鬼滅のヒットとSAO
やっとSAOが10年度代表作品として納得されないのが分かってきた。そもそもゼロ年代代表作品はハルヒで良いだろ?ってのもあまり納得されないが、SAOはもっとひどい。この手のはエヴァで終わりなのかもしれない。言うだけ無駄。まず社会現象とエポックメイキングがかぶってたのがエヴァだった。ハルヒはオタだけの社会現象なのでいつもそこに突っ込まれる。後エヴァがいまだにリメイクやってるのが大きい。ハルヒはあまりに刹那的人気過ぎた。
社会現象として君の名はと鬼滅が出てきてオタク的なものでも社会現象になる新しい流れが出てきた。だからって君の名はと鬼滅が10年度作品と言うのは厳しい。鬼滅の社会現象は明らかにアニメ化後の原作と20年度の映画によってなされたものだ。君の名は、鬼滅のせいでかすんでしまったのでちょうど映画ってのもあって半端なのでいいや。
SAOは社会現象が全くない。だがエポックメイキングだけはゼロ年代を含めて最高点だと思う。後の異世界ものはすべてSAOが頂点になるような部分がある。VRは全く流行せずに変な方向に行ってしまった。これはVRは流行しないと予言してたのが上手く当たって気持ちいい部分があるが、こんな未来は想像してなかった。
続編の豊富さからハルヒと比べて長期間の活躍も大きいだろう。SAOの影響力が偉大過ぎる。だがSAOがすごいと言っても誰も賛同してくれない。その事に不満を持っていた。理由はちゃんとあるんだ。ハルヒもイマイチなのは満場一致じゃないからだ。エヴァはそれだけすごかった。SAOも満場一致しない時代のせいだと思ってた。
ああ違うね…。いくつか理由が見えてきた。これからもSAOを私は推してくが、認められない悔しさは全くなくなった。だって一番に私がNO1だと思ってないもん…。うわそれ酷いなとなる。でもエヴァは自分の中のNO1って話じゃないでしょ?となる。ただその自分の中のNO1じゃない部分がもろまずいなとなってきた…。
SAOってキャラクターのドラマの部分が弱いよね…。特にすごいとは思わないがこの部分鬼滅の方が圧倒的に一般受けするのが分かる。その部分しっかりしてるから。後はSAOバトルがしょぼいんだけど、これ当たり前だ。この後何故SAOフォロワー=ぱくりが増えたかと言うと俺TUEEEの流行にある。
俺TUEEEバトルってバトルの醍醐味としてはさっぱりだからね…。観客としてみて面白いのは強者と強者が拮抗して戦う部分なんだ。これスポーツもなんでも全部こうだから。圧倒的な力で雑魚敵をなぎ倒すってバトルの面白さじゃないからね。で、そうじゃない部分の先駆者になったのだから、そりゃこの部分ほめられたものじゃない。
特にアクセルワールドって後の作品の方がバトル上手くなってる。それゆえSAOって単純に稚拙で下手なんだよな。何故これが受けたか?と言うと、まあ根本的にそういったジャンプ系のバトル漫画の面白い展開とは多分別…。まあジャンプも強キャラいるけど、主人公じゃないよな。JOJOはそうじゃないけどね。あれはそもそも異能力バトル自体が新しいのでその部分が別格だし、後2部は倒せずエンドってのが有名なので、あくまで3部の事だから。
この点世代交代主人公の中で個性を出すって意味あいの方がJOJOは大きいと思う。俺TUEEEは根本的な楽しみが多分違う。そういう意味の先駆者なのだから高い評価に選出されるわけがない。
そしてそれらに代表されるなろう系の先駆者と言える部分なので、なろう系があまり好かれてない点でいいイメージあるわけがない…。
当たり前だけど、作品って総合点で決まるよね。著しくそこが悪い。ストーリー展開キャラとかもまどマギとかシュタゲに圧倒的に人気奪われてしまう。
