方がないので母親がいる1階に行くことにした。
結局翌日には投稿出来ませんでした。まあ見てる人いないしいいか。これからは1500から2000文字位で1話書けるように頑張ります。