詮索してくる…惚れられたかな?
な、なんとかなった。
使ったのは風の黒魔法、水の白魔法、最後に光の黒魔法。
イメージは風の刃に、なんちゃってスライム、最後のはレーザー。最初にお姉さんの火の魔法が防いだのを見て火が効きにくそうだったしね。しかし私の魔法、ランク1でもまぁまぁ強かったね、それともこのおじさん達があまり強くはないのかな。大きな盾を持ったおじさん2人と魔法使いのお姉さん1人。なんか、パーティーもアンバランスだしね。
「俺の名前はカイン、お嬢ちゃんは?」
「私は櫻井 豆子です」
「ん?変わった音と苗字があるって事はどこかの貴族様かい?」
うん、やっぱり「言語マスター』のお陰で喋れてるね。名前そのまま伝えちゃったけど苗字があると貴族だと思われちゃうのか。
「あ、いえ、私の名前はマメです」
「ふーん、マメちゃんか、助かった、取り敢えずここはまだ危険だからサクッと魔石と素材を回収して移ろう」
「ま、魔石?素材?私やった事ないです」
「そ、そうか、じゃあちょっとダンとジェルの様子を見といてくれ」
ジェルさんという方がこのお姉さん、魔力切れという状態でこうなったら魔力を回復するまで何も出来ないらしい。そしてダンさん、これが3人のリーダーらしい。両腕を恐らく骨折している、他にも傷多数。取り敢えず回復カードのランク3を使おう。ここは私の良い人ポイントを稼いで街へ案内してもらおう作戦だ。
ダンさんに回復カードを使うと骨折してた腕や開いていた傷がみるみる回復する。えー、3でも結構凄いよね。さっきの戦闘でも思ったけどやはりランクとこの世界の魔法のレベルが開いている気がする。カインさんが戻って来て回復カードを使って傷を癒してもらう。私の力ではおぶる事は無理だからダンさんは自力で歩いてもらってカインさんがジェルさんをおぶって街へ戻るしかないしね。
「回復魔法も使えるんだね、しかもダンの治療を見るに骨折も治せるところを見るとハイヒール以上の魔法か……」
「おい、カイン!命の恩人だしそもそも俺達のルールで詮索は御法度だろ」
「あぁ、そうだな、マメちゃんごめんな、後回復までありがとうよ」
カインさんが私の魔法を少し不思議がっていたけどダンさんが止めてくれた。隠す必要があるかも分からないけどそもそも説明ができないしね。その後取り敢えず私がダンさん達にに話した内容は、ありきたりだけどある山の中で魔法使いの師匠の元魔法を教えてもらいながら暮らしていたけど師匠が寿命で亡くなり謎の魔法陣を踏んだらこの近くへ飛ばされたと説明した。ホントにお前は漫画家なのかと問われたら恥ずかしくなるくらいありきたりな説明で話してる最中めちゃくちゃテレた。だけど赤くなりモジモジしてる私を都合よく解釈したダンさん、カインさんは同情をしてくれて街まで案内をしてくれる事を約束してくれた。
さっき私達が戦ったモンスターは青いのをオーガ、緑のをレッサーオーガというらしい。素材はそれぞれ牙と魔石。更にオーガからは角と皮も剥いだらしい。ううう、私には出来そうにない。
「取り敢えずマメちゃん、俺らが今拠点にしている街ヨーピアを目指そう」
「はい!お願いします」
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