マレー沖海戦 前哨戦編
2月15日〇五五〇 爆音が響いている。ここは 元山航空基地だ。マレーに迫る英国部隊を撃滅すべく出撃するのだ。
編成は(九六式陸攻26機。魚雷装備17機、爆弾装備9機)が出撃する。さらに護衛として、九六式戦闘機36機を投入したいた。
この時、台湾から出港した戦艦越後と駆逐艦4隻がこの時マレーまで200キロという地点まで来ていた。
〇六〇〇 マレーに迫る艦隊を発見したと偵察機からの返信が来た。そこに攻撃をするのである。「こんな朝からわざわざ出撃ですか」「そうだ渡来。敵さんは朝からマレーを攻撃する気だ。それを食い止めるのはこの時間からいく必要性がある」と隊長の若居大尉が言った。そして「全機出撃!」との号令をかけ愛機に飛び乗った。そして水平線のかなたに勇ましく飛び立っていった。
〇六二〇 「もうすぐでジャップの猿どもに制裁が下せるな」「猿の世界に法律何ザねーよ」「そうだった」と英国戦艦の上で兵士がのんきにしゃべっていた。もちろん緊張をほぐすことを狙ってもいる。
〇七〇〇 戦艦越後が遂にマレー半島が見える位置までに接近した。戦艦越後は今回航空機が打ちもらした敵艦隊を叩き潰すのが任務だった。
案の定、航空機で戦艦が沈めれるとは思っていない。
同時刻 「艦長爆音が聞こえますな。イエローモンキーのでしょうか」「東洋人が作った航空機が飛ぶのか!まあ竹と紙の飛行機だ焦る事は無い」艦長はそういって日本飛行編成隊をあざ笑った。
「総員対空戦闘用意!」艦載機飛ばせ。英国艦隊の内容は次のとおりだ。
戦艦 ネルソン レパルス
空母 アーク・ロイヤル
駆逐艦 エレクトラ テネドス エクスプレス ヴァンパイア
戦艦ネルソンは戦艦長門と同じく世界のビッグ7と呼ばれたものである。(世界のビッグ7 日本は長門級2隻 イギリスはネルソン級2隻 アメリカはコロラド級3隻 計7隻)
駆逐艦ヴァンパイアはオーストラリア海軍の駆逐艦だ。
アーク・ロイヤルは艦載機60機で速力31ノット。排水量は22000トンと意外に少ない。また防御力のほうは軽巡洋艦の主砲や200キロ爆弾にもたえれる用に作られている。
そのアーク・ロイヤルから36機の戦闘機が迎撃にあがった。この戦闘機はグラディエーターだ。実史では1937年に運用開始だ。速力420キロ未満 武装は7,7ミリ機銃4丁の複葉機だ。空母はいいのに艦載機はえらく旧式だ。
そして数分後空中戦が開始された。
「きたぞ黄色い猿どもだ!ん?単葉機じゃないか」「無理に1枚翼にして機動性が無いんだよ」「それかかれ」
しかし九六式戦闘機は予想外に軽い動きを行った。そして9ミリ弾が叩き込まれた。「ふざけるな」ワブラード中尉が九六式戦闘機に機銃を叩き込んだ。
しかし防弾装甲を施した九六式戦闘機は撃墜されなかった。その機体は後ろをとった。タタタタ…9ミリ機銃の発射音が聞こえた。ワブラード中尉は「うっ」と呟き海に落ちていった。
そしてイギリス戦闘機は36機全てが海にダイブ又は空中分解して全滅した。「なんてことだ」イギリス水兵が叫んだがもう遅い。
日本攻撃機が空を覆った。