真実の霧隠し
投稿がまたまた遅れてすいません…なんとか日曜までできました!
俺は入って来た6人を確かに見た。だが、見当たらな
い、そんな時に入口の扉がゆっくりと開き始め、室内
は妙な緊張感に包まれた。そして、ある1人の人物が
が室内に足を踏み入れた。その第1歩で、俺はその人
物の凄みを感じた。そして、部屋へと入室して来た人
物は、やはり、俺の想像していた通り…いや、寧ろそ
れを遥かに上回る貫禄の持ち主だった。その人物は、
海軍将校が着ている様な制服に、その貫禄さを物語る
かのように足元まで伸ばした、コートを背に羽織り、
クロードさん同様ガスマスクを身に付けた、まさに、
軍人そのものだった。その人物は、1歩1歩、クロード
さんに歩み寄り「クロード……貴様今朝、私が出した
指示は何だった?………答えろ!!!」と、突然腰に
身に付けていた、軍刀を抜刀し、クロードさんの目の
前に突き出した。すると、長月さんが慌てた様子で「
霜月さん!落ち着いて下さい!クロードさんも悪気が
あった訳ではないかと…」「何を言う貴様!…貴様ま
でクロードの肩を持つのならば、クロード諸共、葬っ
てやっても良いのだぞ!!」と、長月さんを振り払っ
た。すると、クロードさんが「……霜月さん、すみま
せん…事情は把握してはおりましたが、霜月さんの、
姿が見当たらなかったので、この者…いや、"この方"
を待たせる訳にはいかないと思いまして…」と、俺の
事を"この方"と、いきなり言った。(なんで?さっきは
普通に接してくれていたのに…)と、疑問と他人扱い
された様な気持ち悪い気持ちになった。すると、事実
を伝えられたのか、軍刀を納刀し、少し改まり「そう
か…私があの場にいなかったと…またもやこのような
事が…」と、クロードさんに謝る訳でもなく、自分を
恥じるようにそういうと、俺の方に素早く向き「先程
は失礼致しました!貴方様の様な御方を目の前にして
、このようなお見苦しい光景をお見せしてしまいまし
て…」と、敬礼を上回る最敬礼をして、俺に謝った。
(流石、軍人だな…これが真の日本男児なのか…だが
、謝る相手は俺ではない…!クロードさんだ!)俺は
、意を決して「あの…謝る相手が違うのではないでし
ょうか?俺ではなくて、クロードさんに謝るのが正解
だと思いますよ。今回は…貴方の失態だと俺は思いま
す!事情も分からず第3者の俺が言うのもなんですが
…」と言った。すると、軍人はクロードさんの方をゆ
っくり向き「今回は…私の失態だ。すまなかった…」
と、渋々であったが謝罪の言葉を述べた。クロードさ
んも、納得したのかまあまあと、軍人に頭を上げるよ
うに促した。軍人は、頭を上げ再びこちらを向き「こ
の度は、私の失態により御迷惑をお掛けしてしまいま
して申し訳ございませんでした!」と、改めて俺に謝
ってきた。俺は「俺は大丈夫です!あっ!こちらこそ
申し遅れました、俺は今日よりこの部隊に入隊します
神代 滝斗です!どうか、これからよろしくお願いし
ます!」と、敬礼をした。すると、軍人は「こちらこ
そ申し遅れました!私は、第一部隊 第5班 班長の霜月
と申します!普段は、第1部隊の"医療部隊"の代表と
して、研究、治療等の業務を担当しております!」と
、軍人宛らの声量で自己紹介をしてくれた。だが、俺
はここに来てだが、2つ疑問がある。それは、霜月さ
んにしてもクロードさんにしても、声からしては男だ
が、肝心の顔が分からない。結構気になる…。そして
、俺が見た6人の班長らしきは何者達だったのか…だ
がそれはさておき、今1番気になるのは、何故霜月さ
んが、そんなに俺に対して無駄に礼儀正しいのかとい
う事だ。そんな俺の疑問をよそに、霜月さんは話を前
に進めようと「どうぞ、おかけください!」と、俺に
座る様に促した。俺を含め全員が席に着くと、霜月さ
んが「では、話を始めましょうか」と、話を切り出し
た。だが、俺は自分の中で疑問を留めておけず「あの
!……すいません…何故…霜月さんは俺に対して、そ
んなに礼儀正しいんですか?…その意図が知りたいで
す」すると、霜月さんは一瞬困惑した顔をして「い、
いや…その事は後に話した方が話が進めやすいかと思
いまして…」と、恐る恐る言ってきたので俺は、「分
かりました!そっちの方が、話が進めやすいんでした
ら後回しにしてもいいですよ」と、少し気になるが話
の進行上そっちの方が良いだろうと思い、そう言った
。そして、霜月さんは話を戻し、「ご理解頂きありが
とうございます!さて、話を戻す前にクロード…貴様
が招集した、班長達についてだが、別室で待機しても
らっている。今は、滝斗様に今の第1部隊について、
よく知っていただくために、このような場を設けたい
と言うと、皆も快く承諾してくれた」「はい…!申し
訳ありませんでした…」「さて、本題に入りますが、
早速なんですが、第1部隊《この部隊》の、構成につ
いてお話します。最初に申し上げますが、この部隊の
班長達は皆…………あの病に侵された者達です」と、
いきなり言ってきたので「あの病?」と尋ねると「…
…やはりあの病ではまだ分かりませんか…率直に申し
上げますと、貴方のお父様…そう、神代 暦様と同じ
病気でございます」と、俺にとっては理解不能な事を
言ってきた。そして、何故父の名前を知っているのか
も、困惑した顔を見て「疑問に思われるのも、不思議
ではありません。あの病気を発病した者は死亡する…
一般的には、そう思われていますが、死亡するのでは
なく、仮死状態になるのです。そして、仮死状態にな
った者の腹部から細い管の様なものが現れ、その周り
にある物体あるいは人体関係なく………吸収し、自ら
の能力として得ることが出来る…!そして、吸収を終
えた後に蘇る……屍として!!!」と、更に疑問に思
う事を言ってきた。俺は、もう何が何だか分からなく
なってしまい、霜月さんに対して「では、父も発病し
た後に屍として蘇ったんですか!?」すると、霜月さ
んは少し黙り込み、重い口を開き、「はい…蘇りまし
た。ですが、滝斗様も御存知の通り亡くなられていま
す………私と隊長を守る為にお父様は……犠牲に…な
られたのです…」「!?」俺は意味が分からなかった
。父は何者なのか、そして………
班長達は何者なんだ……!?
如何でしたか?3話にしてはあまりにも変動がないですね( ̄▽ ̄;) うまく話を進めていきます!