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第二の人生最高な予感  作者: あゆさん
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2話 怒髪の猿鬼、恐怖の極み

読めない漢字あったら感想のところでも何でも良いんで教えてください!

施設までの移動は手配してくれた馬車で来た。

やっぱこの世界の眺めは素敵だなぁ...

今回のクエストは、この施設のフィールド内にいるモンスターを狩ることによって、生命状態確認装置が作動し、モニターにある番号が映し出される。

その番号を暗号受付人に確認してもらうことによってクエストのクリアか出される。

このようなクエストを一般的にMNクエストというらしい。

それにしてもすごく近未来的な技術が入ったクエストだな。

一応危なくなっても鉄柵が立てられた場所に避難できるらしい。

一番最初のクエストにしてはとてもありがたい環境だ。

「じゃ入るっスよ。」

「行こう。」

それにしてもすごく静かだな。

そう思った瞬間。

ドゴォーンッ!!

静かな場所に突如響く大きな建物の損害音。

何かと駆け込むとフィールド

には“それ”がいた。

「・・・なんすか・・・あれ・・・。」

“それ”は俺たちに恐怖心を植え付け、絶望を与えた・・・。

太く筋肉質な真紅の剛腕の腕。

天へと伸びる黄金色の鬼角おにがく

血塗られた拳は狩るはずだった獣を押さえつけていた。

天井には大穴が開き、その穴からの光が“それ”を照らしていた。

それは赤い眼をこちらに向けた。

「ヤバい!」

「とりあえず逃げろ!」

すると“それ”は、抜群な身体能力で高くジャンプし、こちらへと拳を振りかぶると・・・。

ボゴォーンッ!

一撃で十分な強度のある鉄柵を壊した。

途端に自分の心拍が上がる。

「マコトさん!このままじゃまずいっス!」

「モニターを見たら壊れてて表示されてなかったっス!」

「それはマズイ!!」

「とりあえず今はヤツから逃げ切るぞ!」

俺たちは必死に走った。

複雑に入り組んでいる建物の中で。

「ハァハァ、とりあえずここなら大丈夫そうっスね。」

息を切らした俺らは暗い部屋に隠れることにした。

「またヤツがくるかもしれないから音をよく聞こう。」

―――――ザザ......

言ったそばから天井から音が小さく聞こえる。

「来る!避けろ!」

その合図と同時に天井から拳を地面に叩きつけたヤツが現れた。

この距離は近すぎる!奴との距離はおよそ5m。

そして自分の目を赤い邪眼が合ってしまった。

死ぬことを覚悟した。

「レン!お前は早く逃げろ!」

「でも!」

「いいから、早く!」

レンは

ヤツの恐怖もあり、涙目で振り返り、

「絶対来てくださいね!僕、待ってますから!」

と言い残し、走って逃げた。

すまんな...レン...。

一日だけだったけど楽しかったな。

異世界生活、また生まれ変わったら次はもっと...

