氷象響く
恋がおわる瞬間を氷にたとえてポエムにしました。鹿嶋はレンジになれるのだろうか?
21年12月の冷えた朝。9時12分
ここにはもとから何かあったのか?
それとも、それは息をひそめ、地中から何かを探すかのようなアンテナを出していることに私はまだ気
づけていないだけだろうか?
過去を洗い出し、きれいにすきとおったもののように浄化することは不可能なのだろうか?
水という水をきれいにしたいと祈れど、さまざまな外的要因によりいずれ濁ってしまう。
美しいうちに、一気に氷点下まで凍り付き、現実のときの流れからはとらえられない場所に置き、好きな時に何時であれ触れることができれば生きていけるだろうに。
綺麗な想い出のままで、ひやっとして透き通った氷。
それでいてその中にあるのは冷え固まる瞬間に偶然入り込んだ空気が作ってしまうことになった泡による氷の塊。
恋や愛の名前をつけたくなるのは、自分の気持ちを相手に全身全霊で体当たりしているうち。
ふりむいて、つかまえてもらうまでは完全な恋。
あとの二人の関係を整理するとすれば、名前が必要なのだ。
そして、生き続けるためには、「恋愛」以外の名前をつけなければ生き抜けない。
最後までつきあってくれてありがとうございます。