表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦艦越後太平洋戦記  作者: 賀来麻奥
英米との対立
8/115

戦艦越後出撃せよ

 日本は遂に1月1日を迎えた。戦争が始まっての初の正月だ。

 来年この雪が降ってるころに戦争は終わっていれば良いんだが…山本五十六はそんなことを思いいつもの居酒屋に向かっていた。

 皆さんは薄々気づいているだろう。そうドイツやイタリアと一切同盟を結んでないのだ。日本は独立を守るために戦争をしているのであってファシズム政権とか知ったことではないのだ。

 恐らくファシズム打倒ということでこの戦争は各国が動くので、ここで結んでしまったら、いざというとき講和が出来ないのだ。

 また案の定イギリスなどの国々は日本に宣戦布告をしている。

 ソ連は中国領土に侵攻を進め100キロほど侵攻している部隊があるそうだ。


 それはともかく戦艦越後が進水式を行われたのはもう対米船が始まる前からしていた。戦艦越後が完全に完成したのは冒頭で書いたとおりだ。

 蜂の巣装甲で弦側500ミリという防御は1部の水中防御にまで及んだ。他のところには30ミリくらいに装甲を施している。速力は33ノットとなっているが実際は最大戦速が33ノットであり、最大速度は31ノットだ。


 この日2月3日だ。嶋田艦長はこの船に腰を降ろした。今のところ目立った海戦は行われていない。しかし陸軍は驚くべし速度で侵攻している。が、海軍からしてみれば陸軍ばかり目立つというのはおもしろくない話だ。

 とはいえ陸海軍が別々に動いては大敵アメリカには勝てるはずが無い。


 そしてそれを象徴する戦闘機が開発された。96式戦闘機だ。

 記念すべき期待であるため開発した中島エンジン「寿」四一型空冷星形9気筒そして610馬力の発動機を搭載していた。

 速度は458キロメートル 

 航続距離は2000キロメートル 

 武装は9ミリ機銃×4

 この機体は当初海軍が艦上戦闘機として開発したものだ。航続距離が最初の段階では短く爆撃機の護衛が出来ないことが指摘された。そのためやや大型の増槽タンクを装備する必要性が出てきた。これは機体に引っ付いた増槽タンクとの幅を広げることによりタンクを大型に出来た。

 風防は涙滴型を採用し背後からの奇襲をされないようにした。武装の9ミリ機銃だが7,7ミリより破壊力が強く、弾道距離が長いのを要求された。そのため開発されたのが9ミリ機銃である。

 7,7ミリと比べ破壊力がやや大きい。また発射速度が非常に速いため1ヶ所に弾を叩き込める。

 全幅は11メートル 全長は7,71メートル。

 

 1番気になるのが高度計や速度計だ。これはそえぞれ陸海軍で使用が違う。そのため全て海軍式が採られた。陸軍パイロットも当初使い辛かったようだがこれは慣れるしかない。

 馬力似たいし速度が遅く感じるのは操縦席の背後に防弾装甲版を取り付けたからだ。厚さは8ミリで角度がよければ7,7ミリ機銃も防げる。

 

 ちなみに9ミリ機銃の性能が気に入った陸軍はこれを拳銃として利用すべきだという案が出された。試作品を作ってみたところ、かなり高性能だった。これにより拳銃とこの機体の弾薬の企画が同じになり量産ができるようになった。


 

 2月5日 「糞ジャップどもが」アメリカ軍人が毒づいたこの場所はハワイのオハフ島。真珠湾だ。


 燃料タンクの中の燃料より彼らにとっては燃料タンクそのもののほうが損害的に問題があったようだ。それより扶桑が湾をふさいでしまったのが問題なのだ。12月に攻撃されいまだこの状態だったが、それがようやく解決されようとしている。扶桑に空気を送って浮かばせたのだ。もちろん扶桑自体は使い物にならない。

 どうやら後1月要るようだ。


 この頃日本軍はマレー半島に上陸していた。

 

 日本陸軍が必要としたのは戦車である。日本陸軍は新しい戦車を使用していた。チハ九六式中戦車だ。最大の武器は海軍が必要とせず放棄された8センチ砲である。これに空冷エンジン300馬力の発動機を載せることにした。この空冷300馬力エンジンは航空機エンジンを改造したものでやや大型になっている。そのため後部方が出っ張っている。軽量化を考えて一応実行した。のだが…

 軽量方法を考えた割には速力は39キロと遅い。が、なんといっても80ミリ砲は強力だ。日本の戦車は日本の輸送能力を考え、重量を減らす必要性があるのだが装甲はやはり必要なのだ。 ここで25ミリ装甲取り外し式を採用した。これにより分けて輸送し、現地に着いたら簡単に取り付けれるのだ。修理のときにも装甲を変えればいいだけの話である。

 これにより日本戦車部隊は快進撃をはじめていた。


 2月13日

 しかしここに問題が出てきた。なんとシンガポールにいる日本潜水艦がイギリス戦艦を確認したのだ。恐らく陸地を砲撃するために本国から来たのだろう。おまけに空母までもいるそうだ。

 これは困ったことになった。現在戦艦金剛などの南方に配置するはずだった艦隊は大改装を受けているのだ。長門は速力がやや遅い。

 ここで海軍は訓練がようやく終わった戦艦越後を送ることにした。駆逐艦4隻の護衛艦をつけて越後は初陣に向かった。

 台湾周辺海域で演習をしていた越後は大至急湾にいたタンカーから給油を受け出撃した。


 2月15日

 マレー半島では九六式戦闘機で空軍部隊を繰り出し時間稼ぎをすることを考えていた。

 陸軍がマレーで快進撃を続ける中、シンガポール付近に現れた艦隊。

 空母と戦艦!! 

 金剛級4隻が大改装を受けている今足が速い戦艦越後が頼りだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