グシャーッ。

ヤツに与えた重い一撃。

それは、ヤツの背中を重く切り刻んだ。

何者なのか...。

消えた照明の中、暗い部屋では見えなかった。

ただ、血が付いた黒色の巨大の大剣が見えた。

「あ、ありがとうございます助かりました!」

するとその人は小さな声で

「当たり前だ、俺がお前を......。」

と言い、去って行った。

最後になんと言ったか気になったが、今はそれどころではない。

いつまたヤツが動き出すか分からないからだ。

俺は急いで施設の外へ出て、離れたところに置かれた馬車へ走って行った。

そこには笑顔で手を振っているレンがいた。

「無事で本当によかったっス!一瞬もう戻って来ないんじゃないかって思っちゃいましたよ!」

「心配してくれてありがとな、危機一髪のところで誰かが助けてくれたんだよ。」

「名前とか聞かなかったんスか?」

「いやぁー、忘れてた。」

「とりあえずここから離れよう。」

「クエストの事は考えなくていい。」

「2人無事に帰れるだけ良かったですもんね。マコトさん、今回の今回の件でトラウマになってハンター辞めたいとか思わないんスか?」

「大丈夫だよ。まぁあんま大丈夫ではないけど。ハンターなんて常に危険と隣合わせだろ。」

報酬金はもらえないが、死なずに済んだだけ今日はよしとしよう。

とりあえず日も暮れてきたし、その後は集会所に戻って受付の人に事情を説明して、そのあとは装備を返して、で野宿か...。

そういえばあの人の声、どこかで聞いたことがある気が...。

___集会所___

「すいません。」

「はい、どうしました?」

「入門クエストを発注した真ですけど・・・。」

「あっ、そういえばさっき男の人が色々と説明してくれましたよ。あの施設とりあえず立ち入り禁止にしています。」

「えっ、その男の人の名前って何ですか?」

「名前は聞いてませんけど、長髪の髪を結んだ人ですね・・・。」

「そうですか...。」

「あ!その人にクエスト発注者が来たら渡しとけって言われてこれを預かってるんですけど...。渡しておきますね。」

「あ、どうも」

「何スかそれ?」

「俺もよく分かんね。」

それは何かが入っている大きな布製の袋だった。

これはあとでレンと開けよう。

「俺は装備を返しに行ってくるから待っててくれ。」

「はいっス!」

―――さてと、あとはこの袋だな。

「じゃ開けるぞ。」

「OKっス。」

袋を開けると約一週間分位の食費と謎の本、今日遭遇したヤツのだと思われる素材、そして紙が入っていた。

「おー何か分かんないっスけどお金もらえたっスね。」

「ありがたいなぁ。それにしても本当に誰が送ってくれたんだろう?」

「これ、もらっていいんスよね?」

「あぁ、俺らに向けて送られてきたんだし、いいと思うぞ。」

「なんスかこの紙?」

その紙には何か懐かしい文字でこう書かれていた。

「今回の事故費、そして素材を用意した。いずれお前たちはあいつを倒す刻がくるだろう。またいつか会おう。」

なぜわざわざ手紙などを送ってきたのだろうと謎に思う。

「また会ったらいろいろと話してみたいっスね。」

「そだな。とりあえず今日は疲れたし、そこの食堂とかで飯でも食うか。」

「そうっスね。」

___食堂___

「「かんぱーい!!」」

今日の夜飯は、地球でいうジンジャーエールのようなもの、そして主食はヒカゲカニのクリームパスタ。

「一日目からカニとはすごく贅沢だな。」

「色々ありましたもんね。」

「はぁー飯食えて良かったー。」

「普通だったらクエスト失敗...というか中止で報酬金がもらえなくて、今頃腹すかして野宿でしたもんね。」

誰か分かんないけど、マジありがとう!

「このあとはそこの宿場なら安いんでそこに泊まらないっスか?」

あぁ、確かにあの受付の姉さんも言ってたなぁ。

「今日はそこに泊まろう。」

「じゃ、決まりっスね。」

食事を終えた俺らは宿場へと移動した。

―――宿場―――

「安いわりには結構広さあるな。」

「ここは安さだけじゃなくて広さも好評ですしね。」

「とりあえず明日もメンバー集めだな。」

「マコトさん...。」

すると急にレンは真剣な顔して、手をモジモジさせながら言ってきた。

「今日色んな事があってあなたのリーダー感とメンバーを守ろうとするその仲間思いの気持ち・・・。決めたっス!」

「僕を正式なパーティーメンバーにしてくれないっスか?」

そう言うとレンは深く頭を下げた。

返す言葉はもう決まっている。

「もちろんだよ!これからもよろしくな!」

するとレンは表情を明るくし、

「...やった...ありがとっス!!」

メンバーに入れてくれたことに嬉しさを感じ、いきなり抱きついてきた。

何この子?めっちゃかわいいんだけど...

こうしてレンはパーティに加わった。

次に来るメンバーはどんな人なのか...。

とりあえずもう寝よう。

ゆっくり休んで明日に備えよう。

「明日も大変そうだしもう寝よう。」

「分かったっス!おやすみっス!」

「おう!おやすみ!」

待望(?)のバトルシーンですよ!!

良ければ感想よろしくです!!

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