3話 コンボスキルと希少なモンスター
二日連続での投稿です!!
「・・・てください!」
「起きてください!!」
「・・・んっ?」
「ゲリラクエストで経験値が沢山集まるクエストがやってるっス!」
「お、おう...。」
「さぁ、早く行くっス!」
「・・・分かった・・・今準備するから...zzzzz」
「寝ないでください!いくっスよ!」
_____。
___集会所___
昨日の疲れもあってか、ぐっすりと寝ていた俺はレンに叩き起こされた。
まだ朝早いのにもかかわらず、沢山のハンター達がいてにぎやかだった。
これもそのクエストの影響があってだろう。
「まだ朝飯も食べてないんだけど...」
「それよりもこっちっスよ!」
「はいはい。」
鍛冶屋で装備を借りた後、昨日もらったお金で安い回復薬を買い、準備を終えた。
「で、何のモンスターを狩るんだ?」
「ゴールデンリフールっていうの希少種っスね。」
「参加人数はまぁまぁいるんだろ?すぐに狩られちゃわないか?」
「大丈夫っスよ。リフールは主に集団で行動してますし、それなりの数はいると思うっス。」
「それもう希少じゃなくね?」
「希少っスよ!このクエストも年に1、2回ぐらいしかこないし、ましてやこのタイミングでくるって奇跡っスよ!」
だから叩き起こしてきたのか。すごく目輝いてたしな。
「そいつって俺らでも倒せるレベルなのか?」
「少し手強いかもしれないっスけど、倒せればたくさんの経験値が貰えてどんどんレベルアップ出来るっスよ!」
手強いのか...。
「時間をくれないか?いいことを思いついた。」
「あぁ、別にクエストの紙を取っときましたし、クエスト開始時刻までに間に合えばいいっスよ。」
「あぁ、ありがとう!付いてきてくれ。」
___鍛冶屋___
「で、何をするんスか?」
「この袋に入ってた素材で武器とかつくれないかなと思って。」
「なるほど...じゃマコトさんは何の武器をつくりたいんスか?」
「そうだな...リーチと使いやすさを兼ねて太刀とかかな?」
「おぉ~、いいっスね。」
「まぁとりあえずこの素材でつくれるかだな...。」
「そうっスね。」
太刀を造って貰うべく、鍛冶屋のおっちゃんを呼んだ。
「おぉ、どうした?」
「この素材で太刀は造れるか?」
そういって俺はおっちゃんに素材を渡した
「どれどれ...って、これは!倒したのか!?ザン・ダルヴォスを!?」
「え?」
「猛獄拳と恐れられるアイツだよ!!」
「いや、ある人が送ってきてくれて...。」
「そいつはバケモンだな。」
「この町にはそんな強いモンスター狩れるヤツはいねぇ。」
「皆狩る前に狩られちまうのよ。」
そ、そうなのか...じゃなんで初心者の町にいるんだろう?
「まぁ、とりあえず武器は造れるってことですか?」
「もちろんだ!これはいい仕事になりそうだ!」
「レンは何をつくる?」
「そうっスね...片手長剣っスかね。」
「じゃ、それもよろしく!いい武器期待してるぞ!」
「おうよ!それと制作金の5000ヤースを払ってくれよ。」
「「あっ......」」
こうしてほとんどの金が尽き、野宿生活が近づいてきたのであった...。
___集会所___
「振り出しに戻ったっスね...。」
「...そうだな...。」
「制作時間的にもこのクエストに間に合わないっスね...。」
「...そうだな...。」
「武器楽しみっスね。」
「...そうだな...。」
「武器以外にもスキルとか覚えてみたらどうっスか?」
「...そうだな...。」
ん?スキル?そんなものもあるのか!なにか手軽に覚えられるスキルとかないかな...。
「なぁなぁ。」
「どうしたんスか?」
「スキルってどうやって覚えるんだ?」
「あぁ、スキルには主に2パターンあって、1つ目はアイテムなどから得ること、2つ目はそのスキルを覚えている人に伝授してもらったりすることっスね。まぁでも伝授してもらう時はその覚える人の魔力やセンスによって覚えられるか変わってくるっスけどね。」
「なるほど。」
確か最初に受付の人が魔力はたくさんあるとか言ってたな。
ってことはこれ...。キター!!これはスキルを早く習得するべきだな...。
「レンは何か覚えてるのか?」
「はい!えっと...攻撃力が上がる≪剛撃≫」ってスキルっスね。あとは攻撃魔法の≪百火砲≫とかっスね。この技は低コストの魔力で熱い炎を相手に遠距離からぶつけられるんで。」
「あっちなみに≪剛撃≫はマコトさんにもかけれるっスよ!」
おぉ、それはとても便利だ。
「ちなみにそのスキルってどこで覚えたんだ?」
「それは友達から教えてもらったっス!」
「はぁ~なるほど、そうか」
「まぁもう時間だしあとでまた教えてもらうよ」
「そうっスね。...あ!クエスト開始のベルが鳴ったっスよ!」
「よし、いくか。」
___へセゾの森___
へセゾの森。なんか変な名前の森だ。
これはこの世界の神様が面白半分で付けたと言い継がれている。
この名前のようにこの森には変な名前のモンスターが沢山いるらしい
クエストの途中でまた邪魔されなければいいが...。
―――。
「ギャー!!!無理!もう無理!死ぬ!無理!死ぬ!助けて~!」
「もう無理!ギブです!助けてー!」
俺らは思ったよりはるかに強かったゴールデンリフールに追いかけ回されていた。
「ねぇ!なんかないの!?必殺技!オルタナティブスラッシュ!みたいなやつとかねーのか!?」
「ないっスよ!!極楽死!ミチズレポリューションしか持ってないっスよ!!」
「やめろー!さりげなく道ずれにしようとするなぁー!!」
「俺は生きるんだぁ~!これからなんだよ!熱い青春は!!」
逃げても逃げても追いかけてくる、思ったよりもあしが速かったリフール。
ヤバい、このままじゃキリがない。
なにか対抗策はないかと考えていると...。
「スキル!≪剛撃≫!!」
レンが攻撃力強化スキルを使った。
するとレンが赤いオーラを身に纏った。
「そして...スキル≪百火砲≫!」
ドッゴォーン!!
レンはリフールがいる後ろへ振り返り、攻撃魔法≪百火砲≫を放った。
放たれた百火砲は剛撃の効果によりより強力な熱く燃える光の弾へと変わった。
百火砲は見事に命中し、リフール達を吹き飛ばしていった。
スゴい...。なんて頼れるメンバーなんだ...。
「凄いな!必殺技もってんじゃねーかよ!!」
「いや、必殺技ってレベルじゃないっスよ。これは僕の得意なコンボ技で。」
「いいじゃん!よし!弱ってる今のうちだ!」
弱ったリフールを袋叩きにし、レベルが一気に12まで上がった。
レンはもっと17まで。
「おぉ!凄い上がるな!」
「なんか強くなっているのを感じるっスね!」
「よし!この調子だ!どんどん行くぞ!」
その後もレンのコンボスキル攻撃で袋叩きを繰り返し、レンの魔力が無くなってきたので一人で戦ってみることにした。
狙いは気に隠れている2体。よし、行こう!
ぜひ感想よろしくお願いします!!