そして20年代どうなるか?全く分からないが、このままだと映画で80年代のヒットを確立した79年のガンダムとそっくりなので鬼滅を推したいね。その鬼滅君の名はを含めてエポックメイキングさが全く無いよね。時代は変わりつつあるなと思ってる。かつ肝心のSAOがエポックメイキングだけど全く大人気を感じさせる作品じゃないから。
鬼滅のヒットに不満がある人が多いけど、それはこのエポックメイキングだと思ってる。鬼滅にはそれが無いので、人気はすごいがこれ作品もすごいのか?が納得できないと思う。エヴァの後エヴァフォロワーだらけになったの見ると鬼滅がそうなる?と誰も思わないだろう。だってこれって目新しい特徴薄いから。
鬼滅はまずコア層が女性だというのが男性オタが覚めてる原因の1つ。次にだからってつまらないわけじゃない。過去いかぽんさんが君の名はで話してたが、広く薄くがヒットの本質みたいのを語ってたけど、あれに似てると見てる。私は君の名は評価高いが、ものすごくか?と言うと、やたらと出来が良いってマニアックな部分が刺激されてて、理性の部分が強い。
君の名はすげーというより、新海監督すげーってなってる。だからある程度広く浅くに同感してもいい面がある。人気投票ってのは純粋に数だけでいい、ある人にとって鬼滅は6段階評価の4。一応面白いから面白かったって票は入れる。この数だけは圧倒的だが、そのすべてが6ではない。
実際問題オール6のような作品は基本コア層だけの作品になる。数が多ければそれだけ薄い人が増えるのが当たり前になる。鬼滅の現象はとくに珍しいものじゃない。当然鬼滅にもコア層がいる。それが女性オタなので男性オタの鬼滅への感想の温度差は大きい。しかも女性オタよりも女性にも人気の方が取り上げられるので女性オタの存在はほとんど見えない。
数多くの人がオール6に近くなるのがエポックメイキング的作品になる。ラスト付近の失望があるのでエヴァは微妙だけど。エポックメイキング的作品が異常な高い人気になるのは理由がある。世の中の流れと逆行する部分が無いといけない。そのため世の流れに飽きてきた感情にもろ突き刺さるからになる。
大きなリスクを取るばくち的手法だからになる。当然大失敗もある。しかも庵野監督は意図的に時代の流れに逆行したと答えている。大ヒットの理屈がしっかりしてる。タイミング次第では大失敗の可能性を秘めてるからになる。飽き飽きが強すぎたらさすがに他にもライバルが出てくる。当然早すぎたら見向きもされない。
言ってみればエポックメイキングは必須要素だと言えるが、どうも鬼滅とか見てるとそうも言えなくなってしまった。そして10年代のSAOがそっぽ向かれてるし、ハルヒも多分満場一致は無理なのでエヴァまでさかのぼらないといけないとなる。そうなるとエポックメイキングが重要なのか?となってくる。
鬼滅のヒットが原因だが、それだけじゃなくて冷静になってきたら産んだフォロワーのなろうの不人気がこれはまずいかもと思えてきた。そんなの前から分かってるだろう?そうじゃない私以前は世代間ギャップだと思ってたんだ。もちろんなろうが高年齢なのは分かってる。ただ、若者になろう系人気も嘘じゃないと思ってる。
でも鬼滅が全年齢的にヒットしちゃうと世代間ギャップなんてあるのかしらん?となってきた。そしてもうエポックメイキングは説得力として重要じゃないかも?と思えてきた。10年代は勝手に決めてくれとなる。SAOを含めて前半のまどまぎ、シュタゲ、あの花、進撃あたりで良い。後半の鬼滅は20年に回したいな。私は普通に面白いレベルだが、よりもいでも良いや。
もうエポックメイキングの時代じゃないと思う。それが生まれないと言ってるわけじゃない、大ヒット作に絡んでる要素ではない。