よくある自己紹介回
「ゲフン、気を取り直して、ようこそ神界へ」
「えっ、深海?海の底なんですか、ここ?」
「違うわよ!神界!神の世界よ!」
「えっ?はっ、えっ?」
「お初にお目にかかります、私は僭越ながらロキ様の執事のようなものをさせていただいております、トールと申します。そしてここにおられますのが、あなた様をここに呼び寄せた張本人であります、ロキ様でございます」
先程まで漫才のようなことをしていた二人から一気に説明が始まった
この見るからに冴えない執事服の男がトールであり、全身紫の魔女服を着ている妖艶な女がロキだそうだ。
「えっ?ロキとトールって、あの??」
「あなたが言っているのがどのかはわからないけど、多分そのロキとトールよ。」
「えっ、トールってもっと暴れん坊みたいなイメージがあったんですけど、、、あと、ロキってトールの主人だったんですか?」
「いやはや、あなた様の世界ではどのように言われておりますかは検討もつきませんが、私はこのようにしがない執事ですので、、、」
「主人というか、ただの友達ね、少し主従関係と肉体関係があるくらいのかしら」
「えぇっ!///いきなり何を言ってるんですか??」
「嘘に決まってるでしょ?あなたって見た目通りウブなのね?」
「すみません、真実様、ロキ様はこのようにちょっかいをかけるのが大好きでして、悪戯神というふうに言われております…」
「はっ、はい…」
情報量が多すぎて整理がつかないでいた。
「ところで、なぜ私の名前を?」
「それにつきましては、すみません。ロキ様があなた様をこちらにお呼びすると聞いた際に少し調べさせていただきました。」
「あっ、そうなんですか…」
「少し落ち着いたかしら?」
「はい、ほんの少しだけ…」
「それは良かったわ、とりあえず本題なんだけど、あなた、私とくっつかない?」