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戦艦越後太平洋戦記  作者: 賀来麻奥
軍と言う暴風
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アメリカの誤算

 中間テストで玉砕しかけたwww。


 期末はどうなるんだろうな?

 アリューシャン諸島に突如F4Fワイルドキャトが上空に乱舞してきた。常に緊迫状態にあるアリューシャン諸島の見張りはこれを発見しすぐさま基地の航空隊に知らせた。

 時間帯としては明け方の7時であった。日本では時差の関係で夜中だった。連合艦隊は無線を封鎖しているため一切情報が入っていなかった。

 無線を禁止している理由は現在いる場所を突き止められないためだ。もちろんに米軍に。無線の電波をキャチされた場合複数個所から見つけられたら3角形を描くように計算すれば経度・緯度が全てばれてしまう。


 アリューシャン諸島ではあらかじめ木で作っていたおとり用の戦闘機や爆撃機をところどころ手抜きをした反囮滑走路に並べていった。一応離着陸ができるが設備がなっていないため緊急程度にしか使えないものである。実際の爆撃機は他の滑走路から慌てて空中対退避を行った。


 そこにワイルドキャットの後方に隠れていたドーントレス爆撃機がその滑走路めがけて爆弾を投下し始めた。また空中では97式戦闘機とワイルドキャットが火花を交わしていた。


 

 米軍はこの日、空母での空襲を敢行した。アメリカは戦艦は太平洋戦争開始の潜水艦の雷撃とフィリピン沖海戦であえなく全滅したが、空母はいまだ無事なのだ。

 レキシトン、サラトガ、レンジャー、ヨークタウン、の4隻が駆逐艦2隊に分かれて30ノットの高速で動き回る機動部隊としてアッツ、キスカを攻撃しまわった。


 しかしさすがアメリカ領土だと言うことを意識しているらしく激しい攻撃にも耐えれるような陣地が作られていた。椰子の木や砂で構成された陣地やコンクリートを使って作られたられたトーチかに加え60キロ爆弾に耐えれるような穴が何十箇所も掘られていた。またこれらの陣地は少ない人材で沢山の敵を撃退できるように1つの陣地が攻撃を受けていたら、別のところから攻撃できるような構成にされていた。沿岸部には16in砲弾に耐えれる陣地を作りそこに砲を構え、後方では戦車がすぐに上陸兵に対し迎撃できるようにされていた。



 そこに米軍機が来襲て空襲を敢行したが効果は薄い。とはいえ360機を越える大編成隊である。コンクリートには少しずつ亀裂が入り壁と天井に使われている木片が音を立て崩壊してくる。外は土ぼこりで視界は最悪の状況だった。それでも守備兵は航空隊に希望を賭け、耐えれば見方が来ると信じ無限にも思えるような恐怖の時間をすごしていたのである。



 一方連合艦隊は南鳥島を確認した後そのまま東へ進むルートをとることにした。しかしそのままではハワイに行ってしまうのでそこは大きく迂回しカリフォルニアに進行することになっている。




 「後半月で出撃か」マッカーサーは自分が指揮する輸送船団を見て満足そうにコーンパイプをくわえてふかした。グラサンを付けていて堂々とそれを見ていた。

 機動部隊でアリューシャン諸島さえ叩けば、あとはこちらで止めを刺す。そしてそのまま北から直接アメリカの正義の鉄槌を下す。これがマッカーサーの戦略だった。



 ハワイを占領されていないためマッカーサーを初めとしてほとんどのものが南西海岸上陸など想像をしていなかった。よほどの妄想家でもない限りそれを考えなかった。



 その"ハワイが占領されなければ、西海岸は大丈夫"という慢心がアメリカに衝撃を与えたのだ。実に8日間がたった。巡航速度の16ノットでただただ目的地を目指して進むのだった。


 

