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異界警察学校の下位小隊  作者: 梅花 零度
7/10

帰宅

ちょっとこっちに時間が裂けないです。ゆっくり進めます。

「と、とにかくだ・・・・。パソコンにデータを整理しておこう。」

「あ、九頭竜先輩。僕パソコン得意なので、教えて貰えればやりますよ。」




 九頭竜先輩がパソコンを操作しだした。


「そうか、じゃあ、良く見ててくれ・・・。」


 と言ってもエクセルに6人全員の特徴を書き込む。いや、書き込もうとした所で九頭竜先輩の手を響は止める。



「ちょっと九頭竜先輩待ってください。」

「ん?どうした?」




 画面を操作して、ネットの状況をサーチ。そして自分のパソコンを開いて、あるプログラムをUSBメモリーに入れて隊の支給品であろうパソコンにつなげる。





「何したんだ?」

「見ていればわかりますよ・・・・。」





 ダウンロード画面が進行し、ダウンロードが完了。そして直ぐにウイルス対策のソフトが立ち上がり、掛かっているウイルスの数を表示する。その数35。



「35のウイルスソフト。それも丁度ある数字と一緒ですね。」

「ある数字?」

「この部隊以外の部隊数」



 その答えに翔太は気が付いたようだ。




「え?どういう事?」

「おーっほっほっほ!そういう事でしたのねー。それで作戦も何もかも、対策されてたという事でしたのね?」





 くー先輩と鈴は分からないという顔をする。世界先輩と翔太は直ぐに分かったらしい。





「つまりだ。今までこのパソコンを元に作ってきた作戦は全て筒抜けだったという事か。」

「まあ、そういう事でしょうね・・・・。」






九頭竜先輩が答えを言う。しかし、これは好機だ。そっと九頭竜先輩に耳打ちする。響きが使用したソフトは甘めに検知してウイルスを削除するソフトだ。どうしても腕の立つハッカーが居れば破られるだろう。



「ならそれを逆手に取ればいい。」

「よし、なら棟院、相談だ。」



九頭竜先輩とこの後下校時刻まで作戦を詰めた。






・・・・・・・。





「あー疲れた。」

「うん!お疲れ様。今日は一杯いろんなことがあったね。」



 今日一日を思い返してみる。



「えっと、公園でめいわさんに飛ばされて、コンビニ強盗に殺されかけて、最底辺の部隊に配属されて、実はそのパソコンは他の全ての部隊にハッキングされていた・・・・。思えば警察の卵がハッキングしていいの?」


「ふふ、確かに。でも、サイバー攻撃を防ぐ人材は欲しいらしいから、この部隊間のハッキングは禁じてないらしいよ?」

「そっかー。で、一つ気になる事があるんだけれど・・・・。」



 ん?って可愛く首を傾げる鈴にちょっとドキッとしながらも聴く。




「なんで一緒に下校しているの?」

「だって家こっちの方だもん。」

「くー先輩はめいわさんの隣に住んでいるんだっけ?」

「うん!ずっと一緒だよ?」



 鈴とくー先輩はご近所らしい。故に保育園の時からずっと一緒に遊んでいたとのこと。引っ越してきた響は少しうらやましく思った。そういえばくー先輩が見当たらないけれど・・・。というか、途中でいなくなった。そして、鈴はすることも無いはずなのに、待っていてくれた。なんて優しい。





「あー、くーちゃんはこれからバイトだって。」

「なんのバイトしているの?」

「内緒!」




 ポニーテール、青髪、日に焼けた感じから接客業ではない気がする・・・。そして家が見えてきた。そして家の前に丁度加奈が出てきたところだった。




「あ!お兄ちゃんお帰り!ずいぶん遅かったね」

「ただいま。ちょっと先輩とこれからの事を話しててね。」




 すると後ろから、金髪の少女が出てきた。




「あら、加奈ちゃんのおにいさん?もう女の子に手を出して・・・・。実は変態さん?」


「こらこら、紹介するねーこっちおにいちゃん。こっち私の友達。」

「加奈・・・・。紹介になってない・・・。」

「初めまして、こっちではなくて・・・」

「こうちゃん!おにいちゃんと同じ隊に入ったか聞くんだよね?お兄ちゃん、こうちゃんのおにいちゃんと同じ隊に入った?」

「いや、だれか分からないし・・・・・。」


加奈が暴走している。だから頭をなでた。



「きゅー。」

「よし、大人しくなった。これで加奈は大人しくなるから。迷惑かけて悪いね。こうちゃん?」

「ま、まあ、私はいいですわ。それより隊は101ですの?」

「あ、皇輝先輩の・・・・。」

「そういう事よ。以後よろしく。お兄様と同じではなく、敵ですのね。興味が無くなりましたわ。私帰ります。」

「バイバーイこうちゃん!」

「加奈ちゃんまた明日。」





スタスタと歩いて行ってしまう。まあ、ちょっととっつきにくい。いいや、気にしないでおこう。

さーてと、今日なにがあったか全部話してね?とせがまれ、僕たち三人は家に入る。




「で、なんで命輪さんが家に?」

「ご近所だから気になって・・・・。」

「「・・・・・・・・。」」


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