プロローグ
初投稿です。よろしくお願いします。
"それ"は、前触れもなく突然起きた。
20XX年、2度の世界大戦が終わり、男女平等がようやく当たり前になった世界で"それ"は起こった。
南極にある基地から連絡が取れなくなった各国は、調査団を南極に送り出すも、連絡がなく1週間が過ぎたとき、"それ"は起きた。
初めに被害を受けたのは、ロシアだった。
そこから徐々に、けれども確実に侵食してくる"それ"に、恐怖を感じた各国は直ぐに軍隊を送り出すも、全て全滅した。
正体の分からない"それ"について、各国政府はすべての国に聞くも、すべての国が関与を否定した。
そんな中、突然転機が訪れた。
なんと、軍隊としてロシアへ向かった兵が1人だけ戦地から帰ってきたと報告があったのだ。
誰一人として帰ってこず、敵の正体が分からなかった各国は、その情報を聞き、その兵がいる病室に飛びこんだ。
各国の大臣たちがその兵に"それ"について聞くと、その兵は震えながらこう言った。
「これを見れば分かる。」
そうしてその兵が渡してきたのは戦地の様子が映ったビデオカメラだった。
実際に"それ"をみた大臣たちは絶句した。
なぜならそこに映っていたのは、まるで物語にでも出てくるような「化物」だったからだ。
その化物は、銃弾をいくら撃っても効かず、人の体をまるで紙屑のように吹き飛ばし、ぐちゃぐちゃにつぶしていた。
これを見た各国政府は共同で兵器開発をすることにした。
人類の英知を集め、貴重な物質などを惜しみなく使い、兵器を開発した。
そして、1ヵ月の時間をかけ作ったその兵器を実際に使う時がきた。
いまだに戦いの場であるロシアに、その兵器を落とした。
結果は、無傷だった。
人類は絶望した。
だが、神は人類を見捨てなかった。
人類が、超能力を手に入れた。
初めは六人程度しかいなかった超能力者たちは爆発的に増え、人々を守り、化物たちを退けていった。
そんな彼らを、人々はこう呼んだ。
「ガーディアンズ」
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