VS猿
「スララ、気をつけて!」
「まめーっ!」
スララから凄い気合を感じる…だけどスララて戦えるのかな?まだレベル1だし体力筋力共にG、魔力はCだけど魔法が使えるわけじゃないしね。
はっ!もしかしてさっき遊んでた川で水を取り込んで高圧圧縮でカッターみたいにイケるやつか!
ぴゅうーーー……
私の意思が繋がってやってくれたのはありがたいけど小学生高学年が遊ぶくらいの水鉄砲位の強ね…うん、虹が綺麗。
スララ、遊んでる場合じゃないでしょ!心が叫びたがる気持ちが分かる。正確には心『で』だけど、今の心境は。
私達があたふたしてるとまた何か飛んでくる、そういえばガードリングずっと発動してるけど全然魔力が減ってる気はしない。猿の何かの魔法は相変わらず私達に届く前に障壁で防いでくれてる。取り敢えず私達にダメージ向こうの攻撃が届かない事に安心する。スララも私の肩の上でなんだかドヤってる。後は私の魔力よね。
おそらく向こうの魔力と私の魔力だったらこっちのが全然長持ちだけど…このままじゃダメよね、攻撃をしなきゃ。
新しいカードを引く事も考えたけど取り敢えずは今手持ちのカードで対処しよう。木のランク3、風と土のランク1。
黄色い猿が何匹いるか分からんけど木の上にいるし一網打尽出来れば楽なんだけどそもそも木の魔法てなんだろ。イメージでいけちゃうなら1番都合の良いものをやっちゃおう、ダメならダメで問題ないし。でもランク3だしね。
イメージするのは木から伸びた蔓の鞭。鞭は叩く目的じゃなくて拘束目的で今私に悪意のある黄猿の首に蔓が巻きつく様な魔法。私はガードリングを解き、木のカードに魔力を通す。蒼く燃えてなくなったと同時に猿達がキーキー凄い声で鳴いている。命の終わる様な音、それを鳴らしてるのは間違いなく私だ。命が尽きた猿達が木から落ちてくる。首を絞めて殺したので皆苦悶の表情で排泄物の匂いが漂う。この猿は剥ぎ取りの本を見た限りマジックモンキーという、名前で牙と魔石、後は肝臓が売れるらしい。私は剥ぎ取りナイフで解体をしようと試みるけどやっぱり出来ない。
スララが私の肩に乗り任せろと言ってる気がする。
「スララ、出来るの?」
「マメマメー」
出来ないけど収納をしてくれるらしい。1匹を残して全部収納してくれて最後の1匹を食べていいか聞いてきた、私は食べて良いよと伝え私の視界から猿の死体は無くなった。いづれ慣れるのかもしれないけどまだ私にはキツい。マジックモンキーを吸収したスララはマジックモンキーへ擬態出来る様になってたけど質感はやっぱりまだ変えれないらしい。
まだ2日目だけどやっぱり私の魔法の威力が強い気がする。ランク3でこれだもんね、自由度もかなり高いし。
でも今は色々疲れた。取り敢えず街へ戻ろう。
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