表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦艦越後太平洋戦記  作者: 賀来麻奥
英米との対立
5/115

日米開戦

 軍の上層部ではこの日大騒動が起きていた。なんとアメリカ軍から以下のような指令を受けていた。

 ・今すぐ満州より退くこと

 ・日本が中国に持っている利益をなくすこと

 以上の2つの内1つを認めなければならない。わが国と日本が最悪の状況にならない事を願う。

 最悪の状況とは戦争だが、理不尽すぎる。

 「国際連盟を脱退しても満州のことに口を挟み、挙句の果てには中国からの利益をなくすかのどちらだという。

 

 このころ鴨田はいろいろ会見などがあり、全く旗艦の長門に長々居座っていられない。山口が留守を引き受けてなかったら、いまごろ訓練などに付き合ってだれないだろう。

 「初弾命中 命中弾2」今日の訓練で初弾命中させた長門は今の日本情勢とは反対でかなり調子が良い。


 

 アメリカでは「どうやら日本はわれわれの思い通りに動いてくれそうだな」「そうですね日本がこの条約を飲み込むとは思いません」「黄色の猿どもは必ず戦争をしかけてくる」とルーズベルトはうれしそうい呟いた。そうアメリカは日本と戦争が出来ればいいのだ。


 鴨田は今回の条約をここよく思ってない。いや誰もが思っていないだろう。しかし鴨田はもし戦争をするならどうするという考えがあった。もはや回避することなど頭には無いらしい。


 「連合艦隊の見通しはやはり1年間ですか」近衛大臣が訪れてきた鴨田に上目使いでそう言った。顔色はあまりよくない。近衛は「対米戦は不可能です」との意見を待っている。マスコミが騒ごうがここが動かなかったら戦争は出来ない。しかし近衛の願いとは裏腹に「日米戦になったら必ず迫り来る米艦隊を撃滅して御覧にいれましょう」続けて「我が軍は1つとなって米軍に勝って見せましょう。今だけですが」と言った。近衛はがっかりした。「そうですか」しかし一体どっちなんだ。


 そして近衛は単刀直入に聞いた。「海軍は対米戦回避派なのですか?それとも賛成ですか」と聞いた。

 総理が困っているのは鴨田は分かった。しかしここで「対米戦は不可能」といったら国民からの反発がひどいだろう。その事と鴨田は勝つ自身があったため実は賛成派でもあるのだ。


 そして戦争やむなしとの結論に達するのに時間はかからなかった。


 御前会議 「もはやアメリカと戦うしかありません」つい1ヶ月前「これ以上アノ条約が認められないなら日本に物資の輸出をしない」とまでいってきたのだ。もはや戦うしかなかった。



 アメリカに対し12月1日 日本はアメリカに宣戦布告。また3日前に総理は近衛から東条になった。



 12月1日〇〇七〇 宣戦布告をした30分後日本はハワイの真珠湾にて、潜水艦による攻撃を開始した。送り込まれた潜水艦は12隻で防音ゴムなどを施していたりもした。


 ハワイでは対日に燃えていた。そしてアメリカの旧式艦隊が湾内から動き出した。そこに潜水艦がひそんでるともしらずに。


 「広い湾内に出てきてくれるとはありがたい」潜水艦艦長の森下は言った。


 戦いは始まろうとしていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