会議
今回は短いです。
そのため2話連続です!
誰の目にも見つからない気配さえも消すことは、私たちにとっては朝飯前でさっさと自分達に宛がわれた家に戻った。
家はこじんまりとした普通の家で自給自足で過ごしている。庭には野菜を植え時々ディアが鹿や熊を狩りに出かけそれを私が調理する役目を担っている。始めは、ディアが全てやると言ってたけど私が無理を言って料理の権をもぎ取った。
その日の夜珍しくディアが私の部屋を訪れた。ディアは私の格好を見るなり頬を紅くしながら
「テネブレ、寝るところだったか?」
私の今の服装は薄ピンクのガウン一枚だけ。
「まだ寝ないけど。」
とそっけなく返事をすると
「せめて俺が来たら何か羽織ってくれ!それにだ、夜に男性が来たら招き入れるな!いいな?夜に誰が来ても扉は開けるな。なかにも入れるな!」
と興奮ぎみにディアに怒られた
「だって、ここにはディアと私しかいないし警戒する必要も無いでしょう?それなのに里と同じ様にするのは疲れるしね。」
「………はぁ~お前は女なんだからな?例えお前の幼なじみで、許嫁である俺も男なんだからな。」
首を傾けながら
「ディアが男の子で幼なじみ兼許嫁って事は知っているけど?」
ディアは頭を抱えながら
「もういい。」
と言って真剣に
「お前は彼奴らのことをどう思った?」
王子と護衛の人を思い出しなから
「鋭いと思うわ。私の勘だけど、あの人たちは私達の事についてなにかしら知っていると思うわ。」
「だよな……。」
「えぇ。」
返事をしてから
「これからは確実に回りを調べ回ってくると思うわ。」
「はぁ~。仕方ねぇな チッとばっかし面倒になるが、こちらも巻く準備をしとかねぇとな。」
「そうだね。まぁ、私達の正体をそう簡単に暴かれないと自信があるけどね。 って言うことでディア、私に付き合ってくれる?」
私が黒い笑みを浮かべながら聞くと……
「お前が言うことは大抵面白いことになるからな。今回もお前に付き合ってやる。」
「じゃあ決まりね。作戦は、いつもと同じ様に知らせるわ。」
「おう!じゃあな。」
「うん。おやすみディア。」
作戦決行日は1週間後の郊外学習の日