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戦場で使用する武器 火縄銃編

 戦で無双したいなら、騎馬隊と火縄銃が必須っぽくなっている。だが、火縄銃はそこまで万能でもない。


 まず、良く言われることから書く。火縄銃は縄に点火して撃つのだから、雨が降ったら終わりだ。当時の戦でも、雨では火縄銃は使われない。が、雨の中で火縄銃を使うなら火縄を雨水から守ればいいわけだ。そこで登場したのが、雨覆い。火縄の周りに雨水が入り込まないように銃身の火蓋付近につけた、四角い革製のものが雨覆いだ。雨天時になってから、革を被せたのだ。


 また、火縄銃は連射が出来ない。一発撃ったら、また弾を込める。


 織田信長のように、長篠の戦いでの三段打ちはどうかって? まず、長篠の戦いでは三段打ちは行われていない。戦場である設楽原(したらがはら)は地形的に無理だ。


 それに、ビッシリと並んで撃てるほど火縄銃は甘くない。火縄銃を集団で使うとき、前後左右にかなりの間隔(かんかく)が必要となる。ビッシリとは並べないから離れて弾を込めたりするから、前の者と交代して順番に撃っていくにしても時間を要することになる。


 次に、距離だ。大体、火縄銃は100メートルから150メートルくらいを超えると格段に殺傷能力が低下する。お城もそれを想定して石垣を折り曲げて、敵を火縄銃の射程範囲内にするような工夫をしている。


 そして、火縄銃最大の弱点は命中率。火縄銃は(まと)が遠ければ遠いほど、命中率が下がる。というのも、サッカーの無回転シュートと同じで火縄銃が発射する弾は回転していない。現代の拳銃は回転するような仕組みになっているが、当時はそういうような作りにはなっていなかった。


 サッカーの無回転シュートで、ボールが回転していないとボールの周囲に『空気の乱気流(らんきりゅう)』が生まれる。その乱気流に影響され、ボールは予想もしない方向へと飛んでいく。


 火縄銃でも同様のことが起きて、弾が明後日(あさって)の方向へ消え去っていくのだ。


 っていうか、火縄銃を撃てる人もなかなかいなかった。火縄銃は素人に扱える代物でもないし、かなり不便だった。


 それに比べて、弓は万能! 火縄銃も弓も500メートルくらいは飛ぶけど、弓は命中率が高い。それに、前述した通り火縄銃は100メートルを超えると殺傷能力が下がる。弓がどれだけすごい武器かは、すでに明白である。

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