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トリックスターと普通の女子高生  作者: radada
第1章 半神半人のJK
5/6

元凶

久しぶりです

「ここはコードG、神界、そして、私があなたを呼んだ理由は最後の賭けよ」




「ロキ様?些か簡略化しすぎでは?」




「うっさいわねぇ」




混乱に混乱が重なると逆に冷静になれることを真実は知った




「あのぉ、多分コードG?とかなんとかってのはわからないと思うんで、最後の賭けってところを教えて欲しいんですけど、、、」




「コードE、、、地球って言った方がわかりやすいかしら?あなたが元いた場所で不可解な事件って結構あったわよね?」




「七不思議とか失踪事件とかってことですか?」




「そうよ。あれは大体私のせいなのよ」




「いや、、、はい???」




「あなたの世界でいう数年前、突然とある大国の偉いさんがいなくなったの覚えてるかしら?」








数年前、とある大国、失踪




このキーワードだけでもすぐにその事件がわかるくらい、衝撃的な事件を覚えていないわけがなかった




その日、大国の大統領はいつものように演説を行っていた




その模様は世界で同時中継されていた




その日の演説でとある重大な事実が語られるとあってメディアからの注目もすごかった





もちろん真実も家で固唾を飲んで見守っていた




そして時間が来て大統領が登壇した




「みなさん、お元気ですか?今日はいつものようにジョークやユーモアを交えるつもりはありません」




第一声がこれであった




この大統領、人柄もよく話も多種多様であり、近所のおじさんと話している気分にさせてくれた




その大統領が普段は見せないほどに真剣な顔つきをして、話し始めようとしていた




「私はこの事実を伝えるかどうかをひたすら吟味していました。しかしながら私はこの国が、この世界が大好きだ。だからこそ伝えなければならないと思いました。まず、はじめにあなたは、、、」




演説は突然終わった




先程まで大統領がいた壇上はもぬけの殻だった




世界中が騒然とした




あるものはいつものようにジョークかと笑い飛ばした




そしてあるものは天罰だと囃し立てた




しかしそれから数年、未だに突然消えた大統領は見つかっていない






「ええ、覚えています」




「あれもね、私のせいなのよ」




「いや、、、なぜ??」




「彼ね、私の初恋の相手に似てたのよね、それにあのままだと、彼、殺されてたわよ」




「えっ、そうなんですか!!?」




「えぇ、それくらい彼が話そうとしていたことは重いことということね」




「じゃああの人は今なにを??」




「彼なら、私の横にいるわよ?」




ふと目を向けるとしがない執事姿のトール





「いや、嘘ですよね?」



「真実様、これは仮の姿でございます、ロキ様がどうしてもと言うもんでして、、、」




そういうとトールは光に包まれた




光が収まると先ほどまでいた執事は消え、数年前消えたはずの大統領がいた




「、、、大統領のコスプレ?」




「いえ、本物ですよ、これを聞いていただければわかりますかね、んっ、んっ!私は国民が好きだ!!」




「本物だぁぁぁぁ!」




「トール、元の姿に戻りなさい、私が見とれてしまうでしょ?」




「ありがたき褒め言葉」

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