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オオカミ少年

作者: せおぽん

昔、ある村に1人の正直な少年がいました。


ある日、少年は村を襲おうとするオオカミの群れを見つけました。少年は一生懸命に走って、村に伝えます。


「オオカミが来るぞ!」


村人は総出で、オオカミを撃退しました。少年は、たいそう褒められました。


また、別の日。再びオオカミの群れが現れます。あの日と同様、少年は一生懸命に走って、村に伝えます。


またもや、少年は村を助けたのです。少年は、村を救った英雄となりました。


また、別の日。村の賢者が言いました。

「あの少年がオオカミをつれてくるのだ」と。


村人は賢者の言う事を信じます。これまで賢者の言う事を信じていれば村は平和だったからです。


「そもそも、オオカミを倒したのは私たちじゃないか!」


「あいつは、疫病神だ!」


少年は、棒でうたれ村を追い出されました。


最後の日。三度目のオオカミの群れが現れます。


少年は三度目のオオカミを見つけましたが、森の入り口に打ち捨てられて、倒れている少年は立ち上がる事もできません。大声をあげましたが、村まで届くはずもありません。



しばらくして、口を赤くしたオオカミの群れが戻って来ました。


オオカミらは、少年に気づきましたが襲ってはきませんでした。


オオカミらは、お腹がいっぱいだからです。


一匹のオオカミが、ペロリと舌で口を拭いました。


少年には、オオカミが笑っているように見えました。




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