仁義ある巨人
投稿が遅れてしまったので、2話連続で投稿します!
街灯の光しかないシャッター街を、俺と長月さん
で愚痴を言いながら歩いていた。「長月さん、聞
いて下さいよ〜。この間ね、クラスの女子に"滝斗
ってなんかナルシ入ってるよね"って言われたんっ
すよ!でもその女クラスでもめっちゃ嫌われてて
俺もめっちゃ嫌いだったから"お前に言われたくな
いわ!岩みたいな顔しやがって!"って言ってやっ
たんですよ!そしたらそいつ急に顔真っ赤になっ
て"覚えときなさい!"って言いながら教室出ていっ
たんすよ!」すると長月さんは「まぁ、そのぐ
らいの歳だとやっぱ顔だよな〜…俺もそうだった
わ」と、なんか格好つけて言ってきたから「そ
のぐらいの歳って言いますけど、長月さんは何歳
なんですか?」と、俺的には結構攻めた質問した
と思うと自画自賛していた。(よーしこれなら長月
さんも答え…)「24だよ!」(ガッ!?なんで答え
られる〜!?)どうやらこの人は、ある意味俺に
とって、強敵なるかもな…。
そんな話をしている内に「ほら着いたぞ!ここ
が第一部隊本部だ!」と長月さんが示す方向には
、巨大な教会のような建物があり、その横にそび
え立つ様に掲げられた旗には"環境省公認事務局
第一調査部隊"と、活字で記されていた。俺は、そ
の建物に圧倒され、身体中震えが止まらない。す
ると、教会の巨大な扉がゆっくりと開き始め、中
から巨大な影が見えた。その影は、1歩1歩こちら
に歩みを進めていっている。そして、徐々に影が
姿を現し、その影の正体は、身長200m超のガスマ
スクに黒いコートを着た大男だった。(なんだ…あ
の人…殺気しか感じない…あの人もここの人か?)
その殺気は普通のものではなく、とんでもなく強
靭なものだ。俺は、自然と長月さんの背後に隠れ
、その殺気を凌いだ。だが、長月さんの足が微か
に震えていた。(長月さんまでも…緊張してる…何
者なんだこの人…)すると、ずっと黙っていた長月
さんが「クロードさん、この者は新人隊員です
…どうか…その殺気は抑えて頂けないでしょう
か?」と重い口を開き、大男に頭を下げた。する
と、さっきまでの殺気は消え、大男は、俺達の前
まで歩み寄り「いやぁ…本当にすまなかった…
私もてっきり第2部隊の者を長月が連れてきたかと
思っていた。すまない、家族をそんなに怖がらせ
てしまう真似をして…本当に情け深い…」と、大
男は、地面に頭と手を付き、土下座してきた。俺
は「そんな事しないで下さい。俺こそ、こんな
汚らしい格好で伺ってしまって、申し訳ないです
!」と、大男に土下座を止めさせる様に言った。
だが大男は「いや!ダメだ!私の犯した行為は
重罪!家族に恐喝するようなもの…」と、深々と
頭を下げていく。必死に止めるように言う、俺の
横から長月さんが「クロードさん、あまりお気
に召さないようにして下さい。新人には、私の方
から隊説明しておきますので」というと、大男は
ゆっくりと顔を上げ「長月…お前にも謝ってお
かなければならないのに…私の私情を考えてくれ
るとは…」と、まだ自分を情け深いと思っている
ように肩を落としている。長月さんは「大丈夫
です。俺はもう慣れましたから!」と、爽やかな
笑顔で答えた。すると大男は、俺の方を顔を向け
「先程は申し訳なかった…私は、第1部隊 第5班班
長のクロードだ。我々5班は、普段は環境汚染の研
究を行い、環境省本部への研究結果の伝達するの
が主な仕事だ。何か、私に聞きたい事があれば聞
くが良い。」と、野太くも優しい声で自己紹介を
してくれた。俺は敬礼をし「本日より、第一部
隊 隊員として入隊させていただきます、神代 滝斗
です!市民の安全のため、一生懸命努めますので
、よろしくお願いします!」と、最大限の敬意を
払い言った。すると「滝斗か…良い名前だ。そ
ういえば長月、滝斗にこの部隊の細かな説明はし
たのか?」と、長月さんに問いかけると「いえ
まだ説明してません。本部に戻ってから説明しよ
うかと思いまして…」すると、クロードさんは、
「そうか。そういう事なら私の方から説明しよう
。あまり公にしたくないから、本部内で話そう」
と、俺を歓迎してくれた。
本部の入口を入ると、正面には巨大な階段見えた
。(まじかよ…かなり凝ってるなぁ)と、改めてこの
本部の凄みを実感した。だが、1つ疑問に思ったが
全く人気を感じない。俺は、長月さんに「皆さ
ん、任務に出られているんですか?」と尋ねた。
すると、長月さんは「いや、普段は皆、本部には
いないんだ。それぞれの支部があってね、その支
部にいるんだよ。だから、ここにいつもいるのは
俺の率いる第一部隊と隊長しかいないんだ」と、
答えた。(以外にもみんな家族って言ってる割には
まとまってないんだな)と、少し現実を知った。す
ると、目の前に入口並に巨大な扉の前に辿り着い
た。クロードさんが、その扉を開けるとそこには
巨大なテーブルがあった。(うわぁ…これって…
貴族がよく飯食うテーブルだよな…生で見たの初
めてだ)と、関心しているのをつかの間に、長月さ
んが俺の手を取り「はいはい、行くよ君の席はこ
こだからね。分かった?」と、子供扱いしてきた
から「分かってますよ!」と、強めに返答した。
それを見ていたクロードさんが「兄弟みたいだな
。まあ、2人とも席に着いてくれ。」と、軽く受け
流すと、長月さんも手前の席に着き、全員が席に
着いたことを確認したクロードさんが「この話を
する前に紹介しておこう。みんな、入って来てく
れ」と、クロードさんが合図を出すと、扉が開き
、続々と人が入って来た。(な…なんだこの人達は
…また威圧が凄いな…)中央の席に座っていた俺は
、入って来た6人を見てその威圧感に緊張した。す
ると、クロードさんが「滝斗、紹介しよう我が第
一部隊を代表する班長達だ!!」
(まじかよ!?この部隊よく分からない…)
最後まで読んで頂きありがとうございます!最近
は、ほんとに忙しいです( ̄▽ ̄;)皆さんも、インフルエンザには気を付けて下さい(`・∀・´)