 12月23日 〇六〇〇 サンディエゴ。日本側の予定ではアッツ、キスカ島の航空隊が出撃知る予定だったが…。


 「まさか航空隊がそんなことになっているとは」ハワイを迂回し一度ミッドウェーに寄ったときである。もちろん予定上でちゃんと計画された中での停泊だ。

 それぞれの艦長は慌てふためき航空参謀は愕然とし鴨田がしてやられたかと言う悔しさと怒りに支配された形相で思わず作戦室の机を叩くほどだった。



 「独断で作戦をして勝てるだろうか…」と誰か言った。

 すると鴨田はハッとした顔つきになり笑い出した。

「何も心配することは要らないではないか。敵はアリューシャン諸島に釘付けになっているのならばかえって好都合ではないか」と言った。作戦に縛られて突然異変があったため皆冷静さを失っていただけなのだ。


 こうなれば敵が北に引き付けられている間に攻撃すれば良い。


 頬がほころび肩の荷が軽くなったとばかりに小さいくため息をついたものもいる。

「しかし、戦いはこれからだ」と鴨田が再び話を始めると真剣な目つきで鴨田のほうを見て話を聞いた。参謀室では陸軍と海軍の大まかな机上演習がおこなわれていた。




 話を戻し12月23日 〇六〇〇 海防艦を初め陸上施設から通信がワシントンに殺到した。

 "国籍不明の機体発見"と最初見たときメキシコが進路を間違えてきたのだろうとスクランブル発信と進路補正を取るようにされたが、そんな生ぬるいことでなかった。


 サンディエゴにいきなり爆弾が叩きつけられた。秋の夜明けは遅い。その中で爆音が鳴り赤い色の煙が出るピストルを戦闘のものが1発打った。

 2発撃ったら強襲だが1発打ったら奇襲攻撃せよという意味である。それを後続機が見つけるとサンディエゴに殺到した。


 

 越後の艦橋に

「ト・ト・ト」という文章が受信された。無線封鎖をといた連合艦隊は本国に打電した。まだアメリカの国内を防衛する州兵が活発に動いていない中での爆撃だった。


 湾に停泊してた小型船舶もそのまま燃え尽きた。朝日が昇る前に火柱が上がり町を照らすなど一体誰が考えただろうか?


 クリスマスが近づきうかれつつあったサンディエゴはいきなり廃墟と化された。さらに次は…

"敵影らしきもの確認"だった。


 

 それを受取ったワシントンは大パニックに陥りルーズベルトは顔を真っ青にして頭を抱えわけの分からないことを呟いて

「海軍を大至急向かわせろ!空軍は何をしてたんだ!」叫びながら12月23日のルーズベルトの大仕事は始まったのだ。



 マッカーサーは早くおきアラスカ湾で部下と会話していたらそのことが伝えられた。6時半のことだった。マッカーサーはコーンパイプを口から落した。


 ニミッツらもそれにはパニックのような状態に陥り逆に何をすればいいか分からなくなった。


 それから少しして 第2戦隊 巡洋艦 「高雄」「愛宕」「摩耶」「鳥海」駆逐艦 5隻

          第4戦隊 大型巡洋艦「松浦」「狩野」、駆逐艦4隻

がいきなりサンディエゴに近づいてきた。距離は既に1万メートルであった。仰角を大きく取り放物線を描きながら砲弾は次々に落下していった。



 また飛行場には爆撃機が落下傘部隊をばら撒き制圧していくと言う荒技を始めた。第1空挺師団の300名は白い落下傘に身を任せて降り、飛行機を見つけ次第手榴弾を投げつけた。



 米軍雑誌:初めて米本土が攻撃受けた。それも半端なものでなくいきなりサンディエゴが切り取られ火の海に投げ込まれたみたいだった。




 アメリカ本土西海岸が炎上した。北上からの攻撃に神経を費やした米軍は遅れて作戦を練らなくてはならない。


 そのさなかでアフリカ戦線の異変、ドイツ潜水艦の脅威などの問題が次々浮上してくる。


 第2次世界大戦は全世界を狂わせていよいよ勢いよく燃え上がりだした。

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