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狼リバ-ス  作者: SHJ
6/9

第6話:満月

辺りは更け…少し肌寒い夜が訪れた。


町の広場には、城の騎士達が3人ほどとガライとプリムが集まっていた。

目的は、森に住んでいる聖なる狼の討伐。

最近、噂になっている切り裂き魔事件の犯人だとガライ曰く言われている。

今日は満月だった。絵に描いたような綺麗な真ん丸の満月。

ガライは騎士達に作戦を話した。

「まずは、俺とアンタ達の誰か1人が先頭を歩く。その後ろに、プリムを挟む様に2人で付いてきてくれ」

騎士達は頷いた。

作戦と言ってもそんなものだった。なんせ相手は野生の狼…作戦なんか練った所で、それが相手に通用するか分からないからだ。

「よし…、それでは行くか」

そうガライは言うと、先頭を歩き出した。騎士達も鎧をガシャガシャと音を立てて後を付いていった。

プリムは空を見上げる。満月が町やプリム達を照らしている。

誰も死なないで欲しい…そう力の限り願い男達の後を付いていった。

森の入口に着く。森の中は、木が覆い茂り月の光をあんまり通さなかった。

幽霊屋敷と呼ばれている屋敷には、灯りがともっていた。やはり、誰かが住んでいるらしいが何故こんな所に住んでいるのか。

「よし、ここからは周りに注意しながら進んでくれ!奴らは、気配を殺し音無く近づいてくる」

騎士達とプリムは頷いた。もう後戻りは出来ない。プリムは、内緒でこの後に更に数十名の騎士達に依頼を入れていた。

保険と言った所か…。

ガライと銃を持った騎士が先に森へと入っていった。すぐにその後を、プリムは追い掛けて森へ入っていく。

森の中は薄暗かったが、道はキチンと通っていた。と言っても、かなり歩きづらい道だが。

しばらく歩くと、ガライが止まれの合図をし、身を屈ませる。

ガライは、口に指を当てて喋るなと言う合図をしてから指を差す。

そこには、月明かりに照らされた湖があった。湖の畔で何かが騒いでいる。それは、肉食モンスターのゴブリンであった。


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