序章2
本編に入るために無理やり書いたものです。
かなり無理がありますが見てってください。
私は、公園に不良三人組を放置した後、学校に向かう。
当初の予定どうり、8時35分という、開式の5分前に会場の体育館につくことができた。
「さすがは私!完璧ッ!!」
大きな優越感に浸りながら、自分の合格者番号の書かれた椅子へ、まっすぐ向かう。
何となく、優雅さを意識しながら椅子に座る。
隣の眼鏡をかけた女の子が、私に対して大きく目を見開いていた。
私が華麗過ぎて、見とれちゃったかな?
今日の私は気分がいい。
水風呂に入る羽目にはなったが、不良を使って遊んだし、時間どうりに学校にも来れた。
根拠は無いが、今ならどんなことでもできてしまいそうな気がする!
「あの・・・すごいね!」
眼鏡っこが、おずおずといった感じで話しかけてきた。
あれ?この子から話しかけられるはずじゃないんだけど・・・
もう少し、早めに私から話しかけた方が良かったのかな?
とりあえず、眼鏡っこと会話をしてみる。
「え、えーと・・・どんなところが?」
「だって、すぐに席を見つけてたよね?私なんて、10分もかかっちゃったのにぃ」
はぁー、そういうことか!失敗しちゃたなぁ。
確かに、自分の席を見つけるのには時間がかかるはずだ。
この学年の生徒は300人程度おり、
何番から何番まではコチラです、というガイドもほとんどない。
だから会場に入ってから、まったく探さずに席に着くのは不可能に近い。
ここは誤魔化すしかない・・・。だけど大丈夫!私は、嘘をつくのには慣れている!
「えーっと・・・わ、私!ものを探すのとかか、得意だからッ!」
思いっきり噛んでんじゃん!どこが慣れている、よ!
「へー、そうなんだぁ。私は、携帯とかすぐになくしちゃうから。
ちなみに今持ってるの5台目なの。携帯持ち始めたの、去年からなのにね」
フーッ、相手が天然で助かった。
てゆうか、1年で4台も潰すって普通じゃなさすぎでしょ!
私は、ぎこちなくなってしまった笑顔で、
「一緒のクラスになれるといいね」
といい、話題をそらす。
「うん!そうだね」
なんだか扱いやすい子ではある。だけど、少し疲れるな・・・
ちなみに、私とこの眼鏡っこは同じクラスになるはずだ。
なぜそんなことが分かるかというと、私が予知能力者だからだ。
もうそろそろ話し時なので、一気に話していきましょう。
私には予知能力がある。
これは生まれつきで、知識として、
1年ぐらい先の自分の未来の出来事が分かる、というものだ。
そして、未来はたった一つというわけではなく、
唯一、未来を知っている私の行動によって未来は変わる。
自身の行動による結果なども、
すべてではないが、ギャルゲーのルート分岐程度には分かり、
今日の場合、8時5分に家を出ると不良に絡まれる、ということが分かっていた。
それ以外にも、私が二度寝した未来も分かっており、
その未来では、起きるのが8時50分で初日から遅刻をするというものだった。
8時5分に家を出ると、8時35分に体育館に着けることがわかっていた。
それから、席に座ると、隣の眼鏡っこに話しかける未来と話しかけない未来があった。
私が観ていた未来には、眼鏡っこに話しかけられる未来などなかった。
私が動揺していたのもそのためだ。なお、未来予知の更新は眠った際に行われる。
まあ、ここまで長々と話してきたが、要点は一つ。
私はこの世界にとってのチートキャラだ。
万能とまではいかないが、私はこの世界好きなように変えることができる。
水風呂に入った時に言っていた、抗体とは、
すなわち、私というチートキャラを消すためのものだ。
パソコンで言えば、私はバグ、エラーだ。
そして、その故障を治すワクチンが抗体だ。
今日のはまだましだったが、車に引かれる未来や通り魔に襲われる未来など、
私は、人よりもはるかに死に安くなっている。
これは、世界と一人のエラーの対決の物語だ。
私の名前は、時村未来。目標は、生き続けることだ。
最後の方はごり押しですが、ようやく中身に入っていけます。
ちなみに、眼鏡っこはまだまだ出てきます。