No.1
こんばんは。
「次のニュースです。 先ほど神戸市で発生したC級化物は、たまたまパトロールをしていたA級ガーディアンの「雷王」によって無事討伐されたとのことです。 付近の住民に怪我はなく、「雷王」はインタビューに対し・・・。」
「いいなぁ・・・ガーディアン。 なりたいなぁ~。」
テレビを見ていた僕は、たまたま見ていたニュースを見ながらそんなことをつぶやいてしまった。
「何言ってるの零君、ガーディアンは大変だし、ニュースのインタビューとかもしなくちゃいけないのよ。 いちいち何かするたびにマスコミがついてくるし・・」
と僕に言い返してきたのは、僕の叔母である由希子さん。
「でも、ガーディアンってかっこいいじゃん!」
と僕が反論すると、
「けどね・・・」
と由希子さん困った顔をしてしまった。
僕は、由希子さんが僕がガーディアンになるのを反対する理由は分かっている。
その理由は、僕には「超能力」がないからだ。
なぜ、超能力がないだけでガーディアンになれないのか。
理由は単純だ。
それ以外の攻撃が化物たちには聞かないからだ。
体術も兵器も化物たちには一切通用しないのだ。
体術なら技を極めれば通用するかもしれないが、そこまで極めるには何十年もかかる。
つまり、まだ18歳の僕がガーディアンになるのは不可能に近いのだ。
それを由希子さんは分かっているから言っているのだ。
それを僕も理解しているのだが・・・
「零君、私はね、あなたに幸せになってほしいの。あなたのお父さんとお母さんのためにも。」
と由希子さんが言う。
「あなたは成績は良いし、先生たちからの評価も高い。だから私は、零君には一流企業に就職して、幸せな家庭を築いてほしいの。」
その言い方に少しイラっときた。
「じゃあガーディアンの夢を諦めろってこと?」
「違うのよ、ただ私はあなたに幸せになってほしくて・・・」
「それはガーディアンの夢を諦めろってことじゃん。」
この時僕は、自分の夢を馬鹿にされて怒っていた。
普段なら気にも留めない言葉の一つ一つに、棘を感じたのだ。
それはたぶん、僕が焦っていたからだろう。
もう18歳なのに超能力は発現せず、もう一生無能力者なのか、と
結局ガーディアンになんてなれるわけがないのか、と
焦っていたのだ。
「だいたい何なの「一流企業に就職して、幸せな家庭を築いてほしいの」って?」
だから、
「由希子さんの幸せと僕の幸せを一緒にしないでくれる?」
だから、
「もういい、出ていく。」
「ちょっと零君!まって!」
僕は、この行動を後悔することになる。
